映画『ベルファスト』感想  普遍的であるが故に、タイムリーであり、予見的

北アイルランド、ベルファスト。近所の人は、みんな知り合い。平和に楽しく、少年時代を謳歌していた9歳のバディの生活は、1969年8月15日を境に一変する。
プロテスタントの過激派が、町からカトリックを追い出そうと襲撃を仕掛けたのだ、、、

 

 

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映画『コーダ あいのうた』感想  愛する人達からの、自立の物語

アメリカ、マサチューセッツ州、グロスターの漁港で働く4人家族のロッシ家では、娘のエミリー以外は全員聴覚障害者だった。
そんなエミリー、高校の課外授業で合唱部に入る。最初は物怖じしていたものの、担当教師のV先生の指導を受け、歌う事の楽しさを覚える。
エミリーの歌唱に才能を見出したV先生は、彼女に音大への進学を勧めるが、、、

 

 

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映画『クライ・マッチョ』感想  老境が至るファンタジー!!これが理想郷なのか!?

時は1978年。
かつてカウボーイとして活躍しながら、今は引退の身のマイク・マイロ。マイクは、恩のある牧場主のハワードの依頼を受ける。メキシコで暮らす息子を、自分の下へ連れてきて欲しいと言うのだ。かくして、メキシコシティに向かうのだが、、、

 

 

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映画『マークスマン』感想  リーアム流、人生の落とし前の付け方講座!!

アメリカ、アリゾナ州の国境付近で孤独に暮らす元・海兵隊員ジム。愛する妻に先立たれ、その治療費捻出の為に生活も困窮、牧場が競売に出されるのも時間の問題だった。
ある日、メキシコから密入国して来た親子に遭遇する。いつも通りに国境警備隊員を呼ぶが、親子を追って来たカルテルとの間で銃撃戦が発生、母親は銃弾により死んでしまう。
その死の間際、息子を親戚の元へと届けてくれとジムは頼まれてしまう、、、

 

 

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映画『由宇子の天秤』感想  本音と建て前の間で揺れる、正義の天秤!!

映像ディレクターの由宇子は、教師と関係を持ったと疑われマスコミの過熱報道によって自殺した生徒と、その後を追う様に、これまた自殺した教師の事について、遺族の証言を下にしたドキュメンタリーを撮っていた。
一方、プライベートでは父の学習塾を手伝う講師でもある由宇子。
その学習塾にて、一人の少女の妊娠が発覚した。その相手は、父である塾長の政志だった、、、

 

 

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映画『護られなかった者たちへ』感想  人を護るという事、その悲哀と困難さよ

2011年、3月11日、東日本大震災。未曾有の災害から、10年が経った仙台にて。
そこで発生した、奇妙で残酷な殺人事件。それは、全身を拘束され、餓死させるという手法だった。この事件が連続で起こり、警察は怨恨の線で捜査を進める。
その捜査線上に浮上して来た人物・利根泰久。彼の来歴とは、、、

 

 

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映画『ディア・エヴァン・ハンセン』感想  「嘘も方便」とは言うものの、度が過ぎれば炎上不可避!!

引っ込み思案で対人恐怖症、いわゆる陰キャのエヴァン・ハンセンは、セラピーで勧められた方法、自分に対するポジティブな手紙を出す事で、自信を付けようとしていた。
「親愛なる、エヴァン・ハンセンへ…」
図書館で、思わずプリントアウトしたその手紙。ひょんな切っ掛けで、これまた変わり者として学校で知られているコナーという同級生が持ち帰ってしまった。
3日後、エヴァン・ハンセンは、コナーが自殺した事を知る。そして、彼の所持品は、その手紙のみだった。まるで、親友に宛てた遺書のような、、、

 

 

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