ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章 第4話 

『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第4話について解説したい。
第3話はこちら。

各人がそれぞれの道に踏み出し、自らの役目を果たす。
だがそれは、危うい均衡に支えられているのだ、、、

 

監督:ブライアン・カーク
脚本:ブライアン・コグマン

ちなみに、日本語にしたら同じ「ブライアン」だが、英語だと綴りが違う。
Brian Kark と Bryan Cogman だ。

 


スポンサーリンク

 

 

  • エダート・スターク

キングズランディング
小評議会にて、陳情を受ける。
騎乗槍試合の効果で人が集まり、治安が悪くなっていと言うので、エダートも手出しの軍勢を20人出す事にする。

会議の後、上級学匠パイセルジョン・アリンの事を尋ねる。
ジョン・アリンは死ぬ前に、パイセルから七王国の名家の血統、歴史、一族の人相書きが描かれている書物を借りたのだと言う。
そして、死ぬ前の言葉は「種は強い」だったと聞く。

書物を借りた帰り、階段の最上段アリア・スタークが片足立ちしていた。
「水の踊り子」の練習について夢中に話している。
ブライアンの事、将来はアリアも何処かに嫁ぐのだと話す。

で歩きながらピーター・ベイリッシュ公と話す。
ジョン・アリンの死後、彼の従者から騎士に取り立てられたサー・ヒューの情報を得る。
エダートは会いたがるが、そこら中にスパイがいる状態で自身が動く事は懸命ではないとベイリッシュ公は言う。
代わりに部下を送り、ついでにジョン・アリンが通っていたという町の鍛冶屋にも寄る事を勧められる。
エダートは疑ってすまなかったと言うが、ベイリッシュ公はその判断こそ懸命だったとうそぶく。

ジョリー・カッセルがサー・ヒューに会いに行ったが、自分は騎士なので王の手に直接会うと断られたと報告を受ける。
エダートは自身が鍛冶屋に赴く。
そこにはジェンドリーという黒髪の少年がいた。
エダートはジェンドリーがロバートの落とし子だと気付く。

槍試合の観戦をすっぽかし自室に居たエダートをサーセイ・ラニスターが訪ねて来る。
いざとなったら殺しも辞さないと、お互い牽制し合う会話をする。

  • サンサ・スターク

キングズランディング
玉座の前司祭女モーデインと会話する。
ジョフリー・バラシオンに嫌われたとサンサは拗ねている。
その怒りを父エダートへ向け、会話したくないと言う。

馬上槍試合をアリア、モーデインと観戦している所にベイリッシュ公がやって来て隣に座る。
ジョフリーと目が合うが逸らされる。
どうして「小指(リトル・フィンガー)」なのかと尋ねるアリアに答えるベイリッシュ公。
若い頃は背が低く、フィンガーズ地方出身だった為だと言う。
ハウンドの兄、サー・グレガー・クレゲインとサー・ヒューの試合では、サー・ヒューが事故(?)で死ぬ。
サー・グレガー・クレゲインとハウンドの因縁、
ハウンドの顔の火傷痕はグレガーが付けたものだと、ベイリッシュ公から聞く。

 

  • ブランドン・スターク

ウィンターフェル
弓の練習をしているブラン。
すると鴉が飛んでくる。
それを追って歩いて行く。
止まった鴉は三ツ目だった。

それは夢だった。
シオン・グレイジョイがブランを呼びに来て、ホーダーが運ぶ。
ティリオン・ラニスターが訪ねて来ていた。
ティリオンはブラン用の騎乗鞍の図面を渡し、馬も特別に訓練すれば乗馬出来ると言って去って行く。

 

  • キャトリン・スターク

北へ向かうとある宿場にて。
キャトリンは偶然にもティリオン・ラニスターと出会う。
正体がバレたキャトリンは、自身の父のタリー公の名前を出し、忠誠と友情を誓う諸侯の部下達を焚き付け、ティリオンを拘束する。

 

  • ジョン・スノウ


稽古中のジョン達の所に、サー・アリザー・ソーンサムウェル・ターリーという新人を連れて来る。
サムはラストにぶちのめされ、ジョンはそれを庇い、ソーンに目を付けられる。
サムは戦いたいけど、自分は臆病だから出来ないと言う。

壁の上部で見張り中のジョンの所にサムがやって来る。
何故守人になったのかと尋ねるジョン。
サムは、父から相続権を放棄し黒衣を着ないと事故に見せかけて殺すとほのめかされたと答える。
剣術が上手くならないと嘆くサムに、ジョンはそれ以上下手にならないだろ、と冗談を言う。

ジョンは同期の仲間に、サムを庇おうと提案する。
訓練でソーンがけしかけるが、誰もサムを痛めつけない。
気付いたソーンはジョンに詰め寄り、訓練の必要性を説く。

食堂を掃除中のジョンとサムは性体験の話題で盛り上がる。
二人ともまだ童貞である。
そこにソーンがやって来て、「冬」の厳しさを知らないキサマ達はいざ冬が到来したら真っ先に死ぬだろうと嫌味を言う。

 

  • ティリオン・ラニスター

キングズランディングへ向かう道程ヨーレンと共に。
ウィンターフェルに寄るが、皆の態度が冷たい。
ブランドン・スタークに専用の騎乗鞍の図面を渡し、特別訓練した馬があれば乗馬出来ると告げる。
ウィンターフェル城を去り際、シオン・グレイジョイと会話する。
キャトリンが不在であったと知る。

南へ向かう宿場にて。
満員だったが、コインに釣られた男(ブロン)に部屋を譲って貰う。
そこで、偶然にもキャトリン・スタークと出会う。
突然キャトリンは演説を始め、ティリオンをブランドン・スターク暗殺犯だと告発し、拘束される。

 

  • デナーリス・ターガリエン

エッソス、騎馬民族の土地、ヴァエス・ドスラク
不満を言い続けるヴィセーリス・ターガリエン
デナーリスはサー・ジョラー・モーモントと会話する。
ジョラーが奴隷売買に手を出したのは、浪費家の妻の為だったと言う。
だがその妻は今、別の場所に、別の男と居る、、、

ヴィセーリスを食事に呼ぶが、俺に命令するなと怒鳴り込まれる。
デナーリスは遂に兄に反抗し、突き飛ばす。

デナーリスはジョラーと望郷の念を語る。
兄がカール・ドロゴの軍を率いたとしても、決して故郷には帰れないのだと悟る。

 

  • 新キャラ紹介

キングズランディング

サー・ヒュー
ジョン・アリンの従者だったが、彼の死後急に騎士となった。
しかし、馬上槍試合で事故死(?)する。

サー・グレガー・クレゲイン
通称「山(マウンテン)」
ハウンドの兄。
その凶暴性で名を馳せる。

ジェンドリー
鍛冶屋で修行中の少年。
ロバート王の落とし子。
自前の兜を持つ。

ウィンターフェル

ホーダー
ばあやの孫。
知能は低いが、力持ち。

サムウェル・ターリー
通称サム。
太っちょで臆病だが、割と言うときは言う。

ラスト
初登場は第一章第2話。
4話でようやく名前が出て来たジョンの同期。

エッソス

イリ
デナーリスの世話係の一人。

 

  • 新用語解説

 

キングズランディング

赤の王城
レッド・キープ(Red Keep)。
その名の通り、キングズランディングの王城の事。

王都の守人
シティ・ウォッチ(City Watch)。
王都を警護する役人。

ウィンターフェル

三ツ目の鴉
ブランの夢に出てくる。
その夢ではブランは歩いている。
何の暗示であろうか?

マンス・レイダー
サー・アリザー・ソーンの話に出て来た野人。
手強いらしい。

 

 

第一章第4話では、ジョン・アリンの足取りを辿るエダート・スタークの探訪、
そしてジョン・スノウとサムウェル・ターリーの友情について主に描写されている。

しかし、印象に残るのは、子供っぽいサンサの反応と、キャトリンの演説である。

特に、キャトリンの演説の盛り上がりはスカッとするが、
単に、「一時のしてやったり感」を得る為だけに先走ったら後々どうなってしまうのか、そのツケがこの後激動の渦を巻き起こす発火点へと繋がって行くのだが、それは以降のお楽しみ。

 

 

 
第一章の分厚い原作本

 


スポンサーリンク

 

さて、次回は『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第5話について語りたい。