孤独のグルメ Season1 第十二話
目黒区中目黒ソーキそばとアグー豚の天然塩焼
監督:宝来忠昭
脚本:田口佳宏
出演:
井之頭五郎:松重豊
青山奈々:南沢奈央
カウンターの男性客:久住昌之
店長(男性):ダイアモンド✡ユカイ
女性店員:富田理生
ベビーカーをひく主婦:久本雅美 他
ふらっとQUSUMI:久住昌之
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*タイムラインはBDソフト準拠となっております。
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ドラマパートあらすじ
目黒区中目黒にやって来た井之頭五郎。
資料作成に時間がかかった分、食事を抜いたが早めに着いたご様子。
この時間を利用して、食事、鳥もも肉のステーキ 特製和風タレを超特急で食べる。(01:19:11)
約束の時間に店に行く五郎さん。(01:0:04)
オーナーを呼んでもらおうと声をかけた店員さんが当のオーナーだったというポカをやらかしてしまう。
「やっちまった、出会い頭、失敗」
オーナーの青山さん、
この辺りはブラブラ歩く人が多いので、入り口に休憩出来て、尚且つインテリアにも使える椅子が欲しいとの事。
五郎さんはセレクトして又後日連絡すると約束する。
愛嬌があり、人好きのする青山さんに感心する五郎さん。
橋の上でブラブラ歩き。
「暖かくなったら桜がきれいだろうなぁ、春が待ち遠しい」
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「いや、春もいいが、腹が、腹がペコちゃんだ」(01:24:41)
ポン、ポン、ポォン。
「よし、店を探そう」
目黒銀座も良さそうだが、五郎さん、敢えて脇道を選ぶ。
そこにはお店が、
大阪串カツ、瀬戸内海の鯛めし、沖縄料理、炭火焼、博多の水炊き餃子、いろいろのっけオムライス、うなぎ、etc…
「なんてこった、ここ、通りがバイキング状態だ」(01:25:50)
「迷うなぁ、でも焦っちゃ駄目だ、落ち着け」
「今の俺が入れるべき食い物は何なんだ」
「ヨシ!俺の腹は、今、沖縄腹だ」
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SokaBokka
カウンター席に座る五郎さん。
端にもう一人男性客がいる。
「モロ沖縄と言うより、中目黒風沖縄だ」
メニューをチェックする五郎さん。
ラフティを食べようと考えていたが、店のオススメはアグー豚。
五郎さん、流れに乗ってそれを注文する。
他、にんじんシリシリー、タコライスも合わせて注文。
飲み物はいつものウーロン茶…を注文しかけて、本日はパイナップルジュースを頼む事にする。
メニューには、「沖縄では、豚は鳴き声以外全て食べる」と書かれている。
そうこうする内にパイナップルジュースが来る。(01:28:25)
「喉から南国が入って来た」(01:28:38)
一息吐き、周りを見回す五郎さん。
カウンター席の男性が注文したラフティ丼を見て目移りする。
「うわぁ、やられた。あれは美味い。やはり順当にラフティで行くべきだったか?」
そして、注文の品が来る。(01:30:22)
黒豚アグーの沖縄天然塩焼きから。(01:30:42)
「まずは豚を入れていこう」
「うん、凄いぞ、この弾力、しっかり噛まないと弾き返されそうだ」
「塩だけでこのうま味、アグー、恐るべし」
にんじんシリシリー。(01:32:00)
「にんじんシリシリーとやらあどうだ?」
「ほぉ、ホクホクだ」
「やっぱり、沖縄と言ったらスパムだ」
「ちょっとジャンクな感じが堪らん、凄くいいゾ」
タコライス。(01:32:32)
「よし、ここでタコだ」
スプーンとフォークで混ぜ合わせる五郎さん。
「おぉ、段々タコライスがタコライス然として来たぞ、ウマそうだ、ウマそうだ」
「タコライスだ、タコライスだ、美味い、美味い」
「こんなに色んな具が混ざっているのに、グチャグチャしてない」
「みんな同じ方向を向いた味、タコライスだ」
店長も五郎さんの食いっぷりにニンマリ。
「止められない、サルサの辛さに引っ張られて行く」
沖縄飯にして大正解だと五郎さん。
「ようし、こうなったら一人沖縄祭りだ」
五郎さんはソーキそばを追加注文。
店員さんは「マジで!?」とばかりに、ちょっと引き気味。(01:34:31)
ソーキ(豚の骨付き肉)そば。(01:34:48)
「うーん、コレコレ、頭が沖縄になるなぁ」
ソーキを食べ、
「崩れ落ちる様に柔らかいなぁ」
「うぅん、骨まで食えるじゃないか」
汁まで飲んで、満足げ。
「胃袋がすっかり常夏だ、少し冷まそう」(01:36:35)
五郎さん、さらにデザート追加。
店員さん「まだ食べる!?」と驚きの表情。
本日のブルーシールアイスクリーム。(01:36:58)
アイスクリームにちんすこうのトッピング。
「うん、ちんすこう、たまらなく沖縄に行きたくなってきた」
はぁっ、と息を吐く五郎さん。
退店する五郎さん。(01:36:58)
「おいシーサー、また来るサー」
「さぁ、明日は浅草だ、何を食おう」
あれだけ食べて、もう明日の食事を想う。
満足げな笑顔にて、五郎さんは去って行く。
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ふらっとQUSUMI(01:38:48)
沖縄料理と島豚アグー「SokaBokka」ー草花木果ーに戻って来た久住さん。
*2012年当時のデータなので、現在も営業中なのかは要確認
ドラマでも座った同じカウンターの隅の席に陣取る久住さん。
先ずは、沖縄ビールを島らっきょうをつまみながら堪能。
「もう、本当、こんなんでいいんだよね」
さらに、豆腐ようをチビチビ食べながらビールを啜る。
「チビチビやる貧乏臭さが最高なんですね」
そして、本日2回目のラフティ丼。
撮影時は、ちゃんと食べていなかったの事、今回はしっかり食べる。
久住さん、テーブルの裂け目をいじってゴキゲンになっている。(01:41:31)
「飲んでる時にこういう事やりたがる人いるんだよねぇ」
「いけないね、そういうのはね」
久住さん、ドラマの事を語る。
始まる前は批判覚悟でいたが、幸い評判も良いようで喜んでいる久住さん。
17年前の作品がこういう形でドラマになり、感慨無量。
もっとやりたい、と久住さんは語る、、、
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声に出して言いたい!五郎さんの名台詞
今回の「声に出して言いたい」五郎さんの名セリフは、
なんてこった、ここ、通りがバイキング状態だ(01:25:50)
通りの両脇に美味しそうなお店を見つけたら、、、
そしてそれが延々と繋がっていたら、、、
そこはパラダイス、万年出店のお祭り状態とも言えるでしょう。
胃袋がすっかり常夏だ、少し冷まそう(01:36:35)
デザートを頼みたいとき、何て言えば良い?
今ここに、最適のセリフが誕生した。
気品があり、それでいて冷静沈着な印象を聞く人に与える事間違い無しである。
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感想と解説
先ずはドラマパート。
オーナーと言わないでと言う青山さん。
男性受けが抜群に良さそうな雰囲気です。
愛嬌があって、無邪気に距離を詰めてきて、それでいてちょっと自信の無い所も見せる。
世の中の女性は、男性を落したい時にこの青山さんみたいな事をすれば、相手はイチコロです。
実際の青山さんはお店のオーナーですし、しっかりしているので、
もしかしたら、人間関係を円滑に行う、謂わば計算でやっている事なのかもしれませんね。
そんなハニートラップにも引っかからず、
変な勘違いせずにユーモアで返した五郎さんはマジダンディです!
そして、食事シーン。
今回はSeason1の最終回という事で、食いに食いまくっている五郎さん。
注文する度に店員さんの顔が「マジか?」となるのが、ベタですが面白い所。
さらに、久住昌之さんがお客さん役で登場。
正に、最終回といった雰囲気を醸し出しています。
その久住さん、「ふらっとQUSUMI」では木片をイジる酔っ払いの話をしていましたが、それは自身の事を言っているのでしょうね。
さて、食事シーンでは沖縄特有の食べ物が多かったです。
なので、簡単に解説を入れてみます。
ラフティ
いわゆる、沖縄風の豚の角煮。
スパム
迷惑メールの事ではありません。
ソーセージの材料を腸では無く缶に詰めたもの。
にんじんシリシリー
沖縄の郷土料理。
「しりしり」とは「繊切り」の意味。
ブルーシールアイスクリーム
沖縄を中心として全国展開しているアイスクリームのブランド。
豆腐よう
豆腐を泡盛などで発酵させた、沖縄の郷土料理。
Season1のラストという事で、久住さんは番組の最後で語っていました。
そして、訴えます、「もっとやりたい」と。
その願いが、まさかこれ程まで聞き届けられ、こんなに長きにわたって定期的にドラマ化される人気番組になろうとは、、、
正に、この時には、誰も思っていなかったでしょう。
しかし、良い物はいい。
『孤独のグルメ』は面白かったのです。
しかも、ただ食べるだけじゃない。
話毎にリズム、テンポを変え、
ドラマに重点を置いたり、食事シーンを増量したり、
手を変え品を変え、それでも、本質の面白さ、
「美味しく食事をする」という事を表現しきった作品。
その様子を「まだ見たい」、
そう思われる限り続いてゆく人気シリーズなのだな、と思います。
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