幻想・怪奇小説『ネクロスコープ』ブライアン・ラムレイ(著)感想  オカルトネタてんこ盛り!!父を倒す息子の物語!!


 

イギリス霊能諜報局(Eブランチ)長官のキーナン・ゴームリーが死んだ。次長であるアレック・カイルは、ある種の予知能力者であり、組織の存続の為には、長官室を訪れなければならないと感じていた。アレックはそこで、実体の無い「影」に出会う。それは、長い話を語り始めた、、、

 

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幻想・怪奇小説『いにしえの魔術』アルジャーノン・ブラックウッド(著)感想  現実という表層を侵犯する過去!!

 

 

 

フランスでの度の途上、英国人のアーサー・ヴェジンは、衝動的に田舎の駅に降り立つ。そこで一夜のつもりで宿を取るヴェジンだったが、奇妙にも自分を観察している風をみせる町民の様子に、曰わく言い難い興味を覚える、、、

 

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「ナイトランド叢書」幻想と怪奇の海外文学

「ナイトランド叢書」

それは、アトリエサード(書苑新社)より刊行されている幻想と怪奇の海外文学作品のシリーズである。

2015年7月に第一号が発売され、現在まで年に4、5点のペースで刊行が続いている。

ホラー系の海外作品を安定供給する。
ターゲットを絞っているだけあって、どの作品もレベルが高く面白いシリーズである。

本ページでは「ナイトランド叢書」の普及の為に、刊行作品の簡単な紹介をやってみたい。

 

以下、解説の開始

 

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幻想・怪奇小説『七つ星の宝石』ブラム・ストーカー(著)感想  設定オカルト!!ぶっちゃけ長い!!

 

 

 

午前3時、弁護士のマルコム・ロス宅に突然訪問者がやって来る。それは、つい先日知り合った魅力的な女性、マーガレット・トレローニーの遣いであり、父が倒れたので至急応援に来て欲しいという要請であった、、、

 

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幻想・怪奇小説『魔女王の血脈』サックス・ローマー(著)感想  

 

 

 

ロンドン在住の医学生、ロバート・ケルンにはアントニー・フェラーラという幼馴染みがいた。父同士は親友だが、ロバートはアントニーが何となく気にくわない。ロバートはある日、池の白鳥の死を目撃する。そして、そっくりな白鳥の像がアントニーの部屋にあったのだ、、、

 

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幻想・怪奇小説『ウェンディゴ』アルジャーノン・ブラックウッド(著)感想  怪奇小説、良い子、悪い子、普通の子!!

 

 

 

ヘラジカ狩りに出かけた一行。しかし獲物は全く仕留められず、深い森の中を進むことにした。そこは人跡未踏の地。前年は、何やら良からぬ噂が流れ、そして今も、何処からか臭いが漂う土地であった、、、

 

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幻想・怪奇小説『火の書』ステファン・グラビンスキ(著)感想  凝り固まった執念が破滅へと燃え上がるまで!!

 

 

 

「火事の原因はマグダ」。そう噂が囁かれた為、消防士長のピョトルは娘のマグダを他所に置いていた。しかし数年が経ち、ほとぼりが冷めたと思われる頃にマグダは戻って来たのだが、、、

 

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