映画『否定と肯定』感想  他人事では無い!!昔の話でも無い!!今現在を表象する恐怖!!

 

 

 

歴史学者デボラ・リップシュタットが自著『ホロコーストの真実』をひっさげ講演を行っている時に、その本にて「ホロコースト否定論者」と名指ししたデイヴィッド・アーヴィングが乗り込んで来る。さらにアーヴィングは、そのレッテル貼りは名誉毀損だとリップシュタットを英国で訴えた、、、

 

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幻想・怪奇『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』マイクル・ビショップ(著)感想  

 

 

 

スティーヴィ・クライはフリーのライター。夫に癌で先立たれ、二人の子供と共に暮らしている。しかし、商売道具の頼みのタイプライターが故障。メーカーの修理費がべらぼうに高い為、町の修理屋で直したのだが、その日からタイプが勝手に動くようになる、、、

 

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幻想・怪奇小説『淵の王』舞城王太郎(著)感想  ノリノリの疾走感で書かれるホラー!!

 

 

 

中島さおり。彼女の成長を、私は見守る。恋愛し、受験をして、東京に行って普通に過ごしていた彼女の日常に、地元福井の友達から電話が掛かって来る。「杉田、彼女殴ってるらしいよ」。杉田とは仲の良かった男友達だったが、、、

 

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映画『オリエント急行殺人事件』感想  豪華出演者!!探偵も、被害者も、容疑者も名演技!

 

 

 

世界一の名探偵、エルキュール・ポアロ。休暇として乗り込んだオリエント急行にて、ヤクザな資産家が殺された。容疑者は乗り合わせた乗客11人全員。「さぁ、殺人者を捕まえるぞ」ポアロの捜査が始まる、、、

 

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「ナイトランド叢書」幻想と怪奇の海外文学

「ナイトランド叢書」

それは、アトリエサード(書苑新社)より刊行されている幻想と怪奇の海外文学作品のシリーズである。

2015年7月に第一号が発売され、現在まで年に4、5点のペースで刊行が続いている。

ホラー系の海外作品を安定供給する。
ターゲットを絞っているだけあって、どの作品もレベルが高く面白いシリーズである。

本ページでは「ナイトランド叢書」の普及の為に、刊行作品の簡単な紹介をやってみたい。

 

以下、解説の開始

 

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エス・エフ小説『アンドロメディア』渡辺浩弐(著)感想  時代を先取り!?今だからこそ面白く読めるバーチャルアイドル!!

 現在、絶版となっております

人気アイドル人見舞の影武者クローンを作れないか?それも、バーチャルとして。そのプロジェクトを現実にすべく、タカナカヒトシは舞の外見、モーション、声、そして脳のマッピングをコンピュータ内に再現、AIという存在を創造する、、、

 

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エス・エフ小説『宰相A』田中慎弥(著)感想  日本人的ディストピア!!それは既に現出している!?

 

 

 

創作のネタが尽きた小説家Tは、母の墓参を契機として自身の意欲の復活を望んでいた。母の墓のあるOに向かう電車の中で居眠りしたT。不思議な夢を見て、目覚めた社内に日本人は一人もいなかった、、、

 

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