ドラマ『ツイン・ピークス』第7章 解説  遂に大詰め…のハズがまさかの急展開!!

ツイン・ピークス第7章の解説をしたい。

いよいよ捜査が大詰めだ。

普段なら1日1エピソードという形でおおむね朝から始まるのがツイン・ピークスのパターンだ。

しかし、第7章は3月2日の夜から3日早朝にかけての話。

この特別感、実は第7章はアメリカ本放送ではシーズン1のラストエピソードという位置付けだったからだ。
そして、ストーリーもこの上なく盛り上がる。

のだが、、、

是非ご自身で視聴して欲しい。

 

第7章
監督・脚本:マーク・フロスト

 

 

以下ネタバレあり


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  • 本エピソードのチェックポイント

3月2日~3月3日にかけて

Dr.ローレンス・ジャコビーの診療所に侵入したジェームズ・ハーリーとドナ・ヘイワードの二人。
ヤシの実の中に隠されていたブロークン・ハート・ネックレスと2月23日付けのカセットを発見する。

公園にて。
ローラ(にそっくりなマデリーン)の姿に見とれるDr.ジャコビー。
そこへ、後ろからマスクの男が襲いかかり何度も殴りつける。
ジェームズ、ドナと立ち去るローラ(マデリーン)を這いつくばったまま見送り気絶するDr.ジャコビー。
マスクの男も立ち去る。

「片目のジャック」にてジャック・ルノーとブラックジャックで勝負しているクーパー。
ジャック・ルノーにも勝利し、一杯飲もうと誘う。

ブラッキーと話をしていたオードリー・ホーン、監視カメラに映ったクーパーに気付く。
ブラッキーが言うには新人は必ずオーナーと寝るらしい。
オードリーは名前を尋ねるがはぐらかされる。

クーパー、ジャック・ルノーと話し、自分こそレオの親だと言う。
そしてレオ抜きの仕事があり、ブラックレーク浄水場まで行ってくれとジャック・ルノーに依頼する。
ジャック・ルノー、その条件を飲む。

クーパー、さらに欠けたチップを見せてなにがあったのか尋ねる。
ジャック・ルノー、ローラを縛ったレオ・ジョンソンが彼女の口にチップを押し込み「噛め」と言ったと話す。
鳥もローラに懐いていて、肩をつついていた、とペラペラしゃべる。

ジョンソン家にて、シェリー・ジョンソン、レオに捕まる。

ブラックレーク浄水場にて、待ち伏せ中のハリー、アンディ他警察の面々。
のこのこ現れたジャック・ルノーを囲み、ロネット殺人未遂、そしてローラ殺害容疑で逮捕する。
しかし、警官の隙を付き、拳銃を奪うジャック・ルノー。
そこへアンディが発砲し見事に取り押さえる。

ヘイワード家にて、ドナ、ジェームズ、マデリーンの3人奪ったテープを聴く。
「23日木曜日、前に言った謎の男の事覚えてる?」
「名前を言ったら先生も殺される。私も何度か殺されかけた」
「でもね、その度にすごく興奮した」
「セックスって不思議な者ね」
「彼は私にをつけてくれる。赤いコルベットのように」
3人はDr.ジャコビーは犯人ではないと悟る。

レオ、シェリーを製材所につるす。
灯油を撒き、キッチンタイマーで作った時限発火装置を仕掛ける。
一時間じっくり後悔しろ、お前はオレを傷つけた、と言いそのまま立ち去る。

ハーレイ家にて、ドレスを着ているネイディーン。
手紙を書き、2瓶分の薬をのむ。

マーテル家にて。
ハンク・ジェニングス、ジョスリン・パッカードから9万ドルせしめる。
ハンクが18ヶ月服役したのは交通事故による過失致死の為だ。
しかしそれは、もっとヤバい殺しの罪から逃れる為の隠れ蓑であった。
契約した9万ドルではとても釣り合わないと絡む。
ムショの格言「仕事の相棒とは一生切れない」と言い、親指同士を切って重ね合わせる。

製材所にて、帳簿が見つからず荒れているキャサリン・マーテル。
進退窮まってピート・マーテルに協力を仰ぐ。

保安官事務所にてアンディの武勇伝に花を咲かせる面々。
アンディにルーシーにアタックせよとけしかける。
アンディがルーシーにキスすると、「私、妊娠したの」と告げられる。
固まるアンディ、ロボットのように立ち去る。キレているルーシー。
そこに、ボビーが電話を入れる。
レオを装い、ジェームズのバイクを調べろと言う。

病院にてクーパーとハリー、ジャック・ルノーを尋問する。
ローラとロネットは山小屋に?
「しょっちゅう来て、アレをした」
雑誌用の写真は?
「ローラの考え。ロネットを誘ったのも」
レオと喧嘩したな?
「ウィスキーの瓶で殴られた」
何故?
「さぁ?俺は血だらけでヤツは大笑い」
レオのシャツで血を拭いた?
「それから外に吐きに出て寝ちまった。目覚めると土の上」
レオは何処に?
「消えていた、女達も」
貨車の話をしろ(ハリー)
「それは知らん」
「丘を下ると奴の車も消えていた。25キロ(15マイル)も歩いて帰った」

クーパー、ジャック・ルノーには嘘を吐く頭はないと判断。
レオを捕まえた時の証人に使いたい。

Dr.ジャコビーも入院している。
Dr.ウィリアム・ヘイワード、ジャコビーは安定しているがローラから電話があった等と支離滅裂な事を言っていると報告する。
公園でローラに出会い、途中で襲われ心臓発作になった。
加害者の顔は見ていない。

マーテル家にて帳簿を探すピートとキャサリン。
そこにハンクから電話がかかってくる。
北門の第3乾燥庫にお望みの物があると言う。
キャサリン、一人で確認に向かう。

帰宅したエド、倒れているネイディーンを見つけ救急車を呼ぶ。

保安官事務所に帰ってきたクーパーとハリー、Dr.ヘイワード。
ルーシー、10分前にレオから電話。電話口から公園の時計が打つ音が聞こえたと報告する。
レオの家の周りの見張りを公園に回してしまう。
ジェームズがハリーを訪ねてくるが、クーパーがジェームズを連れて行く。
リーランドがやって来てハリーに質問。
犯人を捕まえたのかと息巻いている。
ハリーはまだ容疑者だと諭す。
リーランド、さらにDr.ヘイワードにカマをかけ病院に容疑者がいると悟る。

ジェームズ、23日のローラのテープをクーパーに渡し、これを聴くと犯人が分かる「赤いコルベットの男だ」と告げる。
クーパー、Dr.ジャコビーがローラを見て心臓発作で倒れたと言う。
さらにバイクのタンクよりコカインが見つかり、ちゃんと説明しろと迫る。

「片目のジャック」にてアイスランド人を接待するベンジャミン・ホーン。
遂にサインを獲得する。
そこへハンクより電話
「ホタルを片付ける時だ、今からレオの家に行く」
よろしく頼むとベンは言う。

ジョンソン家にて、シェリーを探しに来たボビーに斧で襲いかかるレオ。
しかし、間一髪のところでハンクに撃たれる。
TVに映った「Invitation to Love」(愛の招待状)をうつろに見つめるレオ。

製材所にて、おびき寄せられた場所でシェリーを見つけたキャサリン。
何事かと考えている内に火に飲まれ、2人して逃げ出す。

病院にて非常ベルが鳴る。
護衛が外れ、眠ったままのジャック・ルノーの病室に忍び込みテープで縛る。
マクラを押し付けて窒息死させる。
犯人はリーランド
苦しそうな表情だが、ベルが止まると逃げ出す。

燃えさかる製材所にて。
ピート、キャサリンが中にいるハズと炎の中に突撃する。

「片目のジャック」にて。
サインも終わり、新人の味見をしたいと言うベン。
オードリー、鏡に映った父に気付き仰天する。
ご機嫌で迫り来るベン。

グレートノーザンホテルにて。3月3日(AM.4:37)
ダイアンに捜査の進捗状況を報告する。
部屋に入り「My Special Agent」と書かれた手紙を見つける。
アンディからの電話、一旦出るがノックの音がしたので扉へ向かう。
電話口でアンディ、レオが撃たれたと報告するがクーパーには届かず。
頼んでいたルームサービスかと思いドアを開けたところに、クーパー、至近距離から3発、拳銃にて撃たれる。

  • 本エピソードの謎

謎:55 Dr.ジャコビーを襲ったのは誰? (A
謎:56 クーパーを撃ったのは誰? (A
謎:57 クーパーが撃たれた動機は? (A

  • 本エピソードで解明された謎

謎:3 Dr.ジャコビーにローラは何を相談していた? (序章
答え: 相談というより自分の欲望を打ち明けていた。

謎:45 ルーシーがアンディに冷たいのは何故? (第4章
答え: 妊娠の事実が言えずによそよそしくなっていた。

謎:47 ハンクとジョシーには何か関係が? (第4章
答え: 18ヶ月前の事件、恐らくジョシーの夫のアンドリュー・パッカードを事故に見せかけて殺害したのがハンク。その依頼をしたのがジョシー。

謎:48 ジャック・ルノーは50ガロンもの灯油を何に使う? (第5章
答え: レオが製材所に火を付けるのに使用したものと思われる。

 

未だ解明されぬ謎、それは次回以降のお楽しみ。

 

 

第7章では、遂にジャック・ルノーを拘束しレオの包囲網が整ったと思わせるのも束の間、一気呵成の急展開で証人と容疑者そして捜査官までもが襲撃されてしまう。
さらに、ツイン・ピークスの町の面々が様々な窮地に陥ったまま宙ぶらりんのまま終わってしまった!

これ以上無いというまでの引きを作って終わった第7章、
これは嫌が応にも第8章が盛り上がるではないか。

 

 

 

 

 


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さて、次回は『ツイン・ピークス』出演者紹介を挟んで第8章を解説したい。