映画『ワイルドライフ』感想  少年は、理不尽を超えて大人になる

時は、1960年代。モンタナに引っ越してきた、14歳の少年ジョーの一家。父・ジェリーはゴルフのインストラクターをしていたが、客との賭けゴルフが原因で解雇されてしまう。しかし、しばらくして解雇が一転、もう一度来てくれと電話がかかって来る。母・ジャネットは喜ぶが、しかし、ジェリーはその再雇用を拒絶してしまう、、、

 

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幻想・怪奇小説『忌み地 怪談社奇聞録』福澤徹三、糸柳寿昭(著)感想  はじめの挨拶から始まる、実話怪談


 

怪談社の糸柳(しやな)と上間(かみま)が集めた「怪談」の数々。それを、取材のプロセス込みで、文章として書き起こしたのが福澤。本書は、福澤の地元、K市に多数存在する「事故物件」にまつわる怪談の数々を中心に、怪談実話を多く取り揃えている、、、

 

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幻想・怪奇小説『ネクロスコープ』ブライアン・ラムレイ(著)感想  オカルトネタてんこ盛り!!父を倒す息子の物語!!


 

イギリス霊能諜報局(Eブランチ)長官のキーナン・ゴームリーが死んだ。次長であるアレック・カイルは、ある種の予知能力者であり、組織の存続の為には、長官室を訪れなければならないと感じていた。アレックはそこで、実体の無い「影」に出会う。それは、長い話を語り始めた、、、

 

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映画『盆唄』感想  撮影者と被写体の共同作業から、奇跡のクライマックスにいたる盆踊り!!

2015年、東日本大震災の影響で、帰還困難区域に指定された福島県、双葉町。この町出身で、現在は他所に引っ越した、盆踊りの太鼓打ち、笛の奏者、唄い手は、先祖代々続いた盆踊りの存続の危機に直面し、如何ともし難い気持ちを抱えていた。そんな折り、100年以上前にハワイに移住した福島出身者が伝えた「盆踊り」が、今もフクシマオンドとして、当地に生きている事を知り、、、

 

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映画『作兵衛さんと日本を掘る』感想  かつての労働環境に、今を考える

2011年5月25日、ユネスコの世界記憶遺産に、日本で初めて認定された「山本作兵衛炭鉱記録画・記録文書」。学者でも、小説家でも、画家でもなかった一労働者が残した絵画は、およそ2000点。それは、地の底で炭鉱を掘り、命懸けの作業に従事した人々の、生の記録であった、、、

 

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この夏公開のアニメ、漫画系映画をチェック!!(2019年版)あなたが観たい映画は何?

梅雨が終わる前に、夏が来てしまった今年。

例年の如く、アニメ映画が多数公開されております。

話題作満載の今年、
一体何を観に行けばいいのか?

良いじゃない、
全部観ちゃえば!!

という訳で、
軽ーくまとめて、紹介してみます。

 

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小説『デブを捨てに』平山夢明(著)感想  ド底辺のド畜生達が奏でる哀歌!!


借金を返せなかった俺は、ゴーリーに捕まった。一年前、支払い猶予を得る為に、文字通り「腕を折った」というのに…。絶望的な状況の俺に、ゴーリーは突如、提案する「腕とデブ、どっちがいい?」。俺は咄嗟にデブを選び、そのデブを捨てに行く事になった、、、

 

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