ツイン・ピークス第１５章ネタバレあらすじ解説

第１５章の解説をしたい。

まさかの凶行から一夜明け、また新しい一日が始まる。

視聴者はもうなにも知らない無垢な存在ではないのだ。
あいつの本性を知ってしまった。

しかし、何も知らないツイン・ピークスの住民達はいつもと変わらぬ日常を送っている。

このギャップが恐ろしい。

…いや、お気楽に見えるあのキャラクターにも、裏の顔があるかもしれない。
そんな疑心暗鬼に囚われてしまう。

第１５章
監督：キャレブ・デシャネル
脚本：スコット・フロスト

以下ネタバレあり

本エピソードのチェックポイント

３月１０日
パーマー家。
ドナ・ヘイワードとジェームズ・ハーリーが訪ねて来る。
マデリーンに挨拶に来たがすでにいない。
リーランド・パーマーは朝からご機嫌だ。
セーラ・パーマーもいつもと変わらない。

しかし、リーランドが車に積み込んだゴルフバッグの中には死んだマデリーンが詰め込まれていた。

保安官事務所。
リーランドが起訴されている為、弟のジェリー・ホーンが代わりに弁護する。
ベンジャミン・ホーン、ローラ・パーマー事件が起きた夜はキャサリン・マーテルと一緒にいた為にアリバイがない。
二人で子供の頃会ったルイーズという人物の思い出話をしたりして、まだ余裕がある。

グレートノーザンホテル。（AM.10:03）
リーランド、ゴルフクラブを持ってノリノリで踊っている。
ハリー、ローラ・パーマー殺害容疑でベンを逮捕した事を伝える。
リーランド、後ろ姿を一見したら嗚咽（おえつ）している様に見えるが、実際は笑いをかみ殺している。

保安官事務所の取り調べ室。
クーパーの追求をうけ、ジェリー、弁護が厳しいものになるとベンに告げる。

ジョンソン家にて。
ボビー、入手したテープを再生する。
製材所放火の打ち合わせをするベンとレオ・ジョンソンの会話が録音されている。（第４章参照）
ボビー、これをゆすりのネタにしようと考えている。

ダブルアールダイナーにノーマ・ジェニングスの母、ヴィヴィアンがやって来る。
アーニーという男と再婚したという報告にやって来た。

ハンクが２日ぶりに戻ってくる。
ヴィヴィアン達とホテルで食事の約束をする。

グレートノーザンホテルで寝ていたマイクが目覚める。
見張りをのして逃亡する。

保安官事務所にて、ハリーに会いにピート・マーテルがやって来る。
ジョスリン・パッカードの思い出話の中で、怪しい東洋人の名前がお互いに一致しない事に一抹の不安を覚える。

アンディ、姉の赤ん坊を抱いているルーシーを見てぶっ倒れる。

ピート、留置場を訪れて、ベンにキャサリンのテープを聴かせる。
アリバイ証言して欲しければ、製材所とゴーストウッドを渡せとの交換条件を突き付ける。

リーランド、ノリノリで道路を蛇行運転している。
パトカーのハリーとクーパーに止められるが、難なく切り抜ける。
ローラが死んだ日に、ベンが電話で「デイリー」やら何やら言っていたと証言する。
クーパーはそれを「ダイアリー」だと思う。
ホークが滝の近くで見つかったと無線連絡が入る。
クーパーとハリーを見送るリーランド、バックミラーにはボブの姿が映っている。

保安官事務所にホークがジェラード（マイク？）を連行してくる。

アンディはルーシーに自身の精子が復活していたと伝える。

取り調べ室でマイクとベンを会わせるがマイクはボブでは無いと言う。
ジェリーはベンを起訴するか、釈放するか決めろと迫る。
ハリーはローラ・パーマー殺害容疑でベンを起訴する事に決める。
クーパー、ハリーに「私達は間違ったのかも」と言う。
しかしハリーは、日記という動かぬ証拠がある為ベンの勾留を主張し、クーパーもそれを受け入れる。

グレートノーザンホテルで食事をする、ノーマ、ハンク、ヴィヴィアン、アーニー。
どうやらアーニーはハンクのムショ仲間のようだ。
アーニー自身は心を入れ替えたと主張する。

PM.11:05
クーパーの部屋にオードリー・ホーンが訪ねて来る。
自分の証言が父を追い込んだのかと心配する彼女に、クーパーはフォローを入れる。

そこに電話が入り、クーパーは慌てて外へ出る。

グレートノーザンホテルの滝の近くの川辺にて、マデリーン・ファーガソンの遺体が発見される。