幻想・怪奇小説『淵の王』舞城王太郎(著)感想  ノリノリの疾走感で書かれるホラー!!

 

 

 

中島さおり。彼女の成長を、私は見守る。恋愛し、受験をして、東京に行って普通に過ごしていた彼女の日常に、地元福井の友達から電話が掛かって来る。「杉田、彼女殴ってるらしいよ」。杉田とは仲の良かった男友達だったが、、、

 

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エス・エフ小説『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』ダグラス・アダムス(著)感想  SF?ミステリ?奇想天外な物語!!

 

 

 

ケンブリッジ大学のカレッジ食堂へ、リチャードはアーバン・クロノティス教授=レジと共に食事に行く。レジは少女を喜ばせる為に手品を披露し、リチャードはソファを自分の家に入れられず、デートの約束をすっぽかし、会社の社長は撃ち殺される、、、

 

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「ナイトランド叢書」幻想と怪奇の海外文学

「ナイトランド叢書」

それは、アトリエサード(書苑新社)より刊行されている幻想と怪奇の海外文学作品のシリーズである。

2015年7月に第一号が発売され、現在まで年に4、5点のペースで刊行が続いている。

ホラー系の海外作品を安定供給する。
ターゲットを絞っているだけあって、どの作品もレベルが高く面白いシリーズである。

本ページでは「ナイトランド叢書」の普及の為に、刊行作品の簡単な紹介をやってみたい。

 

以下、解説の開始

 

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幻想・怪奇小説『魔術師の帝国《2 ハイパーボリア篇》』クラーク・アシュトン・スミス(著)感想  怪異蠢く幻想譚!!これぞダーク・ファンタジー!!

 

 

 

家来と共に狩りに出たラリバール・ウーズは、峻険な山間にて怪しげな老人に出会う。ラリバール・ウーズの登場で儀式が失敗に終わった腹いせに、老人は彼に「呪い」をかけ、魔神の供物とするが、、、

 

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幻想・怪奇小説『魔術師の帝国《1 ゾシーク篇》』クラーク・アシュトン・スミス(著)感想  淫靡なる死と退廃に満ちた作品集!!

 

 

 

叔父の山羊を世話するジースラは、山間の怪しげな洞穴に誘われる。そこで遙かまで広がる平原と建築物を発見し、果樹から甘美なる実をもぎ食したのだが、、、

 

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エス・エフ小説『虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター(著)感想  行け!破壊しろ!全てを乗り越えて!!

 

 

 

遭難した宇宙船「ノーマッド」の生存ガリー・フォイル。唯一の密閉空間であるロッカーの中で命脈を繋ぐ事、実に五ヶ月以上。広大な宇宙空間で、遂に同系列の会社の宇宙船と行き交い、救援信号を発するが、しかし、その船はフォイルを無視して通り過ぎた。その瞬間から、復讐に燃える人生が始まる、、、

 

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エス・エフ小説『イヴのいないアダム』アルフレッド・ベスター(著)感想  ちょっとひねくれた変化球オチSF短篇!!

 

 

 

時価五万七千ドルの高級アンドロイドが人を殺した。人を傷つけられないはずなのに、何故?だが俺の財産はこのアンドロイドのみ、どうしても捨てられない。コイツを働きに出して、金を稼いで貰わなければ、、、

 

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