夏が来ましたよ。
あなたは如何お過ごしですか?
やはり、暑い夏はクーラーの効いた涼しい部屋で読書が一番ですよ!!
という訳で私はここに10冊の本を推薦したい。
幻想的、そして怪奇的な本を集めてみた。
いずれも読後に余韻に浸れる作品である。
クーラーがあろうが無かろうが、これで精神的に涼を得ればよろしかろう。
以下、夏にピッタリの幻想・怪奇の本をチェックしてみる
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『お化けの愛し方』荒俣宏(著)
恋愛怪談という一大鉱脈を如何に発見したのかという話を興味深く語っている。
ちょくちょく挿入される怪談の抜粋だけでも面白い。
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『水の精』フケー(著)
水の精ウンディーネと人間のはかない恋物語。
異類婚姻譚の結末はこうなるしかないのだろうか?
人間、手に入れるとそれで満足してしまって、有り難さに気付かなくなってしまうのだ。
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『カメラ・オブスクーラ』ナボコフ(著)
とはいえ、悲劇は人間同士でも起こる。
と、言うか分不相応なものを求めると滑稽なほど残酷な仕打ちを受けてしまうのだ。
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『邪し魔』友成純一(著)
こちらはある意味モテモテである。
しかし、モテるのも度が過ぎて勘違いしてしまうと結局報いを受けるのだ。
慎ましく生きようぜ!!
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『ロルドの恐怖劇場』アンドレ・ド・ロルド(著)
しかし、どんなに慎ましく生きていても、恐怖と悲劇は突然襲ってくる。
まさに理不尽ともいうべき通り魔的ホラー。
ふいにぶつかって悲劇だけ残してゆく。
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『どこの家にも怖いものはいる』三津田信三(著)
それは、自分の家であっても例外ではない。
ふと気付くと、恐怖に見舞われてしまう。
だが、恐怖を受ける側は理不尽でも、
与える側には理由があるのかも。
そして、それを追求してはいけない。
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『パンドラの少女』M・R・ケアリー(著)
ならば、いっそのこと外に飛び出そう!
とはいえ、その飛び出し先の世界がゾンビで溢れていたらどうするのか?
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『動きの悪魔』ステファン・グラビンスキ(著)
乗り物を使うしかない!
機関車で脱出である。
しかし、恐怖からは逃れられない。
これは、世にも珍しい鉄道怪奇モノである。
鉄道という箱物が、いつの間にか普遍的恐怖を湛えて迫ってくるのが怖くて面白い。
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『ジョージおじさん―十七人の奇怪な人々―』オーガスト・ダーレス(著)
だが、恐怖はただ恐ろしいだけの物なのか?
時には、人を守り、慈しむ恐怖も存在するのだ。
取り分け弱き人・幼き人に寄り添うその視線に、恐怖といえど優しさを感じる。
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『思い出のマーニー』ジョーン・G・ロビンソン(著)
幼き日に出会った不思議な思い出は生き続ける。
それは時を越えて優しく語りかけてくるのだ。
いずれ劣らぬ名作揃い。
どれもあなたのお気に召します事を。
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さて、次回は気に入ったら奪ってやる!?『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』について語りたい。