『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章第10話について解説したい。
物語のクライマックスは第9話にあった。
そして、第10話は第一章のエピローグであり、新たなプロローグでもある。
そんな「引き」に満ちたエピソードなのだ。
監督:アラン・テイラー
脚本:デビッド・ベニオフ&D・B・ワイス
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サンサ・スターク
キングズランディング
ベイラー大聖堂にて気絶する。
玉座の間にて、先王ロバートを揶揄した歌を唄った吟遊詩人の舌を切るよう命令するジョフリー。
サンサに付い来るよう命じる。
ジョフリーが向かった城壁にはエダートの首級が串刺しにされていた。
これが謀反人の末路、よく見ろ、お前の兄もこうしてやると言う。
そして、反抗的なサンサをサー・マーリン・トラントに殴らせる。
サンサはジョフリーの隙を見て突き落とそうとするが、さりげなくハウンドに止められる。
ハウンドは、無駄な苦痛は省いて言う通りにしなさいと忠告する。
サーセイ・ラニスターはジェイミー・ラニスター捕縛のニュースを知る。
ベッドにはランセル・ラニスターがいる。
上級学匠パイセルは娼婦ロスに王を評した自らの知見を披露する。
扉を出る瞬間から、彼は無能者を装う。
ピーター・ベイリッシュ公とヴァリスは言葉の鞘当てを繰り返す。
しかし、お互いのやり方で王の治世を永らえようと話す。
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アリア・スターク
キングズランディング
ベイラー大聖堂の前からヨーレンに担がれて退出する。
俺を覚えているだろう、北へ向かうぞ小僧とヨーレンは言い、アリアの髪を切る。
ヨーレンはアリアに、今日からお前は孤児の小僧のアリーだと言いつける。
正体を隠せと警告する。
今回「壁」へ向かうのは、20人の有象無象。
早速悪ガキに絡まれるが追い払う。
親方に見捨てられた鍛冶見習いの少年(ジェンドリー:第一章第4話)と話をする。
ヨーレンは長い道のりだと言い、キングズランディングがら出発する。
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キャトリン・スターク
野営地にて、皆が「レディ」とキャトリンに頭を下げる。
人目を離れる。
ロブに会い、妹を取り返したら、皆殺しよと言う。
スターク軍、いずこかの居城にて。
レンリーに付くか、スタニスに付くか、諸侯が話し合っている。
ジョン・アンバーが立ち上がり演説する。
奴らが北部の何を知っているのか、私がひざまづく唯一の王がここに居ると言い、ロブを「北の王」と呼ぶ。
それに諸侯が賛同し、「北の王」が連呼される。
キャトリンは一人、捕虜のジェイミー・ラニスターに会いに行く。
私の息子はどうして塔から落ちたのか?
ジェイミーは私が落としたと答えるが、その理由は曖昧にぼかす。
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ティリオン・ラニスター
ラニスター軍の野営地、軍議中。
和睦すべきとの意見がでるが、ティリオンはエダートが死んだ以上は最早手遅れ、勝っている間スターク軍は和睦など呑まないだろうと言う。
タイウィン・ラニスターはティリオンを残して人払いする。
ここに居ればスターク、レンリー、スタニスの3軍に囲まれると警告するティリオンに、
タイウィンはリヴァーランの領地をグレガー・グレゲインに焼き払わせながら撤退、ハレン・ホールにて再結集する計画を話す。
そして、ティリオンに自分の代わりに王都に赴き、王の手としてジョフリーとサーセイの手綱を握り、ベイリッシュ公、ヴァリス、パイセル達を牽制しろと言う。
何故私がと聞くティリオン。
お前が息子だからと言うタイウィン、加えて娼婦は置いて行けと言う。
しかし、ティリオンはいつでもどんな場所でも思い通りの父が気にくわない。
シェイを一緒に連れて行く事にする。
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ブランドン・スターク
ウィンターフェル
三ツ目の鴉に誘われ地下墓所に向かい、そこで父に会う夢を見たと言うブラン。
オシャに連れられ確認しに行くと、そこには同じ夢を見たらしきリコンと彼の大狼シャギードッグがいた。
外に出ると、手紙を持った学匠ルーウィンがいた。
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ジョン・スノウ
「壁」
脱走しようとするジョンをサムは止めるが、構わずジョンは馬を走らせる。
グレン、ピップらを連れてサムが追って来る。
彼等はジョンを取り囲み、誓約の文言を唱え、「長い鉤爪」を渡し脱走を思い留まらせる。
モーモント総帥の部屋。
昨夜の行動はお見通しで、その程度でいちいち罰していたら誰も残らないと言う。
そしてモーモントは言う。
「冥夜の守人」の名誉が戻らせたのだ。
死体が動き出したこの地の戦いは、鉄の玉座を巡る争と比べ些細なものだと思うのか?
明日、自ら指揮を執り壁を越え事態を調べる。
お前はどっちだ?「冥夜の守人」の兄弟か?戦で遊びたいだけの落とし子か?と。
ジョンは「壁」を越える方を選ぶ。
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デナーリス・ターガリエン
エッソス
目が覚めたデナーリスは息子はどうなったかとサー・ジョラー・モーモントに尋ねる。
姿が人間離れしており、死産だったとミリ・マズ・ドゥールが答える。
息子の「死」を代償に、ドロゴはどうなったのかと確認する。
ドロゴは無反応で座っているだけだった。
そして部族はほとんど去っていた。
結局は全て、村を焼かれたミリ・マズ・ドゥールの復讐であった。
ドロゴを指し、全てを失って生に何の価値があるのかとミリ・マズ・ドゥールは問う。
デナーリスはドロゴの復活が叶わないと悟り、枕で窒息させる。
ドロゴの火葬、デナーリスはドラゴンの卵を共に供える。
ジョラーは止めるが、デナーリスは聞かず、ミリ・マズ・ドゥールを薪に縛り付ける。
デナーリスは残った者達に、私の部族にすると宣言し、薪に火を付け、自らをその火の中に身を進める。
翌朝、煤に塗れながらもデナーリスは生きていた。
そして卵から孵ったドラゴン3匹を従えていた、、、
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新キャラ紹介
キングズランディング
サー・マーリン・トラント
ジョフリーの代わりにサンサを往復ビンタした。
以前から居たと思うが、ちょっと顔を覚えていない。
ロス
北部出身の娼婦。
第一章第1話から出ている。
第1話ではティリオンの相手をし、
第4話で名前が出てくる。
第5話でシオン・グレイジョイの相手をし、
第6話では戦の気配を察し、王都へと向かう。
第7話ではベイリッシュ公の娼館で面接試験を受けており、
第10話でパイセルの相手をしている。
チョイ役だが毎回体を晒し、インパクトを残している。
第10話ではエダート死後の、それぞれの人物・陣営の「その後とこれから」が描かれる。
傲慢なジョフリーの元、生き地獄が待つサンサ。
波瀾万丈が予測されるアリア。
戦という修羅の巷が待つキャトリン。
宮廷での権力争いが待つティリオン。
「壁」の向こうで人知を越えた驚異に立ち向かうジョン。
そして、ドラゴンの母となったデナーリス。
避けられたハズの悲劇がどんどん悪い方向へと流れ、さらなる悲劇の連鎖を生む。
このどん詰まりの中、それぞれが運命に翻弄されつつ、何処へ向かって行くのか?
それは次回以降のお楽しみとして、第二章へと続いて行くのだ。
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さて、次回は