ドラマ『ツイン・ピークス』第12章 解説  頭脳だけじゃありません!たまにはアクションもするんです!

第12章の解説をしたい。

本エピソードでも捜査はさほど進展しない。

むしろサイドストーリーが盛り上がっている。

第11章に続き被疑者2人の公判、そして「片目のジャック」、アンディの話、ハロルド・スミス宅での話である。
(M・T・ウェンツの話は無い!!)

何となく引き延ばし感はあるものの、第12章では

『ツイン・ピークス』では珍しいアクションシーンがある。

 

ある意味貴重なエピソードなのである。

 

第12章
監督:グレアム・クリフォード
脚本:バーリー・パルマー

 

 

以下ネタバレあり


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  • 本エピソードのチェックポイント

3月7日AM.6:42
グレートノーザンホテル、クーパーの部屋。
朝の日課でヨガの逆立ちをするクーパー。
ベッドの下にあったオードリー・ホーンからの手紙を見つける。
巨人の言う「忘れもの」だ。
「ジャックに答えがあるはず」と書いてある。

保安官事務所にて。
ホーク、ハリーに報告。
白い家に住んでいた老婦人の話では白髪の男などいないとの事。
ハリー、ホークに片腕の男も探してくれと頼む。

ルーシー、姉の赤ちゃんを見に行く。

ハリー、クーパーに今夜の引き渡しについて尋ねる。
クーパーはオードリーの居場所が分かったと得意げだ。

ジョンソン家ではレオの保険金を使ってベッドにクレーンを取り付けている。
ボビーは「いとこ」という設定だ。

ロードハウスにて公判が始まる。
まずはリーランド・パーマーから。
リーランドは保釈を求めているが、検察のロドウィックはそれは認められないと言う。
スターンウッド判事は保釈を認める。
リーランドに町を離れず、居場所の報告を怠るなと告げる。

ハロルド・スミス宅にドナが食事を持って訪ねる。
ドナ、ハロルドの小説の題材になるからローラの日記を読ませて、と提案する。
ハロルド・スミスは朗読しようと言う。貸したくはない様子。
お互いに承知し、早速始める。
本棚右下方にある飾りを回転すると隠し棚が現れ、そこにローラの日記が入れてある。

まずは、ドナが自分の人生を語り始める、と思いきや二言三言しゃべると隙を突いてローラの日記を奪う。
イタズラっぽくハロルド・スミスを外におびき寄せようとするが、ハロルドはどうしても外に出られず入り口で倒れてしまう。

ロードハウスにて、レオの公判。
弁護人はレオの脳派が無い事を根拠に裁判は不可能だと説く。
しかし、検察のロドウィックはレオの裁判に拘っている。
スターンウッド判事は一旦休憩をいれてクーパーとハリーに話を聞く。
スターンウッド判事、レオには法的能力は無いと判断する。
ハリーはそれをシェリー・ジョンソンに伝えるが、シェリーは複雑な表情。
スターンウッド判事、クーパーに警告をする。
「森に気をつけたまえ。ここの森は素晴らしいが、何処か異様だ」

エド・ハーリー、ネイディーンを自宅に連れ帰る。
相変わらず自分を高校生と思い込んでいる。

グレートノーザンホテル、ベンジャミン・ホーンのオフィスにタジムラが入って来る。
ゴーストウッド開発計画に投資したいと小切手500万ドルを差し出す。

タジムラが去った後すぐにクーパーがやって来る。
そこに電話が入り、オードリーの引き渡しの手はずを伝えてくる。
クーパーは身代金を持って行く。
ベン、裏で話を聞いていたハンク・ジェニングスに後を追えと告げる。

ヘイワード家にて、ドナとマデリーンが打ち合わせしている。
ドナがハロルド・スミスを奥の部屋へ誘い、その隙にマデリーンが日記を回収する腹づもり。
マデリーンに、彼が嫌いなの?と聞かれるが好きだと答える。

片目のジャック」ではジャン・ルノーが左腕に飛び出しナイフを仕込んでいる。
ブラッキーに「ここは君のものになる」といいつつも、何やら考えがある様子。

保安官事務所にて。
アンディ、病院の検査結果によれば精子量は普通並という結果だった。

クーパーとハリー、「片目のジャック」に忍び込む打ち合わせ。
その途中でホークが調査の報告にやって来る。
片腕の男は9号線のモーテルにチェックイン。
泊った形跡はあるが、今日姿を見た者はいない。
部屋にこれが、といって出した薬は先日トイレで見つけた薬と同じものであった。
鑑識の結果を待とうと言い、ホークが去った後、再び侵入の算段をする。

ダブルアールダイナーにマデリーンがテイクアウトのコーヒーを買いにやって来る。
ジェームズ・ハーリー、その様子におかしいものを感じ後を追う

ハロルド・スミス宅にて、マデリーンは外で張っている。
ドナは自分の初恋の思い出をハロルド・スミスに語って聞かせる。

クーパーとハリー、見張りをのして「片目のジャック」に侵入。
ジャン・ルノーとブラッキーが居る部屋をハリーが見張り、クーパーは先へ進む。

ハロルド・スミス宅では、ドナにハロルドがランの蘊蓄を語っている。
ドナはハロルドにキスをして、彼が中座した隙に懐中電灯でマデリーンに合図を送る。

片目のジャック」にて。
クーパー、ナンシー(ブラッキーの妹)と行き会い、ひねり上げてオードリーの所まで案内させる。
眠っているオードリーを起こすクーパー。
「来てくれたわね」「君をここから連れ出す」
後ろからナンシーに襲われるが返り討ちにするクーパー。

ブラッキーとジャン・ルノーの様子を伺っているハリー。
ジャン・ルノーはブラッキーを殺してしまう。
さらに、ハリーに気付き銃撃し姿を消す。
ハリーはオードリーを連れたクーパーと合流し急ぎ出口へ向かうが、見張りに見つかってしまう。
しかし、窮地に駆けつけたホークに救われ脱出する。

その様子を見届けるハンク。
ベンに報告していた所、ジャン・ルノーに捕まる。

ハロルド・スミス宅
マデリーンが本棚をいじっている。
ドナはハロルドの気をそらそうとするが、日記を取り出す時に大きな音がして気付かれてしまう。
ハロルド・スミスは激怒して言う。

目的は秘密か。最初からそのつもりだったのか。
協力してやろう。究極の秘密は何か知りたいか?
ローラは知っていた。
自分が誰に殺されるのかを!

そうハロルドは言い、自分の顔を熊手でひっかいてみせる。

  • 本エピソードの謎

謎:89 ローラは誰に殺されると思っていたのか? (A

*(A)とは答え(Answer)の事。クリックで謎が解明されたエピソードに飛びます。

  • 本エピソードによって解明された謎

謎:77 巨人の言うクーパーが忘れている事とは? (第8章
答え: オードリーからの手紙(第6章参照)

 

 

本エピソードでは珍しくアクションがあった。
特にホークの登場がこの上なく格好良かった。

そう言えば、ここ2日程はホークしか捜査をしていない。
黙って結果を出す男、それがホークだ!

 

ハロルド・スミスの持ってる熊手にあらかじめ赤い染料が付いている事に気付いてもツッコんではいけない。

 

リーランドとレオは起訴されず、アンディにも妊娠の目が出て、オードリーを無事救出した。
さぁ、そろそろ、メインの捜査がすすむ!のか!?

 

それは次回以降のお楽しみ。

 

 

 

 

 


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さて、次回はハロルド・スミス宅より恐ろしい事が起こる!?小説『どこの家にも怖いものはいる』について語りたい。