スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズ。
本作は著者の様々な作品とリンクし、壮大な世界観を形成している。
このページでは、
私が確認出来た範囲で「ダーク・タワー」シリーズとリンクしている著者の他作品についてチェックしていこうと思う。
(未だ製作途中です)
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注意!!
このページの性質上、「ダーク・タワー」シリーズ、
及び、言及されるスティーヴン・キングの諸作品についてのネタバレが多数含まれております。
予めご理解の上、ご覧下さい。
また、「ダーク・タワー」シリーズの文中の抜粋ページ数は全て、新潮文庫版を参照した物となっております。
(『ダーク・タワーⅣ-1/2 鍵穴を吹き抜ける風』のみ角川文庫版)
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『IT』(1986)
スティーヴン・キングの最高傑作との呼び声も高い『IT』。
この作品は「ダーク・タワー」との関連が多く見られる。
先ず、ピエロのペニーワイズ。
恐怖の権化のシェイプシフター(変身能力者)として暴れるペニーワイズは、
その最終形態が蜘蛛の化け物である。
『ダーク・タワーⅥ スザンナの歌』下巻(p.140)では、「クモの王」と「深紅の王」が並んで描写されている。
つまり、<深紅の王>はペニーワイズと同一存在か、
若しくは親戚の様な関係だと推測される。
その証左として、<深紅の王>の息子であるモルドレッドは蜘蛛である。
そして、亀。
『IT』にて描写される大いなる存在「亀」は、
「ダーク・タワー」シリーズにおける最も偉大な亀の道のビームの守護者である「マチューリン」と同一存在であろう。
『IT』の終盤において、亀は死亡していたが、
これは「ダーク・タワー」においては、
ビームは無事だったが、守護者の寿命は尽きてしまった、という意味を持つのかも知れない。
また、『ダーク・タワーⅦ 暗黒の塔』(下巻、p.200他)には「どもりのビル」というロボットが登場する。
これは『IT』の主人公、ウィリアム・デンブロウの幼少期のあだ名である。
他にもリッチィとおぼしき描写も見られる。(Ⅶ、下巻、p.218)
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