ドラマ『ツイン・ピークス』第27章 解説  明かされるウィンダム・アールの目的とその経歴!!

第27章の解説をしたい。

町は沸き、「ミス・ツイン・ピークス」の準備に追われている。

そんな中、ウィンダム・アール関連の情報が徐々に出揃ってゆく。

その一方、クーパーはアニーとの仲を育んでいくのだが、、、

 

第27章
監督:スティーヴン・ギレンホール
脚本:ハーレイ・ピートン&ロバート・エンゲルス

 

 

以下ネタバレあり


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  • 本エピソードのチェックポイント

公園にて。
ポーンの中で死んでいた人物は旅の男で、名はラスティ・トマスキーという全くの無関係な人物だった。

クーパー、ウィンダム・アールはポーンを取ったが自分の手を伝えていない、彼はゲームを止めたのだと言う。

3月24日
保安官事務所
にて、ルーシー、アンディに明日までに父親を決めると宣言する。
また、「ミス・ツイン・ピークス」も出ると言う。

グレートノーザンホテル、ベンジャミン・ホーンのオフィスでDr.ウィリアム・ヘイワードが彼を健康診断をしている。
Dr.ウィルはベンに、善意を振りかざし余計なことを言うなと釘をさす。
そこへジョン・ジャスティス・ウィーラーが入って来る。
ジョンは友人が殺されたので、彼の仕事を引き継ぐ為にここを発つと言う。

ヘイワード家にて、ドナ・ヘイワードが自らの出生記録を調べている。
母はアイリーンだが、父の欄に名前が無い。
そこへ、警察から至急の電話が掛かってくる。

グレートノーザンホテルにオードリー・ホーンが帰って来る。
だが、ジョンに会う前にホークに呼ばれ保安官事務所に行く。

ベンはジョンに真実を言うことの難しさを語る。
ジョンは良いことをしろとアドバイスをしてオードリー宛の手紙を残し去る。

保安官事務所にガーランド少佐がいる。
「ブルーブック」のウィンダム・アール関連の資料を徹夜で調べ、その成果をクーパーとハリーに告げる。

ウィンダム・アールは優秀な調査官だったが、その対象がツイン・ピークスの森に移った頃から変わってしまった。
秘密主義で暴力的になり解任された。

さらに、過去のビデオも少佐は持って来ていた。
ビデオのウィンダム・アールは語る。

これら悪の魔術師はダグパス(dugpas)と呼ばれ、悪のための悪を育む。
彼等は闇の中の悪の化身で理屈など持たない。
悪のみを求める純粋さが、それを培養する為の秘密の場所を探り当てた。
その結果、邪悪の力は更に増した。
その場所は実在し、中に入ることもその力を利用する事も出来る。
ダグパスは様々な名前で呼ばれるが、最も一般的にはブラックロッジと呼ばれる。

そのビデオを見たクーパーはウィンダム・アールの真の狙いを悟る。
クーパーへの復讐は巧妙な隠れ蓑で、本当の狙いはブラックロッジであった。
今後はブラックロッジと壁画の関連性について調べようと言い、ブックハウスボーイの一人にダグパスについて洗えと指示を出す。

山小屋にてそのやり取りを盗聴していたウィンダム・アール。
自分の方が圧倒的に先に進んでいるとご満悦。
ガーランド少佐に聞きたいことがある、とつぶやくアールの隙を突いてレオ・ジョンソンは電撃の起動スイッチをくすねる。

ダブルアールダイナー
チェリーパイを食べている老女の右手が震えている。
ボビーはシェリー・ジョンソンに、あらためて愛を伝える。
その時、シェリー宛てに警察から電話が入る。

保安官事務所に集められたドナ、オードリー、シェリーにクーパーは警告を発し安全に気を付けてくれと言う。
シェリーが手紙をあらためて確認すると、それはレオの字であっった。

山小屋にて、太古の悪の魔術師こそがダグパスだとレオに説明するウィンダム・アール。
そして「ミス・ツイン・ピークス」になった人間を殺すと宣言する。
それに反発したレオはアールに向かって電撃の起動スイッチを押すが、もちろん電撃を喰らうのは自分であった。

グレートノーザンホテルに戻ってきたオードリーにベンは、「ミス・ツイン・ピークス」になって環境問題を訴えるスポークスマンになれとハッパを掛ける。
ジョンの行方を尋ねるオードリーにベンは手紙を渡す。
オードリーはジョンに会う為、ホテルにいたピート・マーテルにトラックを出させて空港へ急ぐ。

保安官事務所
クーパー、壁画のシンボルが表すもの、最初は道標か招待状だとおもったが、それは時だという。
しかし、クーパーは気を散らし、ブラインドから外覗いている。
アニーの事が頭から離れないと言う。
そんなクーパーの右手が震え出す。

森の中を歩くガーランド少佐。
怪しげな二人羽織の馬が近づいてきて、少佐を麻酔銃で撃つ。
馬の中からウィンダム・アールが出て来て「久しぶりだな」と言う。

ダブルアールダイナーにてクーパー、アニーに会いダンスに誘う。(AM.10:25

空港にピートのトラックが滑り込み、オードリーはジョンと会う事が出来た。
自家用機の中に消える二人を見ているピート。
その右手が震えだす。

山小屋にて、ガーランド少佐が的に縛られている。
脅しに屈しない少佐に、ウィンダム・アールは自白剤を使い尋問する。

ウィンダム・アール
洞窟の絵を初めて見たのはいつだ?
ガーランド少佐
夢の中で見た
ウィンダム・アール
どんな夢だ?
ガーランド少佐
クーパー捜査官と夜釣りに出かけた。
閃光の向こうに番人がいた。
私は導き入れられた。
「印」があった。
ウィンダム・アール
印が意味する事は何だ?
ガーランド少佐
木星と土星が出会う時、彼等は受け入れる。

マーテル家ではキャサリン・マーテルとアンドルー・パッカードが黒い箱を開けようと奮闘している。
アンドルーは仕掛けを解き、出て来た箱を打ち壊すが、更に中から金属製らしき箱が出てくる。

ロードハウスでは「ミス・ツイン・ピークス」の前夜祭が開催され、皆がダンスを踊っている。
クーパーとアニーもそれに加わる。
アニーはクーパーに「ミス・ツイン・ピークス」に出場する旨を伝える。
「別の世界を聞き、別の世界を見るの」
そういうアニーに、クーパーは君が女王だと言う。
その途端、舞台上で挨拶しているドゥエイン町長が消え巨人が現れる。
声は発していないが、口の動きと手の振り方で「NO」と伝えているのが分かる。
クーパーはそれをただ見つめている。

飛行場で、オードリーとピートがジョンの自家用機の出発を見送る。
ピートは元気づける為にオードリーを釣りに誘う。(半分は自分の楽しみの為)

山小屋にて、レオもガーランド少佐も痙攣している。
ウィンダム・アールは言う。
木星と土星の正体は時計だ。
デイルの言う通り、絵は時を告げる招待状だ。
だが、ヤツは場所を知らん。
絵はただの招待状じゃない、これはブラックロッジへの地図だ!
コンピュータ上で、絵とツイン・ピークスの地図が重なる。

森の中、空間から手が伸びている。
光があたり、ボブが出現する。
そして、地面のタールの溜まりに赤い部屋が移り、音楽が流れてくる、、、

 

  • 本エピソードの謎

謎:137 ダグパスとは?(本エピソードでも説明は為されている)
謎:138 婆さんやクーパー、ピートの右手が震えていたのは何故? (
謎:139 巨人は何故、制止していたのか? (A
謎:140 ブラックロッジへと至る時と場所とは? (A
謎:141 ボブと赤い部屋が出現した場所は何か? (A

 

  • 本エピソードによって解明された謎

謎:99 ボブは今、何処へ? (第16章
答え: 森の中の秘密の場所にいるようだ。

謎:104 フードの人物は一体何か? (第17章
答え: 「番人」らしいが、何の番人かは謎。

謎:126 ウィンダム・アールの言う「大勢が後悔する」とはどういう意味か? (第24章
答え: 自分がルールを逸脱する事で、クーパーの周辺に危害が及ぶという事か。

謎:130 ウィンダム・アールはブルーブック計画で何をしていた? (第25章
答え: 調査員をしていた。特にブラックロッジ関連の謎にのめり込んでいた。

謎:134 フクロウの洞窟の壁画は何を意味する? (第26章
答え: ブラックロッジへと至る時と場所を示している。

謎:135 ポーンの中で死んでいた男は何者か? (第26章
答え: ラスティ・トマスキーという全く無関係の旅の男。

謎:136 ガーランド少佐は壁画をいつ、何処で見たのか? (第26章
答え: クーパーと夜釣りに行った時、閃光に導かれた先で見た。

 

 

ブラックロッジの謎が徐々に明かされ、その一方で「ミス・ツイン・ピークス」へと物語が収束してゆく。

その2つが絡まる時、何が起こるのか。

しかし、巨人があからさまに分かるように止めているのに、クーパーが無反応なのがやはり気になる。
さしもの彼も、恋の前では無力という事か。

「ミス・ツイン・ピークス」では一体何か起こる!?

 

 

 

 


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次回は『ツイン・ピークス』第28章について解説したい。