映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』感想  アクション三昧の因果応報!!

ジョン・ウィック、復活!!
再び、主席連合に叛旗を翻したジョン・ウィック。ヨルダンの砂漠で代替わりした「首長」に会い、奪われた結婚指輪を取り戻そうとするが、それが叶わず処刑する。
その行為に、勿論、主席連合は黙っておらず、直ぐさま報復を始める。全権を委任された「公爵」により、ニューヨークのコンチネンタル・ホテルに廃棄処分が下されたのだ、、、

 

 

 

 

 

 

監督は、チャド・スタエルスキ。
スタントマンや第二撮影班監督を経て、
第一作目の『ジョン・ウィック』(2014)で、
デヴィッド・リーチと共同監督を務めて監督デビュー。
以来、
第二作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)
第三作目『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)に続いて、
シリーズの監督を務める。

出演は、
ジョン・ウィック:キアヌ・リーブス
ウィンストン:イアン・マクシェーン
シャロン:ランス・レディック
バワリー・キング:ローレンス・フィッシュバーン

ケイン:ドニー・イェン
ミスター・ノーバディ/トラッカー:シャミア・アンダーソン
シマヅ:真田広之
アキラ:リナ・サワヤマ

公爵:ビル・スカルスガルド
告知人:クランシー・ブラウン 他

 

 

 

良作だった『ジョン・ウィック』。

その続篇で、
ハチャメチャやって大ブレイクした
第二作目の『ジョン・ウィック:チャプター2』。

その路線を継承し、
アクションを満載した第三作目
『ジョン・ウィック:パラベラム』。

いつの間にやら、人気シリーズ、
「ジョン・ウィック」の最新作、
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が公開されました。

 

そう、本作は、
いつもの、ジョン・ウィック。

期待通りのアクション三昧、
それ以外、何も要らない…!!

 

 

ストーリー、
人間関係など、
あるにはありますが、

あくまでもメインは、
アクションシーン。

全篇、これ、フルアクション映画です。

 

なんたって、
普通の映画なら、
クライマックスに持って来るレベルのアクションシーンが、
本作では冒頭を飾ります

凄ぇ、と思って鑑賞していましたが、
同時に、不安に陥ります。

「コレ、後半息切れしないか?」と。

 

しかし、心配無用でした。

スタントマン、アクションコーディネーター出身の、
監督のチャド・スタエルスキ。
主演のキアヌ・リーブスとは、かれこれ20数年来の付き合いです。

兎に角、
手を変え品を変え、
色んな種類のアクションシーン満載で、
観客が飽きない様に工夫されています。

 

 

アクションシーンのアイディアを提案し、
それを実行出来る役者と監督がツーカーというのが、

本作が人気シリーズになった要因の一つ、
強味と言えるのではないでしょうか。

 

ド派手で、
オシャレで、
カッコ良い!!

上映時間は169分ですが、
それを感じさせない、
あっという間の三時間弱。

アクション映画好きの期待に応えた作品、
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』です。

 

 

 

  • 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のポイント

全篇アクションシーンの圧倒的迫力

ヤバ目のスタントシーン

やっぱり、犬、なんだよなぁ~

 

 

以下、内容に触れた感想となっております

 

 

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  • 因果応報

本作、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』。

副題になっている「コンセクエンス(consequences)」
「結果」と訳する事が出来ますが、
字幕では「報い」と記されていました。

本作の内容に添って意訳するならば、
因果応報」と言えますか。

 

本作においては、
何かの行動に伴う「結果」を、
それぞれの登場人物が、苛烈に受け入れる事、
それがテーマとなっております。

 

ジョン・ウィックを見逃したウィンストンは、
ホテルの支配人の地位から追放され、
コンシェルジュのシャロンは、
些細な口出しをした為に、粛正されます。

ルールより義理人情を重んじたシマヅは死に、

自由気ままに動いていたトラッカーも、
選択により忠誠を誓わされてしまいます。

美味しい所と持って行ったと思われたケインも、
エンドロール後のシーンにて、
アキラに狙われていると示唆。

そして、
登場人物全員に、
傲岸不遜に振る舞っていた「公爵」も、
勿論、
その傲慢さによって、
自らの行動の「報い」を受けます。

クライマックスシーン、
銃を持ってジョン・ウィックに迫り来る公爵に、
ウィンストンが
クズめ、ジョンはまだ銃弾を撃っておらぬわ
と言い放ったシーンには、
全人類が喝采した事でしょう。

 

勿論、
色んな人を巻き込んだジョン・ウィックも、
故に、賞金首として狙われますが、
それこそ、因果応報なのですが、

しかし、
そんな絶望的な状況に、
圧倒的なアクションで立ち向かうというのが、
「ジョン・ウィック」シリーズの醍醐味なのです。

 

まぁ、この辺は、
主人公補正ですが、

テーマがしっかりしているので、
アクションのみで終わらず、
芯のある内容の作品となっているのではないでしょうか。

 

  • ヤバ目のスタント

集団戦、タイマン、銃撃、近接戦闘、決闘 etc…

手を変え品を変え、
アクションシーンの可能性を追求している
「ジョン・ウィック」シリーズ。

アクションシーンの凄さは勿論ですが、
それに加え、
本作には、結構ヤバ目のスタントシーンもあります。

しかもそれは、

トム・クルーズ映画の様な、
命懸けのスタントを、
計算し尽くして、万難を排すというタイプでは無く、

単純に、
ダメージのあるシーンを根性で耐えるという、
昔の香港映画の様なノリのシーンです。

 

一つは、
ルスカ・ロマに復帰する為に、
キーラの首を狙って襲撃するシークエンス。

その場面で、
二階から噴水の水と共に落下するシーン。

このシーンは、
二階と言っても、
結構高めの二階で、
しかも、途中で出っ張りにぶつかるという、
二段落ち

勿論スタントダブルが代わりに演じているのですが、
床に直落ちの危険なシーンで、
常人では大怪我間違い無しの、
背筋が凍る場面でした。

 

もう一つは、
クライマックス目前、
パリのサクレ・クール寺院に向かうその最終局面、
222段の階段を登るシーンにて、

その階段を延々とでんぐり返しで転がり落ちるシーンです。

 

もう、一目見てヤバイ「オイオイ、死んだわ」というシーン。

しかし、このシーン、
何と、転がりながらも「受け身」をとっていると観られ、
勿論、ダメージもデカいですが、
それを何とか軽減しようという、
スタントダブルの執念の様なテクニックが披露され、
その度胸と根性に感服させられる場面でもありました。

 

まぁしかし、

命懸けのスタントシーンは凄いンですが、
出来れば、
もっと安全を考慮して欲しいと思うのもまた、事実ではあります。

 

  • やっぱり、犬、なんだよな~

「ジョン・ウィック」シリーズでは、
「犬」が重要な役目を担っていますが、

それは、本作でも同様。

 

何故か、前作でジョン・ウィックの相棒になった犬は
バワリー・キングの飼い犬の様になってしまいましたが、

代わりに、
トラッカーの相棒の犬が大活躍します。

銃を使う「ガン・フー」
車を使う「カー・フー」とか、
独特の言い回しのある「ジョン・ウィック」シリーズですが、

犬を使ったアクションは、
さながら「ワン・フー」と言った所でしょうか。

 

対戦型格闘ゲームの「サムライスピリッツ」のキャラクター、
ガルフォードが好きな人なら、
垂涎のアクション。

映画『スタンド・バイ・ミー』(1986)で、
猛犬のチョッパーが「玉を喰いちぎれ」と言われ(た様に思っ)た
主人公連中が襲われて一目散に逃げていましたが、

本作では、ガップリと食い付かれています♡

 

また、
ジョン・ウィックが、
トラッカーにトドメを刺すよりも、
彼の犬を助ける事を優先するシーンに、

本作の持つ、
独特の義理人情と犬好き要素が集約されているのではないでしょうか

 

 

 

ド派手で多彩なアクションシーンと、
オシャレでカッコ良い画作り。

ヤバ目のスタントと、
犬の活躍、

そう、
観たかった「ジョン・ウィック」の全てがここにある、
最新作の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』。

ラストシーン、
ジョン・ウィックの墓が出ましたが、
彼自身は生死不明。

これは、
平穏に暮らす為の偽装工作とも思われ、

本作が好評ならば、
シリーズが続いて行くような気がします。

スピンオフ作品が製作中らしいですが、
はてさて、
続篇が作られるのか?

今後の展開も、注目です。

 

 

 

 

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