ドラマ『孤独のグルメ Season3 第九話 練馬区小竹向原のローストポークサンドイッチとサルシッチャ』感想 あらすじと解説

孤独のグルメ Season3 第九話
練馬区小竹向原のローストポークサンドイッチとサルシッチャ

 

監督:宝来忠昭
脚本:児玉頼子

 

出演:
井之頭五郎:松重豊

町田陽子:筒井真理子
女性店員①:近野成美
女性店員②:芳野友美 他

ふらっとQUSUMI:久住昌之

 


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*タイムラインはBDソフト準拠となっております。

 

 

  • ドラマパートあらすじ

練馬区小竹向原の駅で降りた井之頭五郎。

トンネルが沢山ある町。
そして、通りかかった喫茶店でもトンネルロールなるものが。

「そんなにトンネル推しなら、食っちゃおっと」

 

トンネルロール。(01:55)

「ほう、うん、これは上品な味、真夏の雪化粧」

「スポンジ、和む。うん、いいトンネルだ」

 

時間までまだあるので、五郎さんは散策をする。
閑静な住宅街、ちょっと迷うが、小竹児童公園を経て知り合いのギャラリーへ向かう。

 

ギャラリー金木犀。
旧知の町田さんが電話している。
明日オープンだというのに、配送ミスでアクセサリーが届かないのだと言う。

五郎さんも協力し、
何とかしてアクセサリーを調達しようとする。

栃木の業者と連絡が付き、商品を取りに行く町田さん。
五郎さんは留守番。
そして、帰って来た町田さんと二人でレイアウトを徹夜で成し遂げる。

翌朝、
「本当に助かった」と言う町田さんに、
「お互い様だろ」と言い去って行く五郎さん。

 

もう、徹夜はキツいなぁ、眠い。

 

  • 「いや、それ異常に、腹が減った」(09:35)

ポン、ポン、ポォン

「胃袋、エンプティランプ点滅。急がねば」

「ヤバイ、胃袋が唸りだした。何でも良いからエサを与えないと」

と五郎さん、いつの間にか昨日通った「小竹児童公園」の前に再び辿り着く。

「焦るんじゃない、おれは腹が減っているだけなんだ」

五郎さん、池袋まで出ようかとも思うが、ふと目を留めた店があった。

「パーラー、よしよしよしよし」

 

  • まちのパーラー(11:22)

パン屋の様だが、中でも食べられるご様子。
着席し、メニューを貰った五郎さん。

「やっと飯にありつけるぞ、ちゃっちゃっと決めちまおう」

しかし、メニューを眺めると豊富な上に、
飲み物もワイン含め沢山、
セットメニューでパンを色々選べ、複雑な感じ。
パリでよく食べたキッシュなんかもある。

「ちゃっちゃっと決めたいのに、一々迷わすなぁ」

「うーん、グズグズ考え込んでたら、胃袋が大変な事になりかねないぞ」

五郎さん、店員さんの意見を参考にしようと尋ねる。
ローストポークのサンドイッチを頼みたいが、パンはどれがいいのか?
パンはハード系とソフト系どちらがいいかと聞かれ、五郎さんはハード系と答える。
そのハード系のパンのオススメのカンパーニュを頼む。

加えて、サルシッチャ、ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ、黒糖ジンジャーエールを注文。

サルシッチャは焼き上げに時間がかかるとの事。

「キッシュとサンドイッチを先に持ってきますか?」

「それとも一緒「先に下さい」

と、被せ気味に答える五郎さん。

 

「ハハ、食い気味で答えてしまった」

注文を終えて、少し落ち着いて周りを見渡す五郎さん。

「明るくていいじゃないか、このパーラー、朝が似合う」

パソコンを使いながら、コーヒーとパンを嗜む人、
パンにパンを追加して食べてるママ友達がいる。

「パンのおかずにパン」

「あれは女の人特有の別腹、別腹パンとみた」

 

そしてやって来る第一弾。

先ずはローストポークのサンドイッチ。(16:38)

「胃袋よ、ほら、肉だ」

「もうこの見た目からして」

「確かにパンはちょっとハードだが、肉だ肉だ、ローストロースト」

「これは美味い、見た目以上に美味い」

「でもパンも美味い、田舎パンの意地が感じられる」

「プチトマトが効いてる」

 

自家製黒糖ジンジャーエール。(18:08)

「あ、生姜、ちゃんと生姜だ」

近くの席ではカップルがいちゃついている、朝っぱらから。
五郎さんも渋い顔。

 

ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ。(19:17)

ナイフとフォークで切り分け、パクリ。

おお、かなり、パリッ」(19:57)

「リコッタチーズって、おからに似てるよなぁ」

「うん、おからチーズ、宜しい」

「このキッシュって、食べ応えアリ」

「ほうれん草にチーズにトマト、それに玉子。これ一品で完結している」

 

ベビーカーを押したマタニティマダムもやって来て、結構店内は賑やかになる。

 

サルシッチャのセット。(21:40)
持って来た店員さん、「食べきれなかったらパンをお包みします」と言う。

ナイフで切り、端っこを指でつまんでパクリ。

「おお、噛んでも噛んでも肉汁が湧いて来る。どうやって閉じ込めたんだ?」

うーん、体に肉が充填されてゆく。肉汁の充実感、略して肉汁実」(22:53)

パンをむしゃり、

「あ、このパン素朴。素朴パン、肉の後に嬉しい」

「くるみか。うん、俺は今、リスだ」

パンに肉と野菜を載せて、ガブリ、

「うん、うん、うん、サルシッチャ、名前がしっちゃかめっちゃかだが、美味し」

「よく考えたらこんな豪華な朝飯久しぶりだ」

「朝の光を感じながら食べるパーラー朝食、徹夜後のエグゼクティブ・モーニング・イン・ネリーマ」

そしてシメに、

「やっぱり美味いなぁ、このローストポーク」

 

全部食べ終わった五郎さん、
店員さんは驚いている。

ご馳走様でした、とお会計を終える五郎さん。
気付くとパン売り場にマダムが沢山、すみませんと人波をかき分け外へ出る五郎さん。

 

退店。(27:51)

「町のパーラーか、こんな店、近くに欲しいなぁ」

「さ、帰って仮眠をとろう」

と、夏の日差しの下を歩く五郎さん、
携帯が鳴る。

それは仕事の電話、
「30分位でいけると思います」と答える五郎さん。

「ハァ、もう一頑張りするとしますか」

俺みたいな稼業はお呼びがかかる内が華だ」(28:51)

蝉時雨の中を、徹夜明けの仕事に向かう五郎さんであった。

 

井之頭五郎の食事全集はコチラのページにてまとめられています

 

  • ふらっとQUSUMI(29:38)

パン屋さんが営む、「まちのパーラー」。


*2013年当時のデータですので、お店に行く時は要確認

 

久住さんも豊富なメニューとカスタマイズ性に

悩まされる。

「これは難しい、ですね」

久住さん、
フレッシュトマトとペコリーノを注文する久住さん、
パンが決められないので、

分かんないから一番上ですね」(30:18)

リュスティックというパンを選択、

しかし、店員さん、

「はい、コレもおすすめですし、このトマトの酸味とパンの酸味で合せてこのカンパーニュでお作りしても美味しいですし」

と語る。

迷わせるな、一回決めたのに!」(30:34)と困惑。

 

飲み物は、グラスぶどうジュース(ワイン)の赤を選択。

「初めてじゃないですか、赤ブドウジュースを飲むの、昼間かっらぶどうジュース」

サンバレティーノ(イタリア産)。(31:11)

「このぶどうジュース、回したりするんですか」

 

サルシッチャセット。(31:27)

「うわ、これは美味そうだ」

「美味しい、これはね、自家製って感じですね」

「これに凄くぶどうジュースが合うっていうね」

パンも食べる久住さん

噛み応えあって、ご飯というよりつまみになります。合いますよ」(32:02)

(パンは日替わり)

 

フレッシュトマトとペコリーノのサンドイッチ

結局リュスティックで調理。
中には、トマトの他に羊の乳で作ったペコリーノが入っている。

「これいいですね、これ良い」

「もっと硬いの想像してたら、食べやすいですね」

店員「外側はパリッとしてるんですけど、中は割と柔らかいパン」

久住「このパン、正解なんじゃないですか?」

店員「おうですね一番人気かも。ベーシック」

久住「じゃあ迷わせないでよ」

店員「オススメも色々あるので、ハイ」

 

店長さんとも話をする久住さん。

久住「夜はぶどうジュース飲まれる方も多いんですか?」

店長「はい、勿論朝から飲めますけど」

久住「朝から飲める。朝からジュース飲んだっていいだろ!」

店長「六時からメニューが切り替わりまして」

久住「じゃぁ、是非。来たいかなっていう。ジュースを飲みに」

 

と、ワインを掲げる久住さんでした。

 

ふらっとQUSUMIの食事全集はコチラのページにまとめてあります

 

  • 声に出して言いたい!五郎さんの名台詞

今回の「声に出して言いたい」五郎さんの名セリフは、

 

俺みたいな稼業はお呼びがかかる内が華だ」(28:51)

徹夜明けのバッドコンディション。
それでも、仕事が入れば当然の如くそれに応じる五郎さんのタフネスぶり。
弱音など吐かぬ。
むしろ有り難い事なのだと、このセリフを口にしたい。
頑張って行こうぜ、みんな!

 

『孤独のグルメ』の名言集はコチラのページにてまとめられています

 

  • 感想と解説

五郎さんの様に個人で働いている人間は、
むしろ横の繋がりが大事。

知人が困ったら徹夜で手助けし、
その徹夜明けでも仕事が入ったらそれに応じる。

これだけしてくれる五郎さんだからこそ、
作中では会う人皆に信頼され、
また、割と仕事が切れずに入っているのでしょう。

情けは人の為ならず

良いことをすれば、それは巡りめぐって自分に返ってくるのです。

 

徹夜明けってのは独特の倦怠感がありますよね。
朝の日差しが目に染みるというか、、、
ちゃんと演技でそれを表現していた、松重豊さんは流石です。

 

そんな徹夜明けが響いたか、
いつもはガッツリ系の食事ですが、今回はちょいとシャレオツ系。

しかもパン食という、やや軽目の食事。

店員さんは驚いていましたが、
見ている分には、「え?これだけで足りるの?五郎さん?」
と心配になって来るギャップがあります。

 

まぁ、確かに、徹夜明けは、
腹が減っていても、軽い食事にして休息優先にする感じはありますよね。

徹夜明けの牛丼一杯ほど美味いものは無い
そういう感覚ですよ。

 

さて、舞台となったお店の「まちのパーラー」。

パンが色々選べるというカスタマイズ性は、
ちょっと心をくすぐる感じがしますね。

面倒くさいと匙を投げる人もいれば、
一方で「全ての組み合わせをコンプリートしてやる」
みたいな射幸心をくすぐられる感じもあります。

 

メニューの装丁を、小麦粉の袋で作る凝り様から見るに、
店長は中々の拘り派だと知れます。

見た目のシャレオツな印象に隠された、
色々な遊び心に満ちた店。

確かに、知れば知る程深みのある様な、
近所に欲しい一軒ですね。

 

 

『孤独のグルメ』のエピソード一覧は、コチラのページにてまとめられています

 

 


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