エス・エフ小説『中継ステーション』クリフォード・D・シマック(著)感想 日々、孤独に戦うあなたへ送る物語

 

 

 

アメリカ、ウィスコンシン州の片田舎に住むイーノックはどうやら歳を取らないらしい。CIAにもマークされている彼の正体は、地球ただ一つの宇宙人の立ち寄る中継ステーションの管理人だった、、、

 

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エス・エフ小説『BLAME! THE ANTHOLOGY』感想 5人の作家によりダウンロードされる異なる基底現実

 

 

 

電基漁師のはぐれ者、鈍丸はある日の探索中「死体拾い」という黒い塊と遭遇する、、、(はぐれ者のブルー)

珪素生命の異端者ルーラベルチが出会った探索者・夷澱(イオリ)は様々なものの温度を測る「検温者」だった、、、(破綻円盤 ―Disc Crash―)

重油の川の側にある集落で起きる事件、、、(乱暴な安全装置 ―涙の接続者支援箱―)

階層都市を穿つ大陥穽を永遠に落ち続ける塔の話、、、(堕天の塔)

霧亥が消息を絶って幾年月……階層都市の全ては「環境調和機連合知性体」に掌握されていた、、、(射線)

 

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エス・エフ小説『スワロウテイル人工少女販売処』籘真千歳(著)感想 ロ、ロロロ、ロリコンちゃうわ!!

 

 

 

性交渉により昂進、蔓延する「種のアポトーシス」に見舞われた人類。東京湾に浮かぶ人工島の自治区には、感染者が男女に隔離され、パートナーの人工妖精(フィギュア)と共に暮らしていた。そのフィギュアの一体である揚羽(アゲハ)は、機能を逸脱した個体を狩る、青色機関の抹消抗体・「海底の魔女(アクアノート)」として活動していた、、、

 

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幻想・怪奇小説『ジョージおじさん――十七人の奇怪な人々――』オーガスト・ダーレス(著)感想 弱きもの達へ向ける優しい眼差し

 

 

 

プリシラの大好きなジョージおじさんは死んでしまった。今は遺産を狙う3人の親戚と一緒にお屋敷に住んでいる。「ジョージおじさん帰ってきて」プリシラが願うと、、、

 

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映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』感想 否応なく過去と直面する時

 

 

 

ボストンでビルの管理人をしているリー。腕は確かだが無愛想、人と交わらず鬱々とした毎日を送っている。ある日、リーに兄のジョーが倒れたとの連絡が入る。リーは兄が居て、自らもかつて過ごしたマンチェスター・バイ・ザ・シーに急ぐ、、、

 

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映画『光をくれた人』感想 上げたハードルを越えてゆく!!ティッシュとハンカチの用意はいいか!!?

 

 

 

灯台守のトムは妻のイザベルと孤島で二人暮らし。つましくも幸せに暮らしていたが、二人には子供が居ない。ある日、島にボートが流れ着いた。その中には赤ん坊がいて、、、

 

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ファンタジー小説『風の名前(3巻)』パトリック・ロスファス(著)感想 青春の大学時代

 

 

 

さて、『風の名前』の3巻だ。本巻は丸々大学の話である。ストーリーの進展というより、クォートが如何にして大学内で存在感を増していったのか、その課程が描かれている。そしてメインは、クォートの思う美しいもの。音楽と、彼の思い人の話だ。

受難続きだった人生に光があたる

 

なかなか気持ちいいシーンがあるが、それがいつまで続くのか、ちょっと不安もはらんでいる。

 

以下ネタバレあり

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