『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第5話について解説したい。
第4話はこちら。
第4話のラストで起きた事態が波となって訪れる。
その遠雷が聞こえるのが第5話である。
監督:ブライアン・カーク
脚本:デビッド・ベニオフ&D・B・ワイス
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エダート・スターク
キングズランディング
騎乗槍試合の前、サー・ヒューの死体を検分する。
鎧が新しく、何者かが資金援助した形跡がある。
試合に出るというロバートを制止する。
槍試合の決勝、サー・ロラス・タイレルとサー・グレガー・クレゲインの試合を観戦する。
ロラス・タイレルが勝利するが、キレたグレガー・クレゲインに襲われる。
そのグレガーをハウンドが止め、ロバートが一喝し事態を収める。
エダートの部屋にヴァリスが現れ、内密に話をしだす。
今まで観察し、ようやく信用できるとエダートに告げる。
愚かな王は救わねばジョン・アリンと同じ目に遭うと警告する。
ジョン・アリンの死因は恐らく「ライスの涙」という毒薬。
毒を盛ったのは騎士になる前のヒュー、依頼人は不明。
ジョン・アリンが死んだ原因は「嗅ぎ回った」から。
エダートは姿を消していたアリアをる。
しかしどうやら、アリアは迷い込んだ地下牢で盗み聞きしたという。
エダートが落とし子を発見し、狼と獅子が戦う、と。
詳しく聞こうとする所に、「瞑夜の守人」ヨーレンが訪ねて来る。
彼から、キャトリンがティリオン・ラニスターを捕虜にしたという情報を聞く。
エダートは小評議会に呼ばれる。
デナーリス妊娠の報がサー・ジョラー・モーモントより届いたからである。
珍しく参加したロバート王はデナーリスとその子供そしてヴィセーリスの殺害を主張する。
エダートは反対するが、残りの評議会のメンバーはロバートに追従する。
エダートは付いていけないと「王の手」を辞し、退出する。
ウィンターフェルへの帰り支度をしている最中、ピーター・ベイリッシュ公がやって来る。
ジョン・アリンが最後に会った人物に会いたくないかと言われ、エダートは興味を持つ。
ベイリッシュ公の娼館には、ロバートの落とし子を育てている娼婦がいた。
そこから退出時、ジェイミー・ラニスターとラニスターの軍に囲まれる。
ティリオンを放せと言い寄るジェイミーは、エダートに手傷を負わせ、そこにいたジョリー・カッセル達スターク勢を皆殺しにする。
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アリア・スターク
キングズランディング
猫を追うアリアはレッド・キープ地下へと赴く。
そこでドラゴンの頭蓋骨を発見した所、男二人の話し声を聞く。
その二人はヴァリスとイリリオ・モパティス。
(アリアは二人とも知らない)
「エダートがいずれ真相を知るだろう」
「カール・ドロゴに挙兵を促すべきだ」という様な事を言っている。
閉め出されたアリアは抜け道から城外に出て、そこから城へと舞い戻る。
父、エダートにられるが、盗み聞きの事を話、命が危ないと心配する。
そこに「瞑夜の守人」ヨーレンが訪ねてきて、外へだされる。
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サーセイ・ラニスター
キングズランディング
エダート・スタークと解任したロバートへ「お悔やみ」を言いに行く。
ロバートはデナーリスとその子供が呼び込むドスラクの兵を懸念している。
二人は権謀術数に充ちた自分たちの結婚生活の話をし、互いに愛情が無い事を再確認する。
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ブランドン・スターク
ウィンターフェル
学匠ルーウィンと七王国諸侯について座学している。
母がいな事に拗ねているが、ティリオン・ラニスターの図面の鞍が出来れば馬に乗り、矢も射られると聞き希望を抱く。
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キャトリン・スターク
アイリーへ向かう東の道。
ウィンターフェルへ行くと何度も大声で言ったのは陽動で、実は妹ライサの居るアイリーへと向かっていた。
その途上で蛮族に襲われ、ティリオンの縄を外す。
サー・ヴァーディス・エゲンがやって来て、高巣城(アイリー)へとエスコートする。
ライサ・アリンの乳を「既に赤子ではない」息子のロバートが吸っている。
「種は強い」息子は強いんだと言い、ティリオンを連れてきたキャトリンを詰る。
ライサはジョン・アリンを殺したのもお前だろうと言い、ティリオンをモードの所、「天空房(スカイ・セル)」へ閉じ込める。
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ティリオン・ラニスター
アイリーへと向かう東の道
覆面を取られ、ウィンターフェルへ向かっているのでは無いと気付く。
行く先はアイリー。
ティリオンは、キャトリンが5年会っていないという妹のライサが変わってしまっていると告げる。
キャトリンはティリオンが息子を殺そうとしたと詰るが、自分の短剣を刺客に持たせるバカは居ないと反論する。
そこで蛮族に襲われる。
逃げ出すチャンスであったが、キャトリンを襲う蛮族を殺している内にその機会を失う。
高巣城(アイリー)
ライサ・アリンの前に連れられる。
ライサは息子のロビンに、父もティリオンに殺されたなどと言う。
そしてティリオンをモードが牢番を務める「天空房(スカイ・セル)」へと収監する。
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新キャラ紹介
キングズランディング
サー・ロラス・タイレル
花の騎士と呼ばれる。南部タイレル家出身。
レンリー・バラシオンと男色関係!?
高巣城(アイリー)
ライサ・アリン
夫ジョン・アリンの死後、アイリーへ閉じこもっている。
タリー家出身、キャトリンの妹。
ロビン・アリン
アイリーの現城主。
原作の名前はロバート。
ライサは「種は強い」と言うがどう見ても虚弱。
モード
「天空房(スカイ・セル)」の牢番
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新用語解説
キングズランディング
ライスの涙
毒薬。透明・無臭で痕跡を残さない。
高巣城(アイリー)
高巣城(アイリー)
難攻不落といわれる城砦。
しかし、ブロンは10人もいれば落とせると豪語する。
天空房(スカイ・セル)
一面が断崖絶壁となっている独房。
翌朝覗くと囚人がいなくなっている事があるという。
第5話は珍しく、ジョン・スノウやデナーリス・ターガリエンのエピソードが全くない。
その分キングズランディングでのエピソードが豊富だ。
メインキャラ以外の見所に、
レンリー・バラシオンを焚き付けるロラス・タイレル。
二人は男色関係。
ヴァリスとベイリッシュ公がお互いが掴んだ情報を小出しにしつつ牽制し合うシーンがある。
そして、権力を退いた直後に襲われるという、「予測される悲劇」が回避出来なかったエダート。
好奇心は猫をも殺す。
彼等スターク家はどうなるのか?それはまた、次のお話。
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分厚いが面白い原作本
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さて次は、『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第6話について語りたい。