ドラマ『ツイン・ピークス』第18章 解説  クーパーのピンチ!その時やって来た者とは!?

第18章の解説したい。

第18章は前回から続き、クーパーの容疑の話、そして新たなる謎と陰謀が静かに進んでゆく。

だが、それよりもインパクトがあるのが、とあるゲストキャラだ。

海外ドラマファンにはお馴染みのあの人間が意外なキャラで登場する!!
お茶を吹かない様に気をつけて鑑賞する事をお勧めする。

 

第18章
監督:デュウェイン・ダンハム
脚本:バーリー・プルマン

 

 

以下ネタバレあり


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  • 本エピソードのチェックポイント

3月15日
保安官事務所にて、ベティ・ブリックスに話を聞く。
ベティによれば、夫は仕事絡みで以前も失踪した事があり、今回もその可能性があるかもしれないと言う。
霊的な世界に造詣が深く、未知の領域の探求に情熱を燃やすガーランド・ブリッグス少佐。
その妻も大変だとベティは言う。
とりあえずは様子を見ることにし、ベティは家にある主人のメモを届けると約束する。

しかしクーパーは、あの閃光は森に住む何かの仕業だと考えている。

ゴードン・コールから激励の電話が入る。
彼の情報によるとDEAの捜査官はデニス・ブライソン。
クーパーも知る優秀な男だという。
ゴードンは「Let a smile be your umbrella」(笑顔で自分を守れ)とアドバイスを授ける。

ロジャー・ハーディーとの面接。
FBIの決定としては停職はこのまま。
カナダ政府とDEAの決定を待つという判断を下す。

高校にて、ネイディーンはドナにマイク(高校生)を狙っている事を打ち明ける。

ジェームズ・ハーリー、「WALLIES」というバーでエヴリン・マーシュという女性と出会う。
成り行きで彼女の夫ジェフリーのジャガーを修理する事になり、マーシュ家に泊まる。

保安官事務所にディックが子供を連れてやって来る。
ボランティアで世話をするニッキーである。
しかし、目当てのルーシーはダギーと花嫁のラナとの結婚式の準備で留守。
アンディと食事に行く事になる。

クーパー、ホワイトロッジについてハリーに尋ねる。
ホークがそれに反応し、伝説を語る。

この世とは別の恐怖の世界がある。
古くからの伝説では、ホワイトロッジは人と自然を支配する霊の住処と言われている。
ホワイトロッジの影がブラックロッジ。
そこを通らねば、全ての霊は悟りに達せないという。
ブラックロッジでは自分の影にあう事になる。
我々はそれを「The Dweller on the Threshold」(戸口に住む者)と言う。
半端な覚悟でブラックロッジと直面すると、魂の完全なる破滅となる。

そこにデニス・ブライソン到着の報が入る。
クーパーは前にも組んだ事がある、DEAの腕利きだと説明する。
そこにやって来たのは女装した男であった。
「デニースと呼んで」と言い、握手も優しげだ。
クーパーは然もありなんという表情、ハリーは驚きを隠し、ホークは唖然としている。

デニースの情報に依るとクーパーが麻薬を盗んだとRCMP(王立カナダ騎馬警察:カナダの連邦警察)が申し立てているそうだ。
クーパーは陰謀だと訴える。
二人は後ほどグレートノーザンホテルで会おうと約束する。

高校にて、ネイディーン、マイクの前で怪力を誇示していた所レスリングチームにスカウトされる。

ハリーの家にジョスリン・パッカードがいる。
ハリーは事情を話してくれと言い、ジョシーは口を開く。

ジョシーは香港でトーマス・エッカートという人物に仕えていた。
彼はジョシーに人生と仕事を教えた父であり主人であり愛人であった。
ジョシーは身の危険を感じていたという。
そんな折、エッカートの仕事仲間のアンドルー・パッカードに出会い、彼の求婚を受けた。
助手として紹介したリーはエッカートの手下。
エッカートはジョシーを所有物だと思っている。
きっとアンドルーもエッカートのせいで殺された。
シアトルの空港まで行ったが逃げてきた。
死んでもいい

ハリーはもう戻る事はないと言う。

ダブルアールダイナーにハンクとアーニーが帰って来る。
アーニーはノーマに嘘八百の狩りの話をするが見破られている様子。
ヴィヴィアンも帰ったので、あなたも帰れば?と冷たい。
ハンクはさっさとブツをさばこうとアーニーをせっついている。

グレートノーザンホテル、ベンジャミン・ホーンはオフィスで開業当時のホームビデオを見ている。
そこにハンク・ジェニングスが入って来る。
ベンはハンクの無責任は仕事ぶりを責めて愚痴る。
それに対し、ハンクは「片目のジャック」はもうあんたのモノじゃない、あんたの仕事は止めた、ツキが変わったんだ、と言い捨て去って行く。

クーパー、自分宛ての手紙の中にウィンダム・アールからのものを見つける。
中身はテープと「P to Q4」(ポーンをQ4へ)というメモ。
テープにはウィンダム・アールからのメッセージが入っていた。
クーパーを潔癖症と評し彼の手をあざけっている。
「ポーンは捨て駒だ。私は目的の為ならクイーンすら犠牲にする覚悟でいる。王は死なねばならぬ」

ダギーとラナの結婚式が執り行われる。
ドウェインは女は金と新聞社がねらいだと喚いて退席させられる。

宴もたけなわ、皆ダンスと食事を楽しんでいる。
クーパー、デニースと合流する。
デニースは車から盗まれた物と同じコカインが発見され、状況は不利になったと告げる。
打破するには無実の証拠が必要だとクーパーに言う。

話は変わり、クーパー、デニースに女装の事を尋ねる。
デニースは潜入捜査で女装したのが切っ掛けではまったらしい。
この姿が落ち着くと言うのだ。

マーテル家にて、ジョシーはキャサリン・マーテルと会っている。
ジョシーはアンドルー殺しはエッカートの仕業だと告げる。
それに対してキャサリン、兄の殺しを手伝って、私の土地を乗っ取ろうとまでした、今更味方面しても遅いと突っぱねる。
キャサリンはエッカートを恐れ自分の庇護を願うなら使用人として扱うと告げ、ジョシーを下がらせる。

そこに、ある男が入って来る。
彼は生きていたアンドルー。
全て計画通り、エッカートを待つ、最愛の女を取り返しに来るはずだ、と言う。

 

  • 本エピソードの謎

謎:106 ブラックロッジとは?(本エピソードでもその説明はされている)(A)(A.2)(A.3
謎:107 「戸口に住む者」とは? (
謎:108 ウィンダム・アールの言う「王は死なねばならぬ」とはどういう意味か? (A

*(A)とは答え(Answer)の事。クリックで謎が解明されたエピソードに飛びます

*(推)は私が独自に解釈して答えを推測したページに飛びます。

 

  • 本エピソードによって解明された謎

謎:87 香港のエッカート、とは誰? (第11章
答え: トーマス・エッカート。ジョシーに仕事を教え、彼女にとっては父であり愛人である存在。

謎:100 ジョシーが戻って来たのは何故? (第17章
答え: 彼女が言うにはエッカートが恐ろしく、逃げたかったから。

謎:101 ホワイトロッジとは何か? (第17章
答え: 伝説に依ると、人と自然を支配する霊の住処らしい。

 

まさかの『X-ファイル』のモルダー捜査官ことデイヴィッド・ドゥカヴニーの登場である。
しかも、女装しているというのがまた笑える。
彼はこれから紆余曲折あってFBIに就職し、変人と呼ばれるに至るのだろう。
と妄想するのが楽しい。

彼女(?)がツイン・ピークスにおいてどんな活躍を見せるのか?
楽しみである。

しかし、一方ジョシーが恐ろしい。
呼吸する様に嘘を吐く。
最早彼女はそういう生き方なのだろう。
今後どうなってゆくのか、その点も今後注目だ。

 

 

 


 

 


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さて、次回はこれまた恐ろしい存在の宇宙生命体、映画『LIFE』について語りたい。