映画『ソング・トゥ・ソング』感想  延々と続くポエム地獄!!睡魔と対峙する二時間の朗読会に、あなたは耐えられるか!?

テキサス州、ソースティン。そこは、音楽と欲望の街。
満たされない生活の中で、音楽プロデューサーのクックと刹那的な肉体関係を続けるフェイ。
そんな彼女は、BVに出会い、彼と恋愛関係を築くのだが、、、

 

 


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監督は、テレンス・マリック
監督作に、
『地獄の逃避行』(1973)
『シン・レッド・ライン』(1998)
『ツリー・オブ・ライフ』(2011)
『名もなき生涯』(2019)等がある。

出演は、
フェイ:ルーニー・マーラ
BV:ライアン・ゴズリング
クック:マイケル・ファスベンダー

ロンダ:ナタリー・ポートマン
アマンダ:ケイト・ブランシェット

イギー・ポップ、パティ・スミス 他、、、

 

 

ハリウッドのイケメン四天王
(筆者の勝手な設定)
マイケル・ファスベンダー、
ライアン・ゴズリング、
ジョセフ・ゴードン・レヴィット、
トム・ハーディー。

顔がイイだけでは無く、
演技も良いし、
個性的、意欲的な作品、
大作、低予算に関わらず、積極的に参加しています。

 

そんな四天王から、
本作『ソング・トゥ・ソング』には、
二人も参戦!!

さらに、
ルーニー・マーラや、ナタリー・ポートマンという美女が絡み、
ラブストーリーを展開する!!

 

これが面白く無くて、
一体、何が面白いって言うんだい!?

 

そう思って、
この、
観測史上「最強クラス」と言われる寒波が到来している中、
体調不良を推して鑑賞つかまつった訳なのですが、、、

 

『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOなら、こう言うね。

 

良いキャストを揃えれば、
良い映画が出来る、だと?

便所のネズミの糞にも匹敵する、
そのくだらないものの考え方が命取りよ!

 

と、、、

 

本作、完全に、
合う人間と合わない人間に別れる作品と言えます。

私は、
合わないタイプの人間でした。

 

以下、若干のネタバレを含みます

 

 

だって、本作は、
モノローグ中心、
しかも、

全篇、これ、ポエム!
頭の中、お花畑!!
ポエム、ポエマー、ポエミスト!!!

 

って感じデスね、ええ。

 

寒い中、劇場に着いて、
温かく、座り心地の良い座席に着く訳ですよ。

もう、
開始五分で、睡魔が襲って来ます

「夢の中へ、行ってみたいと思いませんか~」と、
井上陽水と南野陽子がツープラトンで歌いかけてくる感じですよ!!

 

ジャンル的には恋愛映画に属する作品ですが、
本作は、
その恋愛模様の心の機微を描くというより、

何か、
連続ドラマのダイジェストを観ている様な気分になってきます。

何と言うか、
名シーンの切り抜きコラージュ動画の様な感じです。

 

で、
見目麗しい出演者が、
一々、キメ顔でキメ台詞をかます訳ですよ。

しかも、
2時間、延々と、一本調子で

いやぁ、ある意味、
ここが、地獄か!!と、言った所ですね。

 

とは言え、
本作にも、個人的に興味深い、
面白いと思う点も、確かにあります。

例えば、
マイケル・ファスベンダーが演じる、
音楽プロデューサーのクックの様な、

自分に悪意が無くとも、
「存在しているだけで邪悪」であり、
「生きているだけで、周囲に悪影響を及ぼす」というタイプの人間は、
確実に、一定数存在します

本作からは、
そういう人間とは関わるなという教訓が得られます。

 

思うに、
本作のヤマ場は、きっと、
企画を考えて、脚本を練りながら、出演者を選別している段階だったんじゃないかなぁ…

恋愛の重要局面を、
断片的に、音楽に合わせ、
イケメン、美人を勢揃いさせ、
美しく、儚く、描く。

うわ、これ、
絶対名作じゃん!

と、
思いついたときは、そう、思ったでしょう。

しかし、
実際に出来上がったものは、
何と言うか、
眠いときに、腹一杯食べた夕食の後の気分というか、
「ちょっと食べ過ぎたな」と後悔しながら、うたた寝する感じと言うか。

 

大体、
楽曲をBGM(背景音楽)として使うというより、
場面を象徴とする舞台装置として使うやり方は、

例えば、
ベイビー・ドライバー』(2017)とか、
『WAVES/ウェイブス』(2019)という、
先行する作品が、
内容的にも圧倒的な面白さを誇っており、

今更、同じ手法を観せられても、
格落ち感が否めない感じです。
(とは言え、本作の米国での公開年は2017年なので、影響を受けたという訳では無いと思います)

 

また、
メインキャストの一人であるライアン・ゴズリングのBVに、
彼自身が出演した、過去の映画作品のキャラが被るというか、

ブルーバレンタイン』(2010)とか、
『ラ・ラ・ランド』(2016)の設定を参考にしたというか、

まぁ、
ぶっちゃけ、キャラ設定、パクってますよね?

 

そういう、何か、
流行りのモノに寄せてみました、
みたいな姿勢が、
何とな~く、
私個人的には、鼻につくのです。

 

映画において、
一番大事なものは、
私は、「テーマ」だと考えています。

しかし、
「テーマ」がしっかりしており、
「出演者」も、好きな実力派ばかり集めたとしても、

「ストーリー」や「構成」が疎かになれば、
それは、
映画としての物語性を大きく損なうという事を、
本作『ソング・トゥ・ソング』は教えてくれます。

 

普段、
何気なく、楽しく観ている映画が、
如何に、彫心鏤骨の作品であるか。

本作を観て、
エンタメ映画の素晴らしさを、改めて痛感する次第になりました。

 

 

 

  • 『ソング・トゥ・ソング』のポイント

ファン垂涎の、イケメン勢揃い!

2時間ぶっ通しのポエムモノローグ

気持ち良く安眠したい時に、観れば良いんじゃないかな

 

 


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