『ゲーム・オブ・スローンズ』第二章
第6話「古今の神々」について解説したい。
第5話に引き続き、波乱の幕開けとなる第6話。
一つの戦場が集結しても、また別の所で争いが勃発するのだ。
監督:デヴィッド・ナッター
脚本:ヴァネッサ・テイラー
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キングズランディング
波止場にて、(23:43)
ドーンへ送られるミアセラを皆で見送る。
サーセイ・ラニスターは毎度の事ながらティリオン・ラニスターに恨み言。
その帰路、王家の姿を見た民衆から野次が飛ぶ。
ジョフリーは牛糞をぶつけられ、目に付いた人民が殺される。
その様子に憤った民衆が暴徒化、路地は大混乱に陥る。
トメンはティリオンの指示でいち早く離脱。
ジョフリー、サーセイは避難。
サンサ・スタークは危うい所でハウンドに助けられるが、民衆も貴族も多くの人間が傷付く。
ティリオンはジョフリーの思慮分別の無さを責める。
サンサの部屋。(48:18)
恐怖の余韻冷めやらぬサンサ。
シェイにジョフリーの不満をぶちまけるが、シェイは「黙って、誰も信用しない方が安全」だと言う。
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ウィンターフェル
ウィンターフェル城。(01:54)
鴉の厩舎に飛び込んだ学匠ルーウィンは使いを放つ。
城は、シオン・グレイジョイに攻略される。
ブランドン・スタークは人民の命を保証する事で、城を明け渡す選択を取る。
しかし、シオンを罵ったサー・ロドリック・カッセルは処刑される。
シオンの部屋にオシャが連れてこられる。(46:30)
仕えさせて下さい、自由が欲しいとシオンに色仕掛けする。
シオンが寝た後、ベッドから抜け出し動き出すオシャ。(49:11)
見張りを殺し、ブラン、リコン、ホーダー、サマー、シャギードッグを連れ逃亡する。
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ロブの野営地
野営地でタリサ・マイギアを見つけたロブ・スターク。(38:52)
談笑している所に帰還して来た母、キャトリン・スタークに紹介する。
キャトリンは、ロブに婚約者がいる事を思い出させる。
そこへ、ルース・ボルトンがウィンターフェルからの便りを持ってくる。
野営地のテントにて。(45:10)
ウィンターフェル城陥落、ブランとリコンの消息不明、ロドリック・カッセル死亡の報。
だからグレイジョイを信じるなと言ったでしょうと、思わずロブを責めるキャトリン。
北へ戻りたがるロブをルース・ボルトンは止める。
王は命令すれば良い、今はラニスターを追い込んでいる、城は私の落とし子に直ぐ奪還させる、と。
ロブは、弟の安全を最優先、シオンを生け捕りにしろ、自分が処刑すると言う。
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ハレンの巨城
タイウィンの執務室にベイリッシュ公が尋ねてくる。(12:45)
アリアはなるべく顔を見られないように給仕する。
レンリーの野営地から帰還したベイリッシュは、レンリーの死によりフリーになったタイレル家との同盟を提案する。
また、キャトリンに人質交換の提案した事も報告する。
執務室のテーブル上に手紙を見つけたアリア。(34:24)
字が読める様子のアリアに質問するタイウィンの隙を突いて手紙を持ち出す。
手紙にはロブの軍の行動が書かれていた。
アリアは駆け出すだ、エイモリー・ローチとぶつかる。
アリアの行動に不審を感じたエイモリー・ローチは手紙を取り上げ、タイウィン公に確認しに行く。
アリアはそれを食い止める為、ジャクェン・フ=ガーに直ぐにエイモリー・ローチを殺してくれ(2人目)と無茶を言う。
エイモリー・ローチはタイウィン公の部屋の扉を開けた所で、毒矢を首に刺され死亡する。
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「壁」の北
雪の中の行軍。(10:04)
二本指のクォリンは敵の見張りをこちらが先に見つけたいと言う。
野人の見張りに襲撃をかけるジョン・スノウ達。(17:21)
相手が女性であった為、止めをさせなかったジョン。
食料も見張りをする人員もいない、逃がせば報告されるので処刑すると言うクォリンに、自分がやるとジョンは言う。
クォリン達は先に行く。
しかし、ジョンは殺せず、イグリットと名乗る野人を逃してしまう。
何とか追いつくが、仲間とはぐれてしまう。
仲間を見失い、日も暮れたので野営するジョン。(42:25)
寒いのでイグリットと身を寄せ合う。
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クァース
香辛料の王の家を訪ねるデナーリス・ターガリエン。(29:44)
デナーリスはウェスタロス征服の為に必要な船を提供してくれと頼む。
しかし香辛料の王は夢や希望の様な担保の無いものに投資は出来ないと断られる。
他の十三人組からも色よい返事を貰えなかったデナーリス。(50:44)
ザロ・ゾアン・ダクソスは家の前で語る。
自分は裸一貫から、人倫に悖る事もしてのし上がってきたが、後悔はしていないと。
扉を開けると、中には死体の山。
ザロは直ぐに警戒の鐘を鳴らす。
デナーリスは自室に駆け付けるが、イリは死亡、ドラゴンが連れ去られていた。
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新キャラ紹介
「壁」の北
イグリット
野人の女性。
ジョン・スノウを挑発し続ける。
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用語解説
霜の牙(フロスト・ファング)
風哭きの峠道(スカーリング・パス)
「壁」の北の地名。
マンス・レイダーは現在(第6話時)、「霜の牙」に居る様だ。
シオンのルサンチマンが爆発した。
唯一の後継者である自分が帰還し、頼めば父は喜んで強力してくれる。
しかも、いい話を持って来ているのだ。
そう思い、故郷に帰るが、誰も歯牙にもかけない。
王子ともてはやしてくれる者は居らず、あまりにも文化が違っており、話も通じず、当初の予定通りには全く行かない。
それどころか、「家」への忠誠をも疑われる始末。
自分が思い描いていたものが、何もかも上手くいかない。
だから、自分を示す為に、世間を巻き込んだ暴力行為に走るのだ。
シオンのウィンターフェル襲撃。
それは自分が育った基盤への攻撃であり、ある意味自傷行為でもある。
攻撃すればするほど、自分が傷付く事になる。
自分を示威する為にウィンターフェルを滅ぼす事は、自らの破滅と同意なのだ。
シオン自身はそれに薄々気付いて居るはずだ。
ロドリック・カッセルも、その死の瞬間に、シオンを気遣うセリフを遺す。
行くは地獄、戻れはせぬシオンの明日はどっちだ!?
ロブは禁じられるが故に(?)恋に惹かれ、
ベイリッシュは新たな同盟を手引きし、
アリアはまたも行き当たりばったりで人を殺す。
キングズランディングでは民衆の王への不満が爆発する。
戦争においては徴発兵もおり、軍隊の全員が軍人では無い。
民衆の支持を集めているかどうかは、軍の士気にも関わる。
事が起こった場合、自らの首を絞めるが、ジョフリーは全く考慮していない。
民衆は、敵に門を開く事もあるのだ。
果たしてどうなるのか?
それは次回以降のお楽しみ。
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次回は『ゲーム・オブ・スローンズ』第二章第7話「義なき男」について解説したい。