映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』

韓国、衿川(クムチョン)警察署強力班の副班長マ・ソクトは、どんな事件も腕力で解決する豪快っぷり。
今回は、ベトナム出張を命じられる。過去、宝石強盗を行い、海外逃亡していた実行犯が領事館に自首したとの事。班長のチョ・イルマンと共に引き取りに向かったマ・ソクト、何やら犯罪の臭いを嗅ぎつけ、異国の地で調査を開始するのだが、、、

 

 

 

 

 

 

監督は、イ・サンヨン
前作『犯罪都市』(2017)など、
様々な作品にて助監督として活躍。
本作では監督に抜擢される。

 

出演は、
マ・ソクト:マ・ドンソク
チョン・イルマン:チェ・グィファ
オ・ドンギュン:ホ・ドンウォン
カン・ホンソク:ハジュン
キム・サンフン:チョン・チェグァン

カン・ヘサン:ソン・ソック
チャン・イス:パク・ジファン 他

 

 

 

ニンテンドースイッチの基本プレイ無料のゲームで、
『ポケモンユナイト』というものがあります。

使用ポケモンを選んで5人でチームを組んで、
同じく、5人チームの相手と得点競争をするという、対戦型のゲームです。

その『ポケモンユナイト』にて、
対戦中に使える「バトルアイテム」というものがあり、

初期は「だっしゅつボタン」が一番人気だったのですが、
現在は「スピーダー」が流行しています。

この、「だっしゅつボタン」と「スピーダー」の人気が逆転したのには切っ掛けがあります。

一時期、
バトルアイテム「どんそくスモーク」が強化され、大流行しました。

「どんそくスモーク」を使われると、
ポケモンのスピードが、極端に遅くなるのです。

その対抗策として
自身のスピードを上げる「スピーダー」が注目され、

「どんそくスモーク」が弱体化された現在も、
引き続き「スピーダー」が使われ続けている印象です。

私も現在、というか、
1年以上も続けているゲームですが、

「ポケモン」の新作
『ポケットモンスター スカーレット』『ポケットモンスター バイオレット』が出た後、
対戦人口がどう推移するのかが、危惧されます。

 

 

そんなゲームの話はおいておいて、
閑話休題の『犯罪都市 THE ROUNDUP』です。

本作は、
2017年に公開された『犯罪都市』の続篇。

新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)にて、
日本のファンにその存在を知らしめた、マ・ドンソク。

「もっとマ・ドンソクが出演している映画が観たい!!」
そんなファンの要望に応えて、

マ・ドンソク出演作が数多く日本で公開されましたが、
その中でも、
一番面白かった作品が『犯罪都市』でした。

 

で、今回はその続篇で、
登場人物や舞台も、前作を踏襲してはいるのですが、

特に、ストーリー上の繋がりは無いので、
本作単品でも、十分楽しめる作品となっております。

 

そんな本作、

マ・ドンソクのメガトンパンチを楽しむ映画

 

と言えるでしょう。

正に、
観客、ファンが求めるマ・ドンソクが、
そのまま存在している印象。

 

韓国映画特有のヴァイオレンス描写は、
本作にもあります。

しかし、それを凌駕するのが、
有無を言わせぬマ・ソクト(マ・ドンソク)の圧倒的なパワー。

正に、
力こそパワー」を地で行くキャラクターに仕上がっています。

 

で、今回は、

そんな無敵のマ・ソクトの対抗馬として、
海外を拠点とする凶悪犯罪者、
カン・ヘサンが登場します。

このカン・ヘサン、
ぶっちゃけ、本作の裏の主役といった印象。

登場シーンもマ・ソクト並に多く、

その意味で、

犯罪ノワール的な印象を与える作品でもあります。

 

 

見た目的には、
「強面のアンパンマン」みたいなマ・ドンソク。

その彼が期待通りの「パワー」で活躍してくれる作品。

なかやまきんに君もビックリの筋肉ぶりを堪能出来るでしょう。

 

 

 

  • 『犯罪都市 THE ROUNDUP』のポイント

力こそパワー!!

犯罪者のサバイバルノワール

まさかのシリーズ化!?

 

 

以下、内容に触れた感想となっております

 

 

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  • キャラクターと化したマ・ドンソク

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)のユン・サンファ役にて、
強烈なインパクトを残したマ・ドンソク。

ゾンビ相手に素手で対抗していた彼は、
瞬く間に日本にもファンを獲得しました。

そのマ・ドンソクの出演作の中でも、
特に、面白かった作品の一つが、
前作の『犯罪都市』(2017)です。

 

『犯罪都市』は、
韓国映画特有のヴァイオレンス描写と、
人気俳優が出演している映画作品的な、エンタテインメント性を併せ持つ

アクション・サスペンス映画でした。

 

マ・ドンソクは、
その見た目は「強面のアンパンマン」みたいな感じ。

で、
本作のマ・ソクトは、
正に、「アンパンマン」的なキャラクターに仕上がっています。

 

他国で、
現地の法律、警察を無視して暴走気味に正義を行使するマ・ソクト。

そんな彼は、
無類無敵、
どんな相手も豪快なパンチにてKOの山を築いていきます。

それはさながら
『アンパンマン』という作品において、
ある程度苦戦しても、
最終的には「アンパンチ」にて敵を一蹴する、
その安心感のある無双状態と言えるキャラクターと同一と言えます。

 

余裕で相手をボコるマ・ソクト。

演じるマ・ドンソクのイメージそのままを役に落とし込んだと言え、

それは、翻って言うならば、
敗北する事が想像出来ない、許されないキャラクターになってしまったとも言えます。

 

ぶっちゃけ、
そんな無双状態ばかり見せられたら、
観客は、飽きてしまうでしょう。

その為、本作では、
マ・ソクトが追い詰める、犯罪者のカン・ヘサン視点の描写が、
必然的に多くなっています

 

人を人とも思わぬ暴力、
味方をも平気で裏切る倫理観の無さ、
理不尽な要求を押し通そうとする自我の強さ、

もしも法律が無く、
「力こそ全て」みたいな世界だとしたら、
暗い、人間の欲望の権化として、

ある意味、
人の倫理から外れた自由な存在の様に、カン・ヘサンは描かれています。

 

で、
そういう好き勝手なヤツを、
逆に、
ソイツの領域である、
圧倒的なパワーにてねじ伏せる、

この勧善懲悪ぶりが、
本作のスカッとする部分だと言えます。

 

そんな本作、というか、
「犯罪都市」はシリーズ化し、
どうやら、第三弾も製作が開始されたとの事。

まぁ、ぶっちゃけ、
作品としての面白さは、
一作目の『犯罪都市』の方が面白かったです。

しかし、
シリーズとしてフランチャイズ化するというのなら、

韓国映画的な煩雑さ、突拍子の無さ(良い意味で)を取り除き、
まるで、
ハリウッド映画の様な様式美、解り易さにシフトしたのは、
正解なのかもしれませんね。

今後も、
マ・ドンソクの強力ぶりが、劇場で観られる事でしょう。

 

 

 

 

 

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