パトリック ロスファス 早川書房 2017-03-22
宿屋の亭主コートは、伝説の存在・秘術師クォートの世を忍ぶ仮の姿。紀伝家のデヴァン・ロッキースに促され、彼は自らの半生を語り出す、、、
かつてはコンスタントに翻訳ファンタジーのシリーズをリリースしていたハヤカワ文庫。昨年から今年に至るまで1年ほどファンタジーの出版が空いていたが、待望の新作シリーズが開始された。5ヶ月連続刊行の予定らしいので、応援の意味も込めて1巻ずつ紹介していきたい。
作家パトリック・ロスファスは本作の原形で新人作家コンテストを優勝。デビューにあたり3部作ファンタジーの第一部として出版されたのが本作『風の名前(原題:THE NAME OF THE WIND)』だ。
そして、その翻訳の5分冊の第一巻が本書である。好評を博したら2部、3部も順調に訳されるハズである。期待したい。
さて、そういう訳で、本巻はストーリーのさわりの部分である。まだ、どうこう言う判断は付きかねるが、ファンタジーでよくある
馬車での旅のシーンがある。
このお約束シーンが好きな人は本巻も楽しめるだろう。
もちろん、私も好きだ。
以下ネタバレあり
“ファンタジー小説『風の名前(1巻)』パトリック・ロスファス(著)感想 久々!!期待のハヤカワ文庫ファンタジー!” の続きを読む