漫画『真昼に深夜子』宮田紘次(著)感想  女子高生と幽霊のキラキラ青春バディ漫画!!

 

 

 

自転車に乗っていた真昼(まひる:人名)は初対面の女性・深夜子(みよこ)にいきなり二ケツされる。彼女に言われるまま、成り行きで迷い猫を捕まえる事になるのだが、、、

 

 

 

『真昼に深夜子』は雑誌『Fellows!』のvol.4(2009年4月)~vol.14(2010年12月)まで連載された。
単行本は全2巻。

作者は宮田紘次。単行本は他に
『ききみみ図鑑』『ヨメがコレなもんで。』『うたたね姫』『犬神姫にくちづけ』がある。
氏は去る2015年に既に亡くなられている。早い死が惜しまれます。

『真昼に深夜子』は女子高生・真昼と幽霊・深夜子が身近の困っている人に手助けするバディ漫画である。
その内容は

若さ溢れる青春のキラキラストーリーである。

 

現在学生の人も、かつて学生だった存在でも心をピュアにしたら楽しめるだろう。

そして、絵がいい。具体的に言うと

女子がムチムチ、とくにお尻と太ももが最高である。

 

お尻の丸みに作者のフェティシズムが見られる。同好の士は必見だ。未見の方は今すぐ要チェックである。

 

 

以下ネタバレあり


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  • 告白ストーリー

本書『真昼に深夜子』は「告白」がテーマの漫画である。

登場人物がそれぞれの相手に告白するが、そのほとんどが叶わない。

「告白」とは勇気がいる行為である。「お断り」されてしまうと自分が丸ごと否定された様な気になってしまうのだ。
脈が無いのなら、わざわざ自分が傷付く事をする必要は無いのではないか。そういう「逃げ」を打ってしまいがちだ。

しかし、この漫画では皆、告白する事で吹っ切れて前に進んでいる。人生なにもかもが上手くいく訳では無い。
それでも、この「失恋」という失意と挫折を経る事が、過去を吹っ切り未来へ進む原動力となっている。

この「敗北を甘受して次回への原動力に転嫁する」のは難しい事だ。
だが、こういう物語でせめてもの勇気をもらい、実生活でも実行して行きたいものだ。

  • ムチムチ

この漫画は女性がムチムチである。特に下半身がいい。

一応の補足だが、ムチムチについては女子と男子に認識の差がある。

女子の言うムチムチを、男子から見て率直に言うなら「デブ」である。
男子の言うムチムチとはクビレがあり、肉に張りがある事が前提なのである。

この圧倒的な認識の差が深甚な誤解を生む。おのおの方、注意されたし。

閑話休題。

このムチムチという作者の嗜好を端的に表すキャラクターが、「深夜子」である。

豊満なお尻とぱっつんぱっつんの太もも。
これを表すのはショートパンツとオーバーニーソックスである。

ありがちと言うなかれ、この王道と言える配置に果敢に挑み見事ムチムチを成し遂げているからこそ、ステレオタイプを脱した魅力を勝ち得ている

また深夜子程では無いが、真昼も丸くて可愛らしいハリのあるお尻をしている。
そのお尻を、積極果敢に繰り返すパンチラで見せてくれる辺りに真昼のサービス精神を見て取れる。

なんだかケツケツ連呼して引かれている様な気もするが、事実である。
作者のムチムチに対する並外れたフェティシズムが絵から溢れているのである。しょうがない。

 

さぁ君もムチムチの魅力に触れてみないか?

 

 


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散々たわごとを囁いてしまったので、次回は映画『怪物はささやく』について語ってみたい。