ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章 第2話

『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第2話について語りたい。
第1話はこちら。

この第2話で、スターク家の道が分かれる。
王都へ向かう者、
ウィンターフェルに残る者、
そして壁へ向かう者。

それぞれの物語が動き出す。

 

監督:ティム・バン・パタン
脚本:デビッド・ベニオフ&D・B・ワイス

 


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  • ストーリー解説

エッソスにて。
馬に乗り慣れていないデナーリス・ターガリエン
体はこわばり、手は擦り剥ける。
サー・ジョラー・モーモントが逃亡したのは捕まえた密猟者を売ったからなのだと言う。

ウィンターフェル、犬小屋で目覚めるティリオン・ラニスター
ジョフリー・バラシオンが「母が呼んでいる」と呼びに来る。
ティリオンはジョフリーに、スターク夫妻にお悔やみを述べよと促す。
それに対し、口応えするジョフリーの頬を張るティリオン。

朝食をしているラニスターの面々に会いに行くティリオン。
雑談、ブランドン・スタークの命は別状無いとの事。
ジェイミー・ラニスターは生きていても奇怪な姿になると言うが、
ティリオンは生きていれば可能性に満ちていると答える。
そして、「目が醒めた時、何を語るのか楽しみだ」というティリオン。
そのティリオンは「壁」が見たくて別行動をとる。

ブランドンの部屋、枕元で魔除けを編んでいるキャトリン・スターク
サーセイ・ラニスターが涙ながらにお悔やみを述べる。

鍛冶場にて、ジョン・スノウが剣の精製を見ている。
そのジョンに、ジェイミーは黒衣を馬鹿にしたかの如く絡む。

アリアの部屋を訪ねるジョン。
荷造りをするアリア・スタークに、ジョンは鍛えた剣を贈る。
アリアはそれを、「針(ニードル)」と名付ける。

ブランドンの部屋を見舞い、寝ているブランにお別れを言うジョン。
キャトリンは早く出て行けと言う。
その、ジョンと入れ替わりにエダート・スタークが入って来る。

キャトリンは王都へ発つエダートを責める。
義務が絡むと、家族さえ犠牲にするのか、と。

ジョンはロブ・スタークと抱擁し、別れを告げる。

道が分かれる

王都キングズランディングへ向かう一行

ウィンターフェルに残る者

「壁」へと向かう者

その分岐点で、エダートはジョンに話しかける。
お前はスタークと名乗らずとも、その血が流れている。
今度会う時、お前の母の話をしようと言う。

 

*ここから各人の視点毎のまとめの形を採ります。

 

  • エダート・スターク

キングズランディングへの道行きの途中。
ロバートと昔の思い出話に花を咲かせる。
その中で、ジョン・スノウの母の名はウィラであると分かる。
ロバートはデナーリス・ターガリエンがドスラクの王と結婚した事に苛立っている。
ターガリエンは皆殺しだと息巻くロバートを、エダートは諫める。
そのエダートに、ロバートは戦の予感を告げる。

身を隠したアリアを捜索するスタークの面々。
しかし、ラニスター勢に先に身柄を押さえられ、王の面前にいるという。

ロバートに会いに行くエダート。
そこにはアリアとロバート、サーセイ、ジョフリーがいた。
アリアとジョフリーの言い分が食い違い、ロバートは子供の喧嘩だと一蹴して収める。
だが、サーセイの一言で、大狼に落とし前を付けさせる事になる。
エダートはロバートに「命令か?」と尋ねるが、王は何も言わずに去る。
覚悟したエダートは娘を下がらせ、「大狼は北部のものだ。やらねばならないなら自分がやる」と言い、自らの手でサンサのレディを葬る。

それに呼応するかの如く、ブランが目醒める。

 

  • サンサ・スターク

キングズランディングへの道行きの途中。
大狼のレディと散歩するサンサはサー・イリーン・ペインハウンドに出会う。
そこに、ジョフリーが現れて、二人で川縁を歩きに行く。

剣戟の音が聞こえ、近くによるとアリアと子供が棒で打ち合っていた。
それを見たジョフリーは子供にちょっかいを出し、剣で頬を切る。
そのジョフリーに襲いかかるアリア。
サンサはそれを止めようとするが、届かず、ジョフリーは傷つき、アリアは逃亡する。

アリア発見後、食い違う言い分の証人としてサンサはサーセイに呼ばれる。
真実を述べよという王の前で、サンサは覚えていないと言い、アリアをキレさせる。
子供の喧嘩と一蹴するロバートに、サーセイはケダモノで落とし前を付けさせろと言う。
アリアのナイメリアは逃亡した為、代わりにサンサのレディがその生贄となる。

 

  • アリア・スターク

キングズランディングへの道行き、川縁にて。
マイカーという少年と棒で打ち合いをしている所に、サンサとジョフリーがやって来る。
ジョフリーがマイカーに因縁をつけ、頬を傷つける。
それを見たアリアはジョフリーに棒で打ちかかる。
マイカーは逃げたが、アリアは剣を振り回すジョフリーに襲われる。
窮地を救ったのは、アリアの大狼ナイメリア
ジョフリーの右腕に噛みつき、形勢を逆転させる。
アリアは剣を奪い、川に捨て、ナイメリアと共に逃走する。

アリアは捜索隊を見て、一緒に居るとナイメリアが殺されると思い、野に放つ。

捕まり、ロバートの御前に出されたアリア。
父、エダートも駆けつける。
ジョフリーの証言が真実と食い違い憤慨するが、証人として呼ばれたサンサも何も知らないと言い、水掛け論となる。
結局、ロバートが子供の喧嘩と一蹴するが、サーセイはジョフリーの咬まれた腕の落とし前を、大狼で付けさせろと言う。
アリアのナイメリアが見つからない為、何の関係も無いサンサのレディが代わりに生贄となる。

 

  • キャトリン・スターク

ウィンターフェル
ブランドンの枕元
から動かないキャトリンに、そろそろ立ち直って仕事を始めて下さいと学匠ルーウィンは言う。
そこにロブが入って来る。
リコンの事も考えてやってくれと頼むが、その時、火事を見つけて慌てて部屋から出て行くロブ。
キャトリンが窓から火事の様子を見ている間に、暗殺者がいつの間にかやって来ており、ブランドンに襲いかかる。
必死に阻止しようとするが、投げ飛ばされる。
しかしそこに、大狼(未だ名付けていない)が現れ、暗殺者ののど笛を咬みきってブランを助ける。

ブランドンの墜落現場、そして高窓に赴くキャサリンは、そこで長い金髪を見つける。

ウィアウッドの森にロブ、学匠ルーウィン、シオン・グレイジョイサー・ロドリック・カッセルを集め、そこで自らの考えを言う。
ブランは落とされた。そして2度殺されそうになった。
恐らく何かを見たから、そしてラニスターが関わっている、と。
ブランを襲ったナイフの刃はヴァリリア鋼で、柄はドラゴンの骨
暗殺者がつかうものではない。
ルーウィンはエダートへ報告すべきと提案する。
伝言の鴉が信用でき無いというキャトリンは、お共にロドリック・カッセルのみを連れてエダートの元を訪ねると決心する。

 

  • ジョン・スノウとティリオン・ラニスター

「壁」への道行き、二人が会話する。

何故そんなに本を読むのか、と尋ねるジョン。
ティリオンは、自分の本分を果たす為に知能を磨いているのだと言う。
知能に対する読書とは、剣を砥石で磨くが如しだ、と答える。
そして、瞑夜の守人とは、犯罪者の流れ着く流刑地という側面も持つ事を目の当たりにしたジョンに、気にするなと酒を勧める。
(この時点で、ラストが既に居る)

…そして、へと辿り着く。

 

  • デナーリス・ターガリエン

デナーリスは従者より性技を学び、ドロゴを歓ばせる方法を学ぶ。
デナーリスは性交において、自分は犯られるだけの奴隷では無いという事をドロゴに見せる。

 

  • 新登場人物

サー・イリーン・ペイン
王の処刑人。
エイモン治世下の時代に舌を抜かれたという。

マイカー
アリアと遊んでいたが、ジョフリーに絡まれ、最期は惨殺される。

ダイアウルフ(大狼)

グレイウィンド
ロブの大狼。

レディ
サンサの大狼。

ナイメリア
アリアの大狼。

サマー
ブランドンの大狼。

シャギードッグ
リコンの大狼。

ゴースト
ジョン・スノウの大狼。

 

  • 新用語

ニードル
針。ウィンターフェルの鍛冶屋ミッケンが作ったサンサの剣。

ヴァリリア鋼
かつて存在したヴァリリアに伝わり、現在はその製法が失われた金属。貴重品。
新たに作り出せないが、既製品を溶かして鍛え直す事は出来る。

 

 

 

いよいよそれぞれの道へと歩き出した面々。
彼等の行き着く先はいずこへ?
それは次回のお楽しみ。

 

 

原作本。分厚い上巻と下巻に分けられる。

 

 


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さて、次回は『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第3話について語りたい。