ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』第二章第1話「王の乱立」あらすじ 解説

『ゲーム・オブ・スローンズ』第二章
第1話「王の乱立」の解説をしたい。

第一章の顛末において、戦争状態となったウェスタロス大陸。

この大地にて各諸侯が覇権を握るべく鎬を削る。
その端緒となるのが、第二章である。

 


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*長い前書き

第二章においても、あらすじと登場人物、用語集を中心に解説したいが、第一章時とは少し変更したい部分がある。

第一章では、登場人物目線であらすじ紹介してきたが、それだと描写の重複部分が多くなり、煩雑と感じる部分があった。

勿論、立場が違えば見方が違うので、その解説をするのは自分としては面白かったが、一視聴者である私自身の私見が混じってしまう。

個人的にはそれもいいと思うが、よりフラットな描写を心掛ける為、第二章では場所毎の解説に切り替えてみたい。

登場人物視点のまとめは、また別のページを予定している。
乞うご期待。

 

という訳で、第二章第1話の場面毎の解説を始める。
(括弧内)の数字はブルーレイソフトにおけるタイムラインである。
見たい場面のピックアップの参考に使って欲しい。

 

監督:アラン・テイラー
脚本:デヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイス

 

  • キングズランディング

ジョフリーの命名式(01:55)、騎士同士の試合が行われる。
ハウンドは対戦相手を殺し、ホラード家のサー・ドントスは酔っ払って登場した為ジョフリーに殺されかけるが、サンサ・スタークの発言により一命を取り留める。

小評議会(06:20)、
サーセイ・ラニスター上級学匠パイセルヴァリスベイリッシュ公ジャノス・スリントがいる中にティリオン・ラニスターが登場する。
父、タイウィンに代わり「王の手」の職務に就くと宣言。
3人いたスターク家の人質をサンサ一人まで減らしたサーセイを詰る。

ティリオンが連れてきたシェイは、王の手の部屋にて匿われる。

赤の城の廊下にて、サーセイはベイリッシュ公にアリア・スターク捜索を依頼。(36:47)
サーセイはベイリッシュのキャトリン・スタークへの思いをからかい、
お返しにベイリッシュはサーセイとジェイミー・ラニスターの関係をほのめかす。
知識こそ力だとうそぶくベイリッシュに、サーセイは直接的な暴力を誇示し、力は力だと見せつけ屈服させる。

玉座の間(45:03)、
ジョフリーの指示で模様替えが行われている。
ジョフリーはサーセイに、ロバート王の落とし子について尋ね、ビンタを貰う。
ジョフリーは腹を立て、二度とするなと言う。

城下町各所にて(47:29)、
ロバート前王の「落とし子狩り」が行われる。
「冥夜の守人」となるべく北へ向かったジェンドリーも追われる事になる。

 

  • ウィンターフェル

領民の言上を聞くブランドン・スターク学匠ルーウィン。(10:17)

ブランは自らが大狼(サマー)自身となる夢を見る。

 

  • ロブの野営地

ロブの野営地、(31:39)
ロブ・スタークは捕虜のジェイミー・ラニスターの様子を見に行き、スタニス・バラシオンが吹聴したサーセイとジェイミーの不義の噂について尋ねる。

野営地の天幕、(39:34)
ロブはサー・アルトン・ラニスターを和睦の使者としてラニスター側に送る。
その条件として、
1:妹達の解放
2:父と、部下達の遺骨、遺体の返還
3:北部の放棄
を要求する。

シオン・グレイジョイは自分がパイクに赴き、父の艦隊を引き連れて戻ってくると提案する。

キャトリン・スタークはそれに反対する。
キャトリン自身は家に帰りたがったが、ロブは南部へ赴きレンリー・バラシオンと交渉してくれと頼む。

 

  • ドラゴンストーン

浜辺にて、(24:28)
メリサンドルが七神の偶像を焼き、「光の王(ロード・オブ・ライト)」を称えよと演説する。
学匠が七神への信仰を訴えるが、誰も聴かない。
メリサンドルに促され、スタニス・バラシオンは炎の中より燃える剣を抜き出す。
学匠はダヴォス・シーワースに、王に諫言すべきだと提案する。

会議室、(28:35)
スタニスは自らの王位の正当性の宣言と、ジョフリーが不義の子であるという告発文を作成しウェスタロス中に送れと命令。
ダヴォスはレンリー・バラシオンとの和解や、ロブ・スタークとの同盟を勧めるがスタニスは拒否。
学匠はメリサンドルを毒殺すべく杯を飲み交わすが、自らは死に、メリサンドルには効かなかった。

 

  • 「壁」の北

冥夜の守人の一行はクラスターの屋敷へたどり着く。(18:15)
そこは、クラスター以外、女性しかいない場所。
娘を新たな妻として子供を産ませているという。
では、息子はどうしている?とジョン・スノウは疑問を持つ。

総帥ジオー・モーモントは、クラスターと交渉し情報を聞き出す。
野人は、かつて黒衣の一人で今は「壁の向こうの王」を名乗るマンス・レイダーの下へ集っているという。

ジオー・モーモントは、トラブルを起こしがちなジョンを捕まえ、人の上に立つなら俺のやり方をよく見ておけと言う。

 

  • エッソス

赤い荒野を行くデナーリス・ターガリエンの部族。(14:21)
一行は飢えて疲弊している。
デナーリスは3人の男を選び、先遣隊として東、南東、北東を行き打開路を探せと命じる。

 

 

  • 新キャラ紹介

キングズランディング

サー・ドントス・ホラード
酔った状態で試合にやって来た為にジョフリーの不況を買い、危うく殺されかけるがサンサの進言で命が助かる。


ロブの野営地

サー・アルトン・ラニスター
ラニスター側へ伝言を伝える為に選ばれる。


ドラゴンストーン

スタニス・バラシオン
故ロバート・バラシオンの弟。
その性格は謹厳実直、四角四面。
七神の信仰を捨て、「光の王」へと帰依した。

ダヴォス・シーワース
庶民出身の密輸業者という出自。
「玉葱の騎士(Onion Knight)」と呼ばれる。
かつて、ストームズエンドの攻城戦において、包囲され飢えたスタニス勢を助ける為に決死の補給を行う。
その時の物資が玉葱であった。
厳格なスタニスはダヴォスの過去の密輸を罰する為に彼の指を切り落とし、そうした上でダヴォスを騎士として取り立てる。
ダヴォスは切られた指を「幸運のお守り」として常に身につけている。
その彼の手が丸いので、それも「玉葱」と呼ばれる由縁である。

マットス・シーワース
ダヴォスの息子。

学匠
ドラゴンストーンの学匠。
原作ではクレッセンという名前があった。

メリサンドル
「紅の女(レッド・ウーマン)」と呼ばれる。
「光の王(ロード・オブ・ライト)」の女司祭。


壁の北

クラスター
壁の北で自分だけのハーレムを作っている。
拠点の一つとして「冥夜の守人」には無くてはならない存在。
生まれた娘を妻として子供を作っている。
息子が生まれた場合はどうしているのか?

皮肉な黒衣
ニヒルなものの見方と態度が、ある種のユーモアを醸し出す。
グレンやサムと一緒に居る事が多い様だ。
名前は未だ無い。

 

  • 新用語解説

赤い彗星
ウェスタロス大陸の各地、そしてエッソスにおいても昼間から見る事が出来る彗星。
誰にとっての吉兆なのか、
それとも誰かの凶兆なのか、
見る人間がそれぞれ判断する。

摂政太后
Queen Regent
小評議会の一員として強権を振るうサーセイを、人はそう呼ぶ。

ドラゴンストーン
かつてターガリエン家は、この地からウェスタロス大陸の征服に赴いた。
ロバートの反乱終盤、スタニスによって征服され、そのまま彼の居城となる。
しかし、ストームズエンドを死守したスタニスにとっては、それをレンリーに与えられた事が不満であった。

光の王
ロード・オブ・ライト。
その本質は「ル=ロール」という様々な呼び名を持つ存在である。
メリサンドルがスタニスの後援を受けドラゴンストーンにおいて布教を行っている。
拝火教の側面を持ち、その司祭は魔術的力を持つ。

 

 

先ずは導入部分、第二章の幕開けを告げるのがこの第1話である。

ウィンターフェル、壁の北、エッソスのエピソードは触り程度。

キングズランディングにて暴虐ぶりを発揮するジョフリーと、強権を振るうサーセイの様子が描かれる。

この二人の「目の上のたんこぶ」としてお目付役をするのがティリオン。

同じ血族同士が主導権を握るために威嚇しあう様がすでに見て取れる。

そして、名前だけ何度も出ていたスタニス・バラシオンの登場。

忠義な部下とポッと出の宗教家に挟まれているという微妙なバランス、
そして、融通の利かなそうな性格が既に波乱を予感させる。

また、原作では主にキャトリン視点の登場人物的存在だったロブが主役の一人として目立った役割を担っている。

彼の活躍と選択も、今後の注目点であろう。

そして、それは次回以降、第2話によって語られるのだ。

 

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次回は『ゲーム・オブ・スローンズ』第二章第2話「粛正」について解説したい。