映画『アントマン&ワスプ』感想  伸縮自在の面白さ!家族を救う、庶民派(?)ヒーロー!!

 

 

 

「シビル・ウォー」にてキャプテン・アメリカ側についたアントマンことスコット・ラングは「ソコヴィア協定」に違反したかどで逮捕された。その後、司法取引に応じたスコットは2年間の自宅謹慎を命じられ、その期日も残り3日に迫るのだが、、、

 

 

 

 

監督はペイトン・リード
前作『アントマン』(2015)に続いてメガホンを取る。

 

出演は
アントマン/スコット:ポール・ラッド
ワスプ/ホープ:エヴァンジェリン・リリー

他、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、マイケル・ペーニャ、ローレンス・フィッシュバーン、ハンナ・ジョン・カメン 等。

 

 

衝撃の結末を迎えた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。

これに続くマーベル・シネマティック・ユニバースの作品が、
本作『アントマン&ワスプ』です。

 

とは言え、時系列的には、
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の直後では無く、
どちらかと言うと、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』後のアントマン(スコット)の様子、

といった雰囲気となっております。

 

さて、
同じマーベル系のヒーロー映画と言っても、
全宇宙を巻き込んだ戦いが繰り広げられた「アベンジャーズ」とは違い、

『アントマン&ワスプ』は、
極近い範囲でのヒーロー物語となっております。

 

本作でのヒーロー活動の目的は

家族を救う為!!

 

これに尽きます。

小っこくなるヒーローならでは、
その救う相手も手に届く範囲。

ど派手にインフレした「アベンジャーズ」とは違って、
観ていて安心出来るスケール感の活躍です。

 

しかし、

小っこいからって、
映画の面白さのスケールが小さい訳ではありません。

伸縮自在のアントマンに加え、
今回は、

空を飛び、
縦横無尽に駆け巡るワスプの3次元的アクションが光ります。

 

カッコイイけど、ちょっとドジなアントマンと、
スタイリッシュにアクションを決めるワスプの対比がまた楽しいです。

そう、
「アントマン」には、
ちょっと軽いノリというか、

少し外したユーモア感覚があります。

 

アクション一辺倒では無い、
ギャグ的な所も意識して作られている点は、

「マーベル系」のみならず、
最近のシリアス系のアメコミ映画と比べると、
ギャグに新鮮に見えます。

 

とは言え、アクションが片手間では決してありません。

「伸縮自在」というアイデアを突き詰めたアクションの数々、

 

こういう使い方、
こういう戦い方があるのね、

と、そういう面白さがあります。

 

そういう超技術を使いながら、
その目的は、家族を救うため。

しかし、
最小単位の社会集団である「家族」の大切さは、
時には全宇宙に比肩する程の大切さがあります。

そこに、優劣は無い、
況んや、面白さもや。

 

全宇宙規模に拡がった後に、

こういうミニマムなスケールでも、
面白さを観せてくれる、

『アントマン&ワスプ』は紛れもない、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」らしいクオリティの面白さが保証されています。

 

 

  • 『アントマン&ワスプ』のポイント

伸縮自在、縦横無尽に跳ね回るアクション!!

クスッと笑えるギャグもてんこ盛り

家族の為に、頑張るヒーロー

 

 

以下、内容に触れた感想となっております

 


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  • 時系列

本作『アントマン&ワスプ』は、
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に続く、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の20作目の作品。

そして、
10年目の記念すべき作品です。

オープニングでも、
「MARVEL STUDIOS」のロゴが、
「MARVEL STUDIOS」となっており、主張されていました。

 

しかし、
ストーリー的には、
「アベンジャーズ」の続きでは無く、

むしろ
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の続きとなっています。

キャプテン・アメリカ側についた人間が辿った二つの道

キャップやナターシャ達の様に、
潜伏して機会を窺うパターンでは無い方、

当局との司法取引に応じ、
「ソコヴィア協定」を受け入れ罰を科せられたパターンが、

アントマンことスコット・ラングが採った道です。

他にはもう一人、
ホーク・アイことクリント・バートンが同じ道を選んでいます。

 

そして、時系列的には、
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』をほぼ同時期

全宇宙の命運を懸けてヒーロー達が結集し戦っていた「アベンジャーズ」と同じ時に、

一方のアントマン&ワスプは、
家族という、極個人的な社会集団の為に戦っていた、

このスケール感の対比が興味深いです。

 

さて、
「インフィニティ・ウォー」ではハブられた形の
アントマンとホークアイ。

この二人はきっと、
次回作の「アベンジャーズ」にて活躍してくれるでしょう。

何しろ、
指パッチンの生き残り組ですから、、、

 

  • 外した感じのギャグの面白さ

さて、アントマンが「インフィニティ・ウォー」に出演しなかったのは、

直後に公開が控えていた、
という興業的な理由の他に、

シリアスな「インフィニティ・ウォー」と、
陽気でコミカルな部分もある「アントマン」の雰囲気がそぐわなかったという部分もあるのだと思います。

 

前作もそうですが、
本作『アントマン&ワスプ』も、
ギャグがてんこ盛り。

まぁ、とは言え、
大笑い的な感じでは無く、
ちょっと面白い近所のオジサンレベルの、
ちょっと控えた笑いを狙っています。

「しょうがねぇな、このオッサン」と、
思わず苦笑してしまう感じのヤツですね。

 

この、キレッキレと言う程でも無い、
等身大のギャグの感じが、
中高年ヒーローである「アントマン&ワスプ」の雰囲気に合っているのです。

普通のパパでも、娘の為に頑張ってるんだよ、

普通のオジサンだけど、会社倒産しそうで火の車なんだよ、

みたいな、
ごく身近な悩みや目的がその笑いの元になっているのが、
ちょっと良いんですよね。

 

昔は多かった、
アクションとギャグの融合。

しかし、
最近はシリアスな感じの作品が多いので、

『アントマン&ワスプ』の様に、
ギャグが多めのアクションは、
現代では逆に新鮮な面白さがあります。

 

勿論アクションパートも面白いですが、

その途中の4つどもえの争奪戦のわちゃわちゃ感なんかも、

アントマン&ワスプ v.s.
ゴースト v.s.
ソニー・バーチの一味 v.s.
FBI の場面は、

ギャグ的な本作ならではのノリの、
ワクワクでスピーディーな感じのアクションとなっているのです。

 

  • 科学知識…的な?

本作では、
サイズの縮小を突き詰めて行くと、
「量子的な重ね合わせの状態にある世界」、

いわゆる「量子世界」に突入するという設定があります。

 

単語でも、「量子(Quantum)」とか、
「二重の重ね合わせ(Superposition)」とか、

ちょっと耳慣れないSF的な単語が踊ります。

 

しかし、意味が分からなくとも問題ありません

ぶっちゃけ、
『アントマン&ワスプ』的なオリジナルの設定なので、

そこを科学的、物理学的に、正しさを追求する所では無いと思っています。

まぁ、
30年間どうやって生きてたの?
どうやって化粧したの?
なんで進化したの?
唐突なクマムシは何か意味があるの?

とか、ツッコミどころは満載ですが、
そこは、
そういう設定なんだと受け入れる事が、

作品を素直に楽しむポイントなのだと思います。

 

SF的な整合性が気になったなら、
ちょっと、
「量子的な重ね合わせ」とか、
「量子力学」とか、
調べてみるといいと思います。

まぁ、
私もよく理解出来ていないのですがね!!!

 

さて、この量子世界、

ラストのオマケ映像では、
スコットのみが指パッチンを生き残り、

他の皆は全滅してしまっています。

これは単に、
ランダムにスコットが生き残ったのか?

それとも、
量子世界では「インフィニティ・ガントレット」の影響を受けないのか?

もしかすると、
その辺の設定が、
今後の展開を左右する事もあるかもしれません。

覚えておきましょう!!

 

 

 

伸縮自在で、縦横無尽、
サイズと空間を往き来する『アントマン&ワスプ』。

アクションのバリエーション、アイデアと、

ギャグ的な面白さを観せてくれる作品です。

 

そして、そのヒーロー活動も、

母、妻であるジャネットを救う為という、

極、個人的、家族的な目的なもの。

 

そして「マーベル・シネマティック・ユニバース」の前作で、
全宇宙規模の戦い(シリアス)を描いた後に、

家族がテーマの話(コミカルな部分もアリ)をする、

このヒーロー活動のスケール感の縦横無尽さもまた魅力的。

 

アクションのバリエーションで飽きさせない、
『アントマン&ワスプ』、

本作も質の高いエンタテインメント作品であり、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の凄さをあらためて感じさせてくれます。

 

 

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