幻想・怪奇小説『ボーダー 二つの世界』ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(著)感想  此岸と彼岸の境界線を越える時、目醒める絶望と希望!!


税関で働くティーナは、人の不安や欺瞞を「嗅ぎ取る」能力の持ち主。百発百中の検挙率を誇り、世界中からオファーが来るが、現在は地元スウェーデンにて定職に就いていた。
ある日、容貌魁偉、明らかに隠し事をしている男が表われた。しかし、持ち物検査しても、何も出て来なかった。
男を解放したが、その時男はティーナに「また会おう」と言い、キスをする、、、

 

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幻想・怪奇小説『アサイラム・ピース』アンナ・カヴァン(著)感想  マジもんの、逃げ場の無い、生という名の牢獄の絶望!!


陽光に包まれた、広く、瀟洒なテラス。美しいとも言えるその建物の一角から、人々が吐き出されて来る…。管理者に促され、それぞれの位置に付く人々。それとは別の入り口から、サングラスを掛けた3人が出て来る。その3人には、どことなく、共通点が見られるが、、、

 

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幻想・怪奇小説『忌み地 怪談社奇聞録』福澤徹三、糸柳寿昭(著)感想  はじめの挨拶から始まる、実話怪談


 

怪談社の糸柳(しやな)と上間(かみま)が集めた「怪談」の数々。それを、取材のプロセス込みで、文章として書き起こしたのが福澤。本書は、福澤の地元、K市に多数存在する「事故物件」にまつわる怪談の数々を中心に、怪談実話を多く取り揃えている、、、

 

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幻想・怪奇小説『ネクロスコープ』ブライアン・ラムレイ(著)感想  オカルトネタてんこ盛り!!父を倒す息子の物語!!


 

イギリス霊能諜報局(Eブランチ)長官のキーナン・ゴームリーが死んだ。次長であるアレック・カイルは、ある種の予知能力者であり、組織の存続の為には、長官室を訪れなければならないと感じていた。アレックはそこで、実体の無い「影」に出会う。それは、長い話を語り始めた、、、

 

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幻想・怪奇小説『死者の饗宴』ジョン・メトカーフ(著)感想  解釈不能の恐怖体験!!千差万別、十人十色!?


突然、妻を亡くしたウォルター・ハブグッド大佐は、同じく母を慕っていた息子と別荘で過ごす事にした。妻はフランス人だったが、当地に偶然、妻と遠い親戚だというヴェニョン家の人と出会う。ヴェニョン家も、妻(母)を亡くしており、奇妙なシンパシーから、デニスをヴェニョン家に預ける事になるのだが、、、

 

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幻想・怪奇小説『黒面の狐』三津田信三(著)感想  目を逸らしている、不都合な真実こそ、最も怖ろしい!?


 

日本は戦争に負けた。今まで信じていたものを失った物理波矢多(もとろいはやた)は、南へ向かって、あてどな無い旅に出た。汽車が、九州・福岡のとある駅に着いた時、波矢多はハッとした。自分が満州で学んだ新京の駅に、印象が似ていたからだ。その地で出会った合里光範(あいざとみのる)との縁故で、炭鉱で働く事になるのだが、、、

 

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幻想・怪奇小説『今昔百鬼拾遺 鬼』感想  因縁とは、人間が作るもの!!


 

昭和二十九年、3月。駒沢野球場周辺にて「昭和の辻斬り」と言われる連続通り魔事件が発生した。その最新の被害者で、殺害された片倉ハル子の友人・呉美由紀の話を、記者の中禅寺敦子は聞く。ハル子は、「迚(とて)も恐い」と何かに怯えていた。それは、自身の家系に伝わる「女子が斬り殺される」という因縁であった、、、

 

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