文化『かぜの科学』ジェニファー・アッカーマン(著)感想  一番の薬は思い込み!?風邪の予防と治療法!!

 

 

 

「風邪」。それは人類が未だ根絶出来ない、厄介な病。
「いずれにしても、風邪とは何なのか。実際に風邪を「撃退する」ことはできるのだろうか。ほんとうに効く療法はどれで、どれが効かないのだろう。(p.14より抜粋)」本書はその謎について語ったものである。

 

 

 

著者はジェニファー・アッカーマン
サイエンス・ライター。
他の著書に『からだの一日』がある。

 

雨がそぼ降る日が続き、いよいよ秋の深まりを実感して来る昨今。
如何お過ごしでしょうか?

季節の変わり目、風邪を引きやすい時期です。
ゆめゆめ、用心召されよ。

 

という訳で、『かぜの科学』である。
本書は、

風邪の予防。
そして風邪を治すにはどうすれば良いのか?

 

それについて、最新(2010年当時)の科学的知見でもって解説した物である。

風邪の予防については「成程、そうすればいいのね」という内容だが、
風邪の治療については、

巷間に知れ渡る治療法は、そのほとんどが意味ないというのだ。

 

「え?じゃあ、なんで今まで語り継がれて来たの?」と思ってしまう。

本書を読み、科学的知見とやらを信じるか、
それとも実体験を信用するか、
それは読んだあなた次第といった所である。

 

 

以下ネタバレ上等で風邪の予防と治療について見てみる


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  • 風邪の予防

風邪に悩まされたく無かったら、まず予防を徹底すれば良い
当たり前だが、改めて言われてみると、じゃあ何をすればいいの?と思ってしまう。

本書『かぜの科学』では、その予防チェックポイントが記されている。

具体的に言うと、目次の第8章の部分に、見出しとして書いてあるのだ。
以下抜粋して見てみよう

自分の体調に留意する
風邪をひいた人や子どもを避ける
手を頻繁かつ入念に洗う
顔に手をやらない
子ども(と自分)に自己接種しないように教える
家族の誰かが風邪をひいたら、場所を絞り込んで物体表面をきれいにする
外出時は気をつける
咳やくしゃみはティッシュの中(にして捨てる)か、顔を袖にあててする
良き市民になる
リラックスする

(以上目次より抜粋、改行と赤字は抜粋者による。)

赤字は私が特に留意すべきと思う点である。

これを注意していれば、風邪の予防になるはずだ。

 

  • 風邪の治療法の実際と現実!?

本書『かぜの科学』では、風邪の治療法、市販薬や民間療法、その全てに意味が無いと言い切る。
(著者がアメリカ在住のアメリカ人なので、そのことは留意すべきだが)

え?それ本当?
読んでいてビックリした。

抗生物質による市販薬は風邪の治療にや役に立たず、
ビタミンCなど意味は無い、
体を温めればいいという物でも無く、
よく寝たら直るというのは気のせいであり、
部屋を加湿すれば早く直る訳でも無いという。

だが、それは実際にそうだろうか?

実際は「薬に頼りたくない」などと意地を張るより、市販の物でも風邪薬を服んだら劇的に効いて頭痛や喉痛は引く
そして睡眠をちゃんととる事が肝心だ。

自分の体感ではそうなのだが、本書ではそれが否定されている。

『かぜの科学』によれば、風邪を治しているのは時間であるという。
つまり「風邪は治療法が無いケド、放っておいたら自然に治っている」みたいな事を言っているのだ。

ホントかよ!?

薬で不快感を和らげ、動かず体を休める事が風邪治療の一番の近道だと私は思うのだが、あなたはどうだろう?

 

  • 風邪を必殺するはプラシーボ効果

『かぜの科学』によれば、民間療法や抗生物質が実際に効いているのはプラシーボ効果、つまり思い込みの力だと言う。

プラシーボ効果とは、
実際に効果が無くとも、処方された方が「効果が出るハズ」と思い込んで頓服すれば症状に改善が見られるという現象である。

この事を言われると、私には反論出来ない。

だが、プラシーボ効果だろうが、「薬を飲んでよく寝たら治りが早い」と自分で思い込んで、
実際そうなら何も問題は無いのかもしれない

事実を無視した問題が残るが、他人に迷惑が掛かっていないならそれで良いのだろう。
もっとも、市販薬を「風邪に効果あり」と偽って売っている薬品界社に倫理的責任はないのか?という疑問は残るが。

結局は、本書『かぜの科学』の内容と実体験を比べてみて、自分なりの治療法を確立するのが一番良いのだろう。

 

 

まず、風邪を引かないように気を付ける事。
それには、風邪を引いている人に近付かない、
人の多い場所にいかない、
などいろいろあるが、実社会では難しいだろう。

因みに、マスクをしていれば風邪が防げるものではないらしい。
むしろマスクは「自分の風邪を撒き散らさない」為のものである。

そして、実際に風邪を引いたら、自分の信じる治療法でプラシーボ効果を全開させる
これが一番の早道なのだろう。

なんだか、『かぜの科学』という題名とはかけ離れた、非科学的な解決法である気がするが、、、

 

 


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さて次回は、カゼと同じように人類に蔓延る欲望をいう病を描いた!?ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第1話について語りたい。