映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想 誰もが楽しめる王道スペースオペラ

 

 

 

宇宙を飛び回り、敵と戦い、銀河を救う。
言ってしまえばこれだけ、しかし、

シンプルイズベスト。

 

これが抜群に面白い。

個性的なキャラクターが大立ち回りを演じて大冒険。

 

直球の面白さを狙って、ど真ん中に放り込んだ。どストライク映画だ。四の五の言わずに楽しめる。

母の死にショックを受け、病院を飛び出したピーター・クイルはUFOにさらわれた!時が経ち、宇宙でトレジャーハンターとなったピーターは遺跡でお宝を手に入れる。そして、そのお宝を狙って追手や刺客がワンサと襲ってくるのだった、、、

 

以下ネタバレあり


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  • 魅力的なキャラクター

市中で暴れたピーターは追手のロケット(アライグマ型改造生物)&グルート(木人間)、刺客のガモーラ(宇宙の暴君サノスの養女)ともども収監されてしまう。しかし、そこで出会った復讐者ドラックスを加え、成り行きで協力し脱獄を敢行する。
最初は敵として出会った者同士が共通の目的の為に協力する内に、いつしかチームとなってゆく。こういう展開、熱くないですか?しかも、面子のアクが強い。自分の事を「スターロード」なんて言っちゃうお調子者のピーター。マスコットかと思いきや毒舌危険生物のロケット。しゃべる言葉は「I  am  GROOT」のみのグルート。復讐しか頭にない脳筋ドラックス。緑の肌でソードを振り回す暗殺者ガモーラが一番まともという有様だ。
こんなデコボコチームがストーリーが進むに従い、段々一つにまとまってゆく。その課程をちゃんと描いているのがイイんだよね。

 

  • 音楽もイイ

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は音楽もいい。冒頭、つかみの部分で母の死を描く訳だが、観ていて正直「今から楽しみたいのにこんな重い入り方してどうするの?」と、ちょっと不満だった。しかし、成長したピーターが登場するなり、そんな空気を吹き飛ばすノリノリの音楽が流れる。( RedboneのCome And Get Your Love)

冒頭だけでは無い。流れる曲のチョイスがどれもいい。1970年代の懐メロで、これ知ってるような知らないような、、、って結局知らない曲の方が多いのだがどれも耳に残る名曲揃いだ。

  • 名シーンがイイ

ギャグの多い今作は、お気に入りの名シーンもギャグ的なものが多い。チンポジを直しながら歩くロケット。思わぬところで「スターロード」と呼ばれ、顔をほころばせるピーター。そして、クライマックスでのダンス。
しかし、一番はラスト、ガモーラが叫ぶ「Take my hand!!(私の手を取って!!)」 からの一連のシーンだ。そう、冒頭の重いシーンはクライマックスの布石だったのだ。あそこから宇宙がブワァーッと広がる映像美、そして、グルートの犠牲で助かった面々が遂に気持ちを一つにするあの場面には胸に込み上げるものがあった。

 

  • 「I am GROOT」

グルートは「I  am  GROOT」としか言わない。最初は何を言っているのかわからずロケットの通訳待ちだった。それが最後の方になると、なんとなく言わんとする事が分かる様になっているのが面白い。ストーリーの魅せ方と、声優の力のおかげだろう。
ちなみにロケットの声優はイケメンのブラッドリー・クーパー。イケメンだけど、この映画では顔は出ない。グルートの声優はヴィン・ディーゼル。『ワイルド・スピード』シリーズに出ている頭剃ってるあの人だ。結構器用で驚く。

 

  • 我々はヤツを知っていた!

さて、この映画に出てくるロケット。私はヤツを知っていた。いや、私だけではなく対戦格闘ゲームの愛好家達はヤツを知っていたのだ。
対戦格闘ゲームというのは、キャラクターを選んで、対戦相手の体力を減らしてダウンさせるのが目的のゲームだ。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」が好きな人の中には、カプコンの対戦格闘ゲームから入った人も多いと思う。私もその一人だ。そんな対戦格闘ゲームの一つに「 Ultimate Marvel vs Capcom 3」というものがある。
この「 Marvel vs Capcom」シリーズは長年米国勢がトップに君臨し、日本人は全く勝てなかった。そんな状況に風穴を空けた男がいた。名を「クソル」という。

クソル氏はアメリカに乗り込み、大会に参加し並み居る強豪を倒し、日本人として初優勝してしまった。今まで誰も為し得なかった事をやり遂げたその衝撃は当時大きいものであった。それは2012年、映画公開の2年前の出来事だ。
そのクソル氏が使っていたキャラクターがロケットだったのだ。(上の動画でのロケットの活躍は4:44頃から)対戦格闘ゲーム愛好家の面々にとっては、だから、思い入れのあるキャラクターなのである。

そのロケットがとうとう映画にやって来た。そして、期待通りの活躍をしてくれたのだ。私は嬉しかった。

 

と、まぁ色々語ってしまったが、要はこの映画は面白いという事だが言いたかったのだ。

 

こちらはパート2

 


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次回は色々語るというか、一人の人間の中に、色々いる?そんな映画『スプリット』について語りたい。