「エクスペンダブルズ」に下された新たなる指令。それは、リビアにてテロリストが狙う核の起爆装置を守れというものだった。
しかし、エクスペンダブルズが現地に急行したまさにその時、起爆装置が持ち去られようとしていた。テロリストと交戦したエクスペンダブルズだったが、任務に失敗、リーダーのバーニーをも喪う事となる、、、
監督は、スコット・ウォー。
スタントマン出身。父親もスタントマン。兄も映画監督(『カンダハル/突破せよ』(2023)
監督作に
『ネイビーシールズ』(2012)
『ニード・フォー・スピード』(2014)
『マイナス21℃』(2017)
『プロジェクトX-トラクション』(2023)等がある。
出演は、
バーニー・ロス:スルベスター・スタローン
リー・クリスマス:ジェイソン・ステイサム
トール・ロード:ランディー・クートゥア
ガンナー・ヤンセン:ドルフ・ラングレン
ジーナ:ミーガン・フォックス
イージー・デイ:50セント
ガラン:ジェイコブ・スキピオ
ラッシュ:レヴィ・トラン
マーシュ:アンディ・ガルシア
デーシャ:トニー・ジャー
ラフマト:イコ・ウワイス 他
アクションスターの「アベンジャーズ」とも言える、
「エクスペンダブルズ」シリーズ。
前作『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』の公開が2014年。
本年は2024年。
何と、10年振りの続篇ですが、
ぶっちゃけ、そんなに年月が経ったと感じられない辺りに、
「光陰矢の如し」を思い知らされます。
そんな本作『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は、
紛うこと無く、
古き良き、ハリウッド・アクションムービー
即ち、
清く正しい、ポップコーンムービー!!
頭カラッポにして、
な~んも考えなくても、
イヤッホーって楽しめる!!
観ている間だけ、面白い。
食べた瞬間だけ、美味い。
そんな刹那の娯楽、
ジャンクフードを食する時の快楽が楽しめます。
まぁ、ぶっちゃけ、
それ以上でも、以下でもありません。
清々しい位に、
単純明快。
ツッコみ所は多けれど、それもまた良し。
ストレートにアクションのみ。
上映時間も2時間未満(104分)。
劇場パンフレットも、
最近の映画にしては、ちゃんと凝った作りで読み応えバッチリです。
予告篇のネタバレで、
イキナリ、スタローンがお陀仏ですが、
その分、ステイサムが何とかしてくれる!!
所詮、俺たち、消耗品さ、
代わりは幾らでも居るもの…
な~んて、
おセンチな部分なんて、1ミリも無し!!
兎に角、
アクションを楽しめる!!
新年一発目には持って来いの作品、
それが『エクスペンダブルズ ニューブラッド』です。
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『エクスペンダブルズ ニューブラッド』のポイント
単純明快!!アクションのみ!!
気持ち良い程のポップコーンムービー!!
細かい所は気にしない方が良いです
以下、内容に触れた感想となっております
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往年のポップコーンムービー
『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は、
典型的なポップコーンムービーです。
ポップコーンムービーとは、
その名の通り、
ポップコーンを食べ散らかしながら、
ゆるゆるな感じで観るのに丁度良い映画です。
重いテーマのドラマ作品や、
食い入る様に見てしまうドキュメンタリーも良いですが、
偶には、
気軽に観られる作品も、良いモノです。
因みに、
観る方が気軽に楽しめても、
それは、
作り手が、そう努力しているから可能なのです。
誰が観ても楽しめる、
お気楽極楽なポップコーンムービーって、
その実、作るのは、意外に難しいという事は、
御了承下さい。
で、
正義の味方がテロリストをぶっ飛ばす、
という設定は、
ハリウッド・アクションムービーの伝統ですが、
80~90年代の「エクスペンダブルズ」のレジェンド世代
(スルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルーズ・ウィリス等)
が全盛期の頃は、
主に、中東テロリストが主流だったのですが、
本作では少し趣向を変えて、
東南アジア系列のテロリストを登場させています。
まぁ、やっている事は同じで
相も変わらず、
核を盗んで、うんたらかんたら、
なのですが、
今回、東南アジア出身のテロリストを登場させたのは、
『マッハ!!!!!!!!』(2003)で、
古流ムエタイを披露して、度肝を抜いたトニー・ジャー(タイ)、
『ザ・レイド』(2011)にて、
シラットを使って、怒濤のアクションを魅せつけたイコ・ウワイス(インドネシア)
彼達の存在があったればこそだろうと推測されます。
それはそうとして、
『トゥルーライズ』(1994)
『ダークナイト ライジング』(2012)
そして、本作でも変わらず、
核の扱いが雑というか、
そんな近くで爆発を見たら、
確実に被爆するンだけどなぁ…
と、昔から思っております。
この辺りの感覚は、
ハリウッド映画特有のポップコーンぶりというか、
アメリカ人特有の能天気さが遺憾なく発揮されていると感じます。
こうゆう緩さというか、
ツッコみの多さも、
往年のハリウッド・アクションムービーを彷彿とさせる要因です。
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小ネタ
本作の脚本家の一人に、
カート・ウィマーがいます。
カート・ウィマーは、
映画の脚本家として活躍していますが、
『リベリオン』(2003)
『ウルトラヴァイオレット』(2006)
の二本の長篇映画作品も監督しています。
『リベリオン』は、
個人的には、SFアクション映画の傑作と思っており、
特に、
映画で披露された「ガン=カタ」というアクションが最高です。
また、映画撮ってくれないかな~
本作、
トニー・ジャーが使うナイフはククリナイフ。
イコ・ウワイスが使うのはトンファー。
レヴィ・トランが使うのは、九節鞭。
正直、銃を使った方が早いンじゃないか?
と、思いますが、
近接戦闘にて、
単純にナイフのみならずに、
色々なバリエーションを持たせたのは流石といった所。
九節鞭は、
漫画の『刃牙道』にて、
中国拳法の使い手、烈海王が
対、宮本武蔵戦でも使っていましたね。
そんな「バキ」シリーズの作者の
板垣恵介が、
パンフレットに寄稿しているのが、意外な所。
また、
九節鞭を練習して映画で披露した
レヴィ・トラン、
胸の谷間のセクシーなタトゥーに目が行きがちで、
結構、
腕がバキバキに鍛えているのに気付かないと思います。
再見するときには、
腕の太さにも注目してあげて下さい。
まぁ、特に、何も考えずに、
ストレートにアクションを楽しめる、
清く正しいポップコーンムービーである
『エクスペンダブルズ ニューブラッド』。
この単純明快さは、
暗く、辛い日常に、
一条の光をもたらすと言っても過言ではありません。
偶には、
こういう気軽な作品も、良いよね。
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