映画『ミッション:インポッシブル フォール・アウト』感想  むしろ、撮影自体がインポッシブルミッション!!?

 

 

 

イーサン・ハントと仲間達は、そのミッションの途中でテロリストにプルトニウムを奪われてしまった。プルトニウムの核兵器転用を防ぐ為に、イーサンらIMFのメンバーは、裏組織「シンジケート」の生き残り「アポストル」と繋がりのある謎の人物「ジョン・ラーク」との接触を試みる、、、

 

 

 

 

監督はクリストファー・マッカリー
監督作は
『誘拐犯』(2000)
そして、いずれもトム・クルーズ主演の
『アウトロー』(2012)
『ミッション:インポシブル ローグ・ネイション』(2015)
があり、
脚本等で、トム・クルーズ作品に多く関わっている。

 

主演のイーサン・ハント役にトム・クルーズ

また、
ルーサー:ヴィング・レイムス
ベンジー:サイモン・ペッグ
イルサ:レベッカ・ファーガソン達が、前作から続投。

他の出演者に、
ヘンリー・カヴィル、アンジェラ・バセット、ショーン・ハリス、アレック・ボールドウィン等。

 

 

トム・クルーズが制作を手掛ける
映画版『スパイ大作戦』こと、

「ミッション:インポッシブル」シリーズ。

本作『ミッション:インポッシブル フォール・アウト』は、
その第6作目です。

 

毎回「不可能作戦」(Impossible Mission)に挑むトム・クルーズ。

本作でも、

ど派手なアクションの連続!

 

そして、トム・クルーズの映画のほとんどに言える事ですが、

そのど派手アクションを、

トム・クルーズ自身が、スタント無しで熱演!!

 

特に、この「ミッション:インポッシブル」は、
シリーズを重ねる度に、
アクションやスタントのスケールがデカくなっており、

今回は正に、
全篇アクションといった印象。

夏に、
涼しい映画館で、
ポップコーンを食べながら観るのに丁度良い作品となっております。

 

一応、「スパイ大作戦」ということで、

相関関係が、多少ややこしい事になっています。

しかし、

そんな細けぇ事はいいんだよ!

その瞬間、瞬間のど派手さを楽しむ事が、
本作ひんの正しい観賞方だと思われます。

 

主演のイーサン・ハント事、トム・クルーズも劇中で言っています。

「何とかなる」

「これから考える」

「(出たとこ勝負は)いつもの事だ」

そう、
知力勝負というより、

むしろ、
体力勝負の大冒険!!

良いじゃない、
こういう派手なアクション、

良いじゃない。

兎に角、
観ている人に、頭を使わせず、

それでいて楽しい時間を提供する事に終始している、

まるでエンタテインメントの見本の様な作品、

『ミッション:インポッシブル フォール・アウト』にて、浮世の憂さを一時忘れるのが、

世知辛い世の中を乗り越える活力となるのです。

 

 

  • 『ミッション:インポッシブル フォール・アウト』のポイント

ど派手アクションの連続

多数の出演メンバーの続投

スタント無しで、自ら挑むトム・クルーズ

 

 

以下、内容に触れた感想となっております

 


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  • 字幕翻訳・戸田奈津子

かつては、日本映画界において、
字幕翻訳の女王といわれた戸田奈津子氏。

最近はその翻訳もめっきり減りましたが、

それでも、
いまだに「トム・クルーズ主演作品」の翻訳は、

死ぬまでわたさねぇ

とばかりに、その殆どを手掛けています。

勿論、本作も戸田奈津子氏の翻訳。

彼女のファンは、
字幕で観てみましょう!!

 

  • 顔、顔がわからねぇ、、、

「ミッション:インポッシブル」シリーズはこれまで、

シリーズ毎に監督が変わり、

敵も新たなライバル的存在が毎回出演する形式でした。

 

しかし、シリーズも第6作目。

今回はちょっと趣向を変えて、
敵も前回のボスが続投、

そして、
「インポッシブルミッション」に挑む仲間達も、
前作のメンバーが丸々続投となっております。

 

ルーサーベンジーといった人気キャラ、

そして、
前作にて
「We have never seen before, all right?」
(俺たち、今が初対面だよね?)と言われたイルサも、

まるで長年の友人の様にメンバーの一人として活躍します。

 

それだけでは無く、

本作では、
『M:i:Ⅲ』に出演し、
『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』や
『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』でも
回想シーンなどでチョイ役として出演したジュリアも登場します。

 

…しかし、悲しいかな、

日本人である我々は、外人の顔の区別がつかない!

イルサとジュリアの顔が一緒に見える!

という悩みに晒されます。

 

イーサン・ハント君、

顔の好みが一貫しているのは良いことですが、

それでも、雰囲気もちょっと似ているから、
こっちとしては区別がしにくくなるんだよ!!

 

私の個人的な見分け方は、
顔がマイケル・ジャクソンに似ている方がジュリア(元・妻:ミシェル・モナハン)です。

 

出演シーンとしては、

冒頭に出て来たのは、ジュリア

パーティーで再会したのはイルサ

バイクで襲撃したのはイルサ

エレベーターでウォーカーに見せられた写真の人物は、ジュリア

仲間に加わったのは、イルサ

医療キャンプで再会した相手が、ジュリア

という流れになっております。

 

まぁ、ぶっちゃけ、

二人の顔の区別が付かなくとも、

アクションの凄さのみでも、楽しめる作品ですが!

 

  • ノースタント、トム・クルーズ

さて、そのど派手アクションですが、

トム・クルーズは、そのアクションを、
スタントを使わず、

殆どのシーンで自分で演じております

これが、凄い。

 

先ず、パリに潜入するシーンでの、スカイダイビング。

勿論、トム・クルーズ自身が演じており、
(ウォーカー役のヘンリー・カヴィルも自身が演じ、)
役者の顔がよく見える様に、
わざわざ専用のヘルメットを開発したといいます。

そして、
丁度いい、具合の光の加減を求めて、

トム・クルーズはリハーサルを含め105回も空を飛んだとの事です。

そして、このシーンは、
IMAXレンズをスカイダイビングで使用した、
初めての例なのだそうです。

 

お得意のバイク・アクション、

今回は、パリの街中のチェイス・シーンを自ら演じています。

しかし、トム、
私は言いたい。

バイクにBMWを使うから、
肝心な時にエンジンがかからないのだ!

日本メーカーのバイクを使えば、そんなトラブルは無かったハズだ、と!

 

パリにて、ウォーカーを追跡するシーン。

屋根の上を全力疾走、そして、ジャンプ。

このシーンでは、足首を複雑骨折します。

しかし、映画では、
その骨折シーンをそのまま使うという狂気ぶり。

フゥーッ!!

しかも、
6週間後には撮影を再開し、
12週間後には走っていたという、

さらなる映画バカぶりをみせつけてくれます。

 

そして、クライマックスの、峡谷でのヘリコプターのシーン。

先ず、
ヘリに乗り込む時の、
ロープにぶら下がるシーンからして、トム・クルーズ自身が演じています。

そして、
その後のヘリのチェイスシーン、

その多くを、
実際にヘリの免許を取ったトム・クルーズが運転しています。

このシーン、
命綱など、安全対策がなされた他のシーンと違って、

自身が「運転」する事のリスク故に、
特に危険なシーンだったといいます。

 

列挙すれば、
その多さに驚きます。

トム・クルーズが出演する映画作品は、

その殆どが彼自身が主役の、
謂わば「俺様」映画

そういうナルシシズムに溢れた作品がトム・クルーズ映画なのですが、

特に本作はその印象が強いですね。

しかし、
そこに文句はつけようがありません。

何故なら、
彼自身が、リスクを背負って演じて、作り上げているのですから。

そう、
「ミッション:インポッシブル」シリーズとは、

端的に言うと、
トム・クルーズ自身が「不可能作戦(Impossible Mission)」に挑み、
それを撮影した

謂わば、ガチャピンチャレンジ的な
リアルドキュメンタリーという側面もあるのです。

 

「うわぁ、また凄い事やった~!!?」

と、素直に感心するのも、
本作の純然たる楽しみ方なのだと思います。

 

 

 

トム・クルーズの
トム・クルーズによる、
トム・クルーズの不可能作戦に挑んだ記録の映画、

「ミッション:インポッシブル」シリーズ。

毎回、スケール感を増しながら、

しかし、観客を飽きさせる事なく、
本作『ミッション:インポッシブル フォール・アウト』は6作目。

観客目線のエンタテインメントを毎回提供してくれる、
質の高いシリーズです。

 

次回は何が起こるのか?

最早、宇宙に行くしか無いぞ!?

ガチャピンの様にね!!

 

そんな妄想を覚えつつ、
次回作にも期待大です。

 

 

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