ツイン・ピークス第１０章ネタバレあらすじ解説

第１０章について解説したい。

ツイン・ピークスの女性出演者は皆美人である。

さらに、第９章ではおばぁさんを追加し熟女好きにも配慮している。

その帳尻合わせか、本エピソードには２人の男性キャラが追加された。

一人はちょっとチャラ系のディック・トレメイン。
もう一人はちょっと陰のあるハロルド・スミスである。

タイプの違う二人だが、

どちらもマダムキラーな笑顔で魅せてくれる。

女性ファンも満足の配役であろう。

第１０章
監督：レスリー・リンカ・グラッター
脚本：ロバート・エンゲルス

以下ネタバレあり

本エピソードのチェックポイント

３月５日
病室にて、ロネットが暴れている。
ハリー他、スタッフが対応している所にクーパーとアルバートが到着。
何者かが侵入し点滴に青い染料を混ぜたようだ。
さらに左手薬指に「B」という文字を埋め込む。
クーパーは爪の文字を知る者、つまり真犯人の仕業だと言う。

クーパー、ハリーとアルバートに巨人の話をする。

ドナ・ヘイワード、スミス氏の部屋を訪れる。彼の名はハロルド・スミス。
ハロルド・スミスは生前のローラに頼まれ、ドナにメモ（宅配サービスをチェック）を届けた張本人だった。
ローラはドナが関心を持つ事を予想していたようだ。
彼は、外に出ることが出来ずにいる引きこもりで、宅配サービスの常連であった。
ドナも知らないローラの秘密の友人で、彼女の墓に花を供えてもらう為にドナを呼んだと言う。
ハロルド・スミスからランの花をもらったドナは又来ると言って去る。
その前に、ドナは本棚の不審な紙に注目していた。

保安官事務所にて。
クーパー、「R」「B」「T」の文字と巨人の言葉はボブと何か関係があると言う。
セーラ・パーマーが見て、
マデリーンも２度見ている、
クーパーも夢の中で見た。
そしてロネットは実物を見たハズだ。

アルバートの検査報告。
ジェームズ・ハーリーのバイクのコカインはレオの家で見つかったものと同じ。
ブーツは新品で細工無し。
ロネットの爪に埋め込まれた「B」は「Fresh World」（肉体の世界）から取られていた。
ボブの似顔絵を方々に送ったが何処にもデータは無い。
クーパーを撃った銃はワルサーPPK。ジェームズ・ボンドの銃。
犯人の手がかりは無いが繊維を採取、ラボで検査する。

ハリー、アルバートの憎まれ口にキレて胸ぐらを掴む。
それに対してアルバートは言う。
私はガンジーやキング牧師のような非暴力主義者だ。
しかし、暴力には断固として戦う。
その方法は「愛」だ。愛しているぞ、保安官。
そう言い、立ち去る。
クーパー、ハリーに「彼の道は独特で険しいんだ」と言う。

ルーシー、クーパーに言われ「B　T　R」を含む言葉を探している。
そこへ、アンディの恋敵、ディック・トレメイン登場。
ルーシーとランチへ向かう。

リーランド・パーマーが話しがあるとやって来る。
似顔絵のボブに見覚えがあるというのだ。

パール・レイクスに祖父の別荘があって毎年行っていた。
右隣はシャルバート家、反対側の空き地の隣に白い家があった。
そこに彼がいた。
名前は「ROBERTSON」ロバートソンだ。

クーパー、「R　T　B」の文字の意味、犯人は自分の名前を綴っていたのだと気付く。
ホーク、今の情報の裏付けに行く。

リーランド、さらに付け加える。
もう一つ、よく火を投げた。こう言って、
「You wanna play with fire,little boy」（坊や、火で遊ぼう）

真犯人だ、とクーパーはつぶやく

ダブルアールダイナーにて食事をする。ルーシーとディック。
ルーシーはディックに妊娠した事を告げる。
どうやら心当たりがある様子。

ドナ、マデリーンがジェームズの手を握って慰めているのを見て機嫌が悪くなる。
必要以上にハロルド・スミスの事を褒めてみせる。

「片目のジャック」にて。
縛られているオードリー・ホーンに麻薬を打つブラッキー。
それを撮影するエモリー・バティス。
エモリーはオードリーを始末したいが、ブラッキーは父親から身代金をせしめるつもり。
言われたとおりにやれと、エモリーに凄む。
ブラッキーはベンジャミン・ホーンに麻薬漬けにされた過去があるようだ。

保安官事務所にてハリーに靴の売り込みをしている片腕の男・ジェラード。
ボブの似顔絵を見て様子がおかしくなる。
時々こうなるので、トイレで薬を打つと言い向かう。

クーパーとハリー、シェリー・ジョンソンにレオの証言を求めるが拒否される。
クーパーはあっさり帰す。
保険金目当てに入れ知恵した者がいうだろうと言う。

ジェラード注射を打とうとするが、のたうち回って打てない。
個室から出てきたジェラードの様子が変わっている。
「ボブ、近くにいるな」「もう逃がさんぞ」

グレートノーザンホテルにて、ベンに話しかけるクーパー。
オードリーが電話してきた話を伝える。
しかし、ベンは別段心配はしていない。

「片目のジャック」にて。
ブラッキーが助っ人にジャン・ルノーを呼ぶ。
ジャック、ベルナールのルノー兄弟の兄である。
ジャン・ルノー弟の仇と思われる、監視カメラに写ったクーパーを見て狙いを定める。
身代金の仲介をし、クーパーに報復する腹づもり。

保安官事務所にて。
ハリー、ピートから明日ジョスリン・パッカードが帰ってくると連絡を受ける。
ハリー、クーパーにジョシーに先に会いたいと言う。
クーパー、個人の感情を持ち込むなといいつつも、それを了承する。

ホークの報告。
パール・レイクスに家は実在していて、今は空き家で表札も無い。
持ち主は役場と電力会社が調べており、明朝判明する。

ハリー、ジェラードがトイレから戻ってない事に気付く。
クーパー、夢の中ではボブの友人だったジェラードが気になりトイレへ向かう。
個室の一つに注射器が落ちているのを見つける。
巨人の言葉を思い出す。「薬品なしで、男は指さす」
ハリーに、片腕の男を捜そう、と言う。

病院にて、腕を鎖でベッド枠に縛り付けられているネイディーン。
Dr.ウィリアム・ヘイワードによればアドレナリンが動物並で暴れると危ないかららしい。
そのネイディーン、エドの歌に反応して昏睡から目覚める。
チアリーダーに応募すると意気込む。
どうやら自分を高校の最終学年だと思い込んでいるご様子。

Dr.ローレンス・ジャコビーの病室。
クーパーとハリーが訪ね、Dr.ジャコビー自身が用意した催眠術を試す。

聞こえますか、Dr.ジャコビー。
あなたはジャック・ルノーの病室にいる。
何か臭いますか？焼けたエンジンオイルの臭いは？
「公園のあたり一面にエンジンオイルの臭いが漂っている」
あなたの病室に戻りましょう。
誰か来ましたか？
「ナース、Dr.ヘイワード、あなた、保安官」
その後は？
「テープをちぎる音。マクラが顔に押し付けられる。ジャック・ルノーはうめいている。動かなくなった」
マクラを持つ顔が見えますか？
「私は彼を知っている、、、」

暗い森の中、フクロウがいる。ローラの墓にドナが見舞う。
ハロルド・スミスの花を供える。
ドナ、未だ影響力があるローラに向かって恨み言を言う。
「あなたはまだ生きている」

パーマー家をジェームズが訪ねる。
ドナが見つからずにやって来たらしい。
マデリーンが慰めている所に、またしてもドナがやって来てその場から逃げ出す。
ジェームズはそれを追う。

マデリーン、会うみんなが自分にローラを見ている事に困惑する。
リーランドはそれを慰める。

そこに、クーパーとハリーがやって来る。
ハリー、リーランドをジャック・ルノー殺害容疑で逮捕する。
ハッと息を吐くマデリーン。

ドナ、ハロルド・スミス宅を訪ねる。
行くところがなく動揺しているドナを優しくなだめるハロルド・スミス。
飲み物を取りに離席するハロルド。
ドナ、机の上に赤い手帳を見つける。そこには
「This is the diary of Laura Palmer」（ローラ・パーマーの日記）と書かれている。