ファタジー小説『風の名前(4巻)』パトリック・ロスファス(著)感想  ついに現れる!?チャンドリアンの影!!

 

 

 

『風の名前』4巻だ。

本巻の前半はあいも変わらず大学の話である。

しかし、ご安心召され、後半から新展開が始まる。
ここが面白い。

やはり、ファンタジーは冒険してナンボだ

 

とあらためて思う。

 

 

以下ネタバレあり


スポンサーリンク

 

 

  • 何故ここまで大学篇で粘ったのか?

2巻から始まった大学篇が4巻途中まで続いた。

1巻で回想形式で始まったのがこの『風の名前』であるが、恐らく5巻が完結しても現代に戻ってこないだろう。

どうしてこうなった?

この『風の名前』はデビューにあたって1冊だったものを3部作に作り替えたらしい。
この大学パートはそのあおりで水増しした部分なのだろう。
お金がなくて稼いで苦労する、という話を繰り返し見せられているような感じになってしまう。

そういう話は現実世界で実際に苦労する事なので、別にファンタジーのお話であらためて見たくは無いと私は思う。

しかし、この大学でクォートが学んだ事が、今後の展開で活きてくるのかもしれない。それに期待したい。

  • 冒険しようぜ

後半からは大学と女の尻を追っているリア充展開から一転してファンタジーっぽくなる。

馬の購入シーンや豚飼いのシームとの会話シーンが凄く良い。

そして、ヒロイン的なデナもいいキャラクターをしている。
自らの誇りを失わず、しかしパトロンを探して木の葉のようにフラフラする生き方は、並大抵以上の難しさがある。
ちょっとひねくれた難しい性格もいい。

また、「チャンドリアン」という存在の謎についてようやく迫る事になりそうだ。
集団としての存在なのか?
それとも時を超えて存在し続けている同一人物達なのか?

その辺の謎の解明も次巻で期待したい。

  • クォートの性格について

大学時代の若きクォートの性格は、これは敢えてちょっと嫌なヤツにしているのだろう。

大学の師匠であるローレン、キルヴィンが言うとおり、忍耐と謙虚さが無い。

むしろ、才能はあれど性格的に完全無欠の存在では無いという事をアピールする為に大学篇があったように思われる。

性格としては「右の頬を殴られたら、左の頬を叩く」というタイプなので、読む人によっては好き嫌いが別れるところだ。

これが老成して今後落ち着くのか、それとも攻撃的なままなのか、そこも読む上でのチェックポイントとなるだろう。

 

遂に次巻で完結だ。
とりあえず引きを意識して終わらせるのか、
それとも第1部と銘打った以上ちゃんと一つの物語としてまとめてくるのか、
期待して待ちたい。

 

こちらは前巻

 

 

 


スポンサーリンク

 

さて、次回はドラマ『ツイン・ピークス』第6章について解説したい。