ドラマ『ツイン・ピークス』第25章 解説  突然始まるコント!?あんたは志村けんか!!

第25章の解説をしたい。

本エピソードは兎に角ツッコミ所が多い。

冒頭からなんでだよ!!と言わざるを得ない展開だ。

むしろ本エピソードはギャグ回として割り切って観るのがいいだろう。
とりあえず、ほおを緩めて気楽に観て欲しい。

 

第25章
監督:デュウェイン・ダンハム
脚本:ハーレイ・ピートン&ロバート・エンゲルス

 

以下ネタバレあり


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  • 本エピソードのチェックポイント

3月22日
ブックハウス
の見張りが倒れている。
寝ているハリーにトーマス・エッカートの秘書のジョーンズが覆い被さる。
ジョーンズはワイヤーでハリーの首を絞めるが、ハリーは返り討ちにする。

保安官事務所、二日酔いで音が頭に響くハリー。
ジョーンズを拘束したが、「南アフリカ領事と話したい」と言っている様子。
何故自分がトーマス・エッカートに狙われたのか、いぶかるハリーにクーパーは「嫉妬だよ」と言う。
クーパー、ハリーに生肉の話をして、吐き気を催させる。

オフィスに盆栽が置いてある。
ハリーがメッセージカードを確認するとジョシーからであった。
Dr.ウィリアム・ヘイワード、自宅にウィンダム・アールが来た事を告げる。
そこに、ゴードン・コール登場。

山小屋ではウィンダム・アールがやり取りを盗聴している。
盆栽はアールの仕込みであった。

ゴードンはアールの資料を持って来ていた。
アールはハロペリドールを使用。
片腕の男ジェラードと同じ薬である。
医者は統合失調症を装う為の仮病ではないかと疑っていたらしい。
また、1965年にFBIが空軍に出向させ、そこでブルーブック計画に携わっていた。
2年間の職務の内容は機密扱い。
クーパーはガーランド・ブリッグス少佐とのつながりを発見する。

ゴードン、クーパーへFBI復帰を宣告する。
そして、二人で新たにウィンダム・アールを捕まえる事を決意する。

山小屋にて。
ウィンダム・アールがレオ・ジョンソンにトランプを3枚ひかせる。
カードはいずれもクイーンだった。
それぞれに、ドナ(クラブのQ)オードリー(ダイアQ)シェリー(スペードQ)の顔が張ってある。
カードのシェリーの顔を見つめるレオ。
そしてレオがもう1枚引くと、それはクーパー(スペードK)であった。
ウィンダム・アールはもう1枚のクイーンは「ミス・ツイン・ピークス」の優勝者にしようと言う。
そして、景品として、クーパーの目の前で死をプレゼントすると言う。

グレートノーザンホテルまで母親のエイリーン・ヘイワードを追って来たドナ・ヘイワード。
ドナはオードリー・ホーンに経緯を説明し心当たりを尋ねる。
オードリーに覚えは無いが、秘密の通路を使って会話を聞くことを思いつく。

ベンジャミン・ホーンのオフィスで話をするエイリーン。
自らの行いの償いをしたいと言うベン。
それに対し、エイリーンは「その行動が裏目に出る事もある」と突っぱねる。
過去の手紙の束を返し、私にもあの子にも近づかないで言い去る。

それを聞いたドナは事情を突き止める決心をする。

ダブルアールダイナーに食事に来たクーパー、ハリー、ゴードン。
再びトイレに吐きに行ったハリーを尻目にゴードンはシェリー・ジョンソンを口説き始める。
不思議な事にシェリーの声のみはゴードンにも普通に聞こえる。

一方のクーパーはアニーに冗談を言って談笑している。
アニーはクーパーの落書きを見てフクロウの洞窟の事かと聞く。
その落書きはクーパーがガーランド少佐とログレディのイレズミ(アザ)からインスパイアされて書いたものだった。
ハリーにも見せると、確かに洞窟の絵だ、と言う。
クーパーは洞窟に行く事にする。

ヘイワード家、ドナは手紙の中にジェームズからのものを見つける。
そこに通りかかったDr.ウィルに母とベンとの関係を尋ねる。
慈善事業か何かの話をしているんだろうというDr.ウィル。
そこに、差出人不明で母宛のバラの花束が届く。

オードリーが図書館で市民運動の本を探していた所、ウィンダム・アールが接触してくる。
詩が専門の教師と言うアールに、オードリーは手紙の詩を朗読して何か分かるか尋ねる。
アールは「シェリー」の詩だと言い、それを朗読するオードリーは女神のようだと言う。

ダブルアールダイナーにて、「ミス・ツイン・ピークス」のチラシを見ているアニーに話しかけるシェリー。
アニーはクーパーの事をシェリーに聞く。
シェリーは「脈アリよ」とアニーを茶化す。

保安官事務所で洞窟探検の練習をしているアンディ。
ルーシーは気を付けてね、と言う。

ウィンダム・アールの手に対するピート・マーテルの手を確認するクーパー。
自身のポーンが取られるが、それにより相手のビショップを縛る手であった。

グレートノーザンホテル、オードリーに過去の行状を懺悔しているベン。
仲直りにし、自分の補佐役になってくれという言葉をオードリーは受け入れる。
ベンは早速シアトルへ行ってくれと促す。
入れ替わりにジョン・ジャスティス・ウィーラーがオフィスに入ってくる。
ベンはジョンに善行の秘訣は何かと聞く。
ジョンは「いつも耳を心に傾け、つらい真実を言う」と答える。
ベンはそれに感じ入っている様子。
そのベンに、ジョンはオードリーに恋したと告げる。

フクロウの洞窟に入った、クーパー、ハリー、ホーク、アンディ。
ホークに促され着いた先の岩壁に印が刻まれている。
クーパーは、イレズミが謎かけなら、これが答えだと言う。

そこにフクロウが飛び回る。
アンディがツルハシを振りかぶり、勢い余って岩壁の炎の意匠に打ち込んでしまう。
ツルハシは抜けなくなるが、仕掛けが発動し壁から棒が出てくる。
棒の先には何かのマークが印されている。

人生は偶然と運命に操られているとつぶやくクーパー。
ペトログリフ(岩壁に刻まれる意匠、文字の彫刻の事)が現れたぞ、意味は分からないが素晴らしく不思議な場所だな、とクーパーは言う。

グレートノーザンホテルPM.9:05
ホテルのバーでラムトニックに挑戦しているアニーをクーパーが見つける。
アニーは新鮮な体験ばかりだと言う。
クーパーは君の目で世界を見て、もう一度やり直したいと言う。
その会話の際、アニーの手首の傷に気付くクーパー、アニーも気付かれた事に気付く。
クーパーは力になるよと言う。
アニーは渋りがちだったが、クーパーを信用してみる事にする。

フクロウの洞窟に侵入するウィンダム・アール。
棒のマークが、天井の意匠の逆文字であると気付き、棒を反時計回りで回転させる。
すると壁が揺れ、土砂が降り注ぎ始める。

 

  • 本エピソードの謎

謎:130 ウィンダム・アールはブルーブック計画で何をしていた? (A
謎:131 ベンジャミン・ホーンとエイリーン・ヘイワードにはどんな関係が? (A
謎:132 フクロウの洞窟のペトログリフや仕掛けは誰が何の為に施したものか? (A
謎:133 棒をひねって何が起こる? (A

 

  • 本エピソードによって解明された謎

謎:108 ウィンダム・アールの言う「王は死なねばならぬ」とはどういう意味か? (第18章
答え: トランプのキングにもクーパーの顔が張ってあったことから、クーパーを殺すという意思を感じる。

謎:111 ガーランド少佐の耳の後ろの傷跡は何を意味する? (第20章
答え: 意味は分からないがフクロウの洞窟に関連するようだ。

謎:120 3人の女性に送った詩の意味は? (第23章
答え: シェリーの愛の詩だった。

謎:127 ガーランド少佐とログレディのアザにはどういう関連性が? (第24章
答え: フクロウの洞窟へと導くキーと思われる。

謎:129 秘書のジョーンズは何をしたいのか? (第24章
答え: ハリーを殺そうとした。何故エロい事をしたのかは謎。

 

本エピソードではいきなりゴードン・コールのコントが始まる。

デヴィッド・リンチ自ら悪ふざけをしているが、これがなかなか面白くて馬鹿に出来ない。
まるで志村けんの婆さんのコントを見ている様な面白さだ。

クーパーのジョークが下らなすぎてハリーが呆れているのも笑える。

そして、当のハリーはゲロ担当。

いつもはネイディーンがコミックリリーフとして場の雰囲気を和ませるが、たまにはメインキャラが力一杯ギャグをするのもいいものだ。

ミステリーの方でも何やら仕掛けが出て来て大がかりな様子。
どう展開して行くのか?それはまた次回以降のお楽しみ。

 

 

 

 


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さて、次回は映画『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』について語りたい。ウケ狙いではありません、真面目です。