ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
米軍の斥候を務めるニックは考古学者のジェニーからくすねた地図を使い、お宝をくすねようと企んでいた。しかしそこは、何者かを埋めた「墓所のような場所」だった。そこから出土した石棺を引き上げたとき、ニックは王女の幻を見る、、、
監督はアレックス・カーツマン。
有名作の監督はこれが初めてだが、多くの映画で脚本を、TVシリーズで制作総指揮を担当している。
主演のニック役にトム・クルーズ。
言うまでも無く多くの出演作がある。近年では、
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』（２０１４）
『ジャックリーチャー NEVER GO BACK』（２０１６）
『バリー・シール アメリカをはめた男』（２０１７） 等。
ミッション・インポッシブルシリーズの６作目も控えている。
共演にソフィア・ブテラ、アナベル・ウォーリス、ジェイク・ジョンソン、ラッセル・クロウ等。
本作『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』は今回新しく始まった『ダークユニバース』というプロジェクトの１作目である。
１作目なので、なんの予備知識もいらない。
気楽に楽しめる。
というか、
トム・クルーズの映画はいつ観ても気軽にハラハラドキドキ出来る、安定した面白さがある。
『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』もそうである。
そして今回は「マミー＝動くミイラ」が出てくる作品なので、
いつものトム・クルーズアクションに加えてちょっぴりだけホラーテイストが含まれている。
そして、アマネットという
ミイラの王女が独特のヤンデレ的な魅力がある。
とりあえず何か映画を観たい人。
気軽にアクションを楽しみたい人。
ミイラの王女に仕えたい人。
戸田奈津子さんの字幕を読みたい人。
いろんな人の需要に『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』は確実に応えてくれるだろう。
以下ネタバレあり
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ダークユニバースプロジェクト始動！！
本作『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』はダークユニバースプロジェクトの第１作目である。
ダークユニバースプロジェクトとは一体何なのか？
それはユニバーサルスタジオが主導し、過去のモンスター映画作品群を「ダークユニバース」として統合しシリーズ化しようというプロジェクトである。
ミイラ、吸血鬼、狼男、フランケンシュタイン、透明人間、半魚人etc.…
こう書くだけでも、おらワクワクしてきたぞ！！
そして、今回は『ミイラ再生』（１９３２）をリメイクしたというわけである。
（ちなみに『ハムナプトラ』（１９９９）も『ミイラ再生』のリメイク作品らしい）
続く作品に、ジョニー・デップの『透明人間』リメイク、ハビエル・バルデムの『フランケンシュタインの花嫁』リメイク作品が控えているという。
そして恐らく、シリーズを通したキャラクターとして、ラッセル・クロウ演じるジキル博士とハイド氏が「プロディジウム」という組織と絡んで出るのだろう。
ヒュ～楽しみ！！
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ホラー・ミーツ・トムクルーズ
ミイラ作品なら、ホラーなのか？
否、いつものトム・クルーズアクション映画である。
むしろ今回の相手の雑魚敵はゾンビ？なので思いっきり殴ったり蹴ったり出来る。
それにしても、トム・クルーズは本当に凄い。
誰が観ても分かり易く、それでいて面白いアクションを見せるのは、作る方は難しいのだ。
それを毎回演じてくれる彼は、御年５５歳。
未だに３０代にしか見えない。
そして、今回のアクションの目玉は飛行機の墜落シーンだろう。
どうやって撮ったのか、観ていて不思議だった。
このシーンはなんと、実際に飛行機で無重力を発生させていたらしい。
つまり、飛行機の中で実際の役者がスタント無しで浮かんでいるのだ！
これは凄い。
発想は出来ても、実際演じるには困難な事に挑戦するトム・クルーズには本当に頭が下がる思いである。
（流石にぐるぐる回るシーンはセットの様だ）
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ヤンデレ？王女様の魅力
ミイラの王女アマネットたるマミーを演じたのがソフィア・ブテラ。
『キングスマン』（２０１４）
『スター・トレック BEYOND』（２０１６）
『アトミック・ブロンド』（２０１７・公開予定）等に出演。
このアマネットが魅力的だ。
体の文字、
４つの瞳、
悪い肌の色、
体に巻き付いたボロ布
全てが妖しい美しさを湛えている。
特にいいのが、口づけして人の精気を奪っているシーンだ。
往年の『スペース・バンパイア』を思わせて、懐かしい気持ちになった。
カサカサだった肌がだんだんピチピチしてくるのがイイのだ。
そして、精気を吸われた人間は僕となりゾンビの如くに襲ってくる。
この敵がどんどん増えてゆく感覚も面白い。
（本作ではそこまで増殖はしなかったが）
また、「セトを受け入れて私を支配して」みたいなセリフも吐く。
完全に罠だと分かる言葉だが、それでも「ちょっといいかも」なんて私は思ってしまった。
『ダークユニバース』としてシリーズ化するなら、再び登場する事もあるだろう。
その時はまた、殺す勢いで迫ってきて欲しいものだ。
安定した面白さで２時間という時間を忘れさせる。
いつ観ても、どの映画も面白いトム・クルーズ印の作品を、私は今後も注目して観ていきたい。
戸田奈津子さんの字幕も、今ではほとんどトム・クルーズ作品でしか見られないしね。
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さて、次回は夏に読みたい！！幻想と怪奇の小説作品を紹介したい。