映画『護られなかった者たちへ』感想  人を護るという事、その悲哀と困難さよ

2011年、3月11日、東日本大震災。未曾有の災害から、10年が経った仙台にて。
そこで発生した、奇妙で残酷な殺人事件。それは、全身を拘束され、餓死させるという手法だった。この事件が連続で起こり、警察は怨恨の線で捜査を進める。
その捜査線上に浮上して来た人物・利根泰久。彼の来歴とは、、、

 

 

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映画『ディア・エヴァン・ハンセン』感想  「嘘も方便」とは言うものの、度が過ぎれば炎上不可避!!

引っ込み思案で対人恐怖症、いわゆる陰キャのエヴァン・ハンセンは、セラピーで勧められた方法、自分に対するポジティブな手紙を出す事で、自信を付けようとしていた。
「親愛なる、エヴァン・ハンセンへ…」
図書館で、思わずプリントアウトしたその手紙。ひょんな切っ掛けで、これまた変わり者として学校で知られているコナーという同級生が持ち帰ってしまった。
3日後、エヴァン・ハンセンは、コナーが自殺した事を知る。そして、彼の所持品は、その手紙のみだった。まるで、親友に宛てた遺書のような、、、

 

 

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映画『最後の決闘裁判』感想  主観と客観で揺れる真実と嘘!!権利と虚栄が渦巻く決闘の行方は!?

1386年、フランス。時は、100年戦争の最中。
騎士ジャン・ド・カルージュの妻、マルグリットが、従騎士ジャック・ル・グリに強姦された事に端を発し、12月29日に「神の審判=神判」を下すべく、決闘裁判が行われた。
そこへ至る顛末とは、、、

 

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映画『ミナリ』感想  どんな逆境でも、生きて行けよ、ミナリの如く!!

そう遠からぬ昔。
アーカンソー州にやって来た、韓国系移民の家族4人組。
引っ越し先は林の脇のトレーラーハウス、病院まで1時間もかかるクソど田舎な様子に、奥さんのモニカはご立腹。
そんな連れ合いの不満も何のその、旦那のジェイコブは「ここには俺の夢がある」と嘯(うそぶ)き、娘と息子を家の中へと案内する、、、

 

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映画『野生の呼び声』(2020年版)感想  イヌヌワン!!今こそ、心よ、原始に戻れ!!


 

カリフォルニア州に住むミラー判事のやんちゃな飼い犬、バックはイタズラ大好き。皆に愛されて暮らしていたが、その体格を見込まれ、さらわれて売られてしまった。
見知らぬ場所で目が醒めたバックは、犬買いに襲いかかるも、敢え無く棍棒で返り討ちに遭う。そして、辿り着いた地は、酷寒の北の地、カナダのユーコン準州だった、、、

 

 

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映画『影裏』感想  目に見えるものが、その人の本質に非ず!?

2009年、東京の本社から盛岡へと転勤になった今野秋一。そこで友人となったのは、同い年の日浅典博だった。
二人で語り合い、酒を飲み、釣りをし、友情を深め合うが、2010年冬、日浅は突然、会社を辞めてしまう、、、

 

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映画『ジョジョ・ラビット』感想  少年は、臆病者(ウサギ)故に、優しさを知る

ジョジョの空想上の友人は、ヒトラー!10歳のジョジョは、ナチスに心酔する少年だった。
しかし、少年兵を訓練する合宿にて、ジョジョはウサギを殺せずに、臆病者と馬鹿にされる。キレたジョジョは、手榴弾の訓練中に突貫、爆発に巻き込まれて負傷してしまった。
命は取り留めたが、顔は傷付き、足を引きずるジョジョ。リハビリがてら、ナチ党の丁稚奉公を務めていた、そんなある日、死んだ姉の部屋から物音が聞こえてきて、、、

 

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