時は2月、年が明けて既に50日も経過していますが、
今更、2022年の公開映画の個人的ベストテンを発表したいと思います。
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第10位 シン・ウルトラマン
5月13日公開
庵野秀明プロデュース、
監督、樋口真嗣。
『シン・ゴジラ』(2016)でタッグを組んだ二人が、
今度は日本で一番有名とも言える、
変身スーパーヒーロー作品を手掛ける!!
観る前から期待され、
しかし、その期待に見事応えた作品と言えます。
2時間という限られた上映時間の中に、
原作のTVシリーズ『ウルトラマン』の名場面を、
現代風に再構築して釣瓶打ち!!
テンポ良く、怒濤の展開が続く面白さ。
ストレートに、
スーパーヒーローものとしてのケレンミと楽しさを味わえる良作です。
3月11日公開
もう、何回目かも分からない、
何作目かのバットマン映画。
しかし、
リブートされる度に、それなりに面白いから批判出来ないンだよなぁ!?
本作はシリアス寄り、
私立自警団の青年探偵モノと言える内容。
若さ故の迷走と、
たった一人でも使命に燃える男の孤高さが描かれる、
これもまさに、
スーパーヒーローのあるべき姿を描いた作品です。
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第8位 RRR
10月22日公開
「バーフバリ」2部作で
日本でも知名度と評価を得たS・S・ラージャマウリ監督の最新作。
その期待に応え、
何と本作は、日本で公開されたインド映画で一番の興行収入を記録する事となった。
1920年代のインドを舞台とし、
イギリスの圧制に叛旗を翻す男と、
体制側に与する男との、
数奇で高潔な友情物語を描く。
若干、思想的な偏りが見られるものの、
しかし、
筋肉で全てを解決するというその爽快さが最高!!なのである。
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第7位 ブラック・フォン
7月1日公開
2022年は、ホラー映画が豊作でした。
そんな良作の中でも、
群を抜いていたものの一つが、本作『ブラック・フォン』。
1978年、アメリカ、コロラド州デンバーで、
少年の連続失踪事件が発生。
主人公のフィニーも、そのターゲットにされ、
サイコな犯人に拉致監禁されてしまう。
地下室に閉じ込められたフィニーだが、
そんな彼に宛てて、電線が切れた電話が鳴り出す…!!
基本はホラー映画である本作ですが、
見事なのは、
その伏線と回収の素晴らしさ。
それはさながら、
漫画の『賭博黙示録カイジ』の「限定ジャンケン」並の面白さがあります。
少年時代の葛藤や、
キャラクター描写も素晴らしく、
決して、観て損はしない良作となっております。
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第6位 ボイリング・ポイント/沸騰
7月15日公開
皆様、仕事は順調ですか?
ブラック企業ではありませんか?
人員が居ないと言いつつ、決して、補充しない職場ではありませんか?
本作『ボイリング・ポイント/沸騰』は、
仕事で、クソイライラするポイントが詰まった作品です。
クリスマス前の金曜日、
ロンドンの高級レストランでの、とある一日を切り取った本作。
切迫した現場での、
ギリギリのバチバチ感を見事に描いた本作は、
その内容もさることながら、
95分という上映時間を、
全てワンカットで描くというのが狂気の沙汰。
故に、
これ程の緊張感を描けたのでしょうね。
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第5位 NOPE/ノープ
8月26日公開
監督として、プロデューサーとして、
中々の定評を受けているジョーダン・ピール。
その監督の最新作は、
まさかの、ストレートな「UFO」モノ!!
使い古されたチープなテーマですが、
それに大真面目に、真剣に取り組み、
「奇想天外な面白さ」という、
フィクションの楽しみを、あらためて教えてくれる作品となっております。
父の牧場を受け継いだ、
兄のOJと、
俳優志望の妹エム。
その兄妹を中心に、
「未確認飛行物体」に遭遇した人間の様子を描いて本作、
私は、個人的にジョーダン・ピール作品の中では、
コレが一番好きですね。
5月6日公開
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の28作目、
『ドクター・ストレンジ』(2016)の続篇となる本作は、
監督がホラー映画の名手、サム・ライミが手掛けました。
それ故か、
本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」随一のホラー風味。
更には「マルチバース」という「多世界解釈」を採用し、
奇想天外な冒険が繰り広げられます。
「苦境に陥った少女を見捨てる」という悪夢を見たストレンジ。
かつての恋人クリスティーンの結婚式に出席の最中、
街中に突如現われた異次元生物を退治したストレンジは、
そのクリーチャーに狙われていた少女、アメリカ・チャベスを助ける事となる。
そのアメリカ・チャベスこそ、
夢の中のストレンジが見捨てた少女であった…
作品の面白さとしては、
2022年の1位と比較しても遜色ない出来です。
では、
何故4位なのかと言うと、
それは、
予告篇で本篇の名場面を全てバラされていたからです。
前知識無しで本篇を観る事が出来たらな、
どれだけ面白かったのか?
その事を考えずにはいられない、惜しい作品です。
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第3位 TITANE/チタン
4月1日公開
第74回カンヌ国際映画祭において、
最高賞である作品賞の「パルムドール」を受賞した本作。
幼少期の自動車事故で、
頭蓋にチタンを埋め込まれたアレクシア。
そんな彼女の、
意味不明な暴走奇天烈彷徨ぶりを描く本作。
兎に角、
話の展開が想像の埒外と言うか、
常に、予想の斜め上にスライドして行く様子が、
面白過ぎる作品。
映画を見慣れたスレた観客すらも度肝を抜かれる
ストーリーテリングが面白い作品です。
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第2位 女神の継承
7月29日公開
韓国の映画監督、ナ・ホンジンプロデュース、
タイのバンジョン・ピサンタナクーンが監督した、
モキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)ホラー映画。
タイの東北部、
イサーン地方で霊媒をしているニムの様子を
ドキュメンタリー映像で撮影しているスタッフ。
その過程で、
彼女の姪、ミンの挙動不審な行動を目にする。
これは、
霊媒ニムから、
姪のミンへの、女神信仰の継承の儀式が撮影出来るかも?
そう期待して撮影を続けるスタッフだが、
事態は思わぬ様相を呈する事となる、、、
本作は、真っ当なホラー映画です。
不幸、悪夢、悪意が積み重なり、
ラストで爆発してしまう。
この絶望のストレートパンチを喰らって、
虚脱状態に陥ってしまうラストが見事な作品と言えましょう。
1月7日公開
2022年の劈頭を飾った作品が、
そのまま、他の追随を許さず1位フィニッシュ!!
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第27作目であり、
トム・ホランド版スパイダーマンの第三作目である本作は、
スーパーヒーロー映画の傑作を言える出来映えとなっております。
前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のラストの影響で、
全世界にスパイダーマン=ピーター・パーカーである事がバラされてしまった。
元の生活に戻りたいピーターは、
アベンジャーズとして共に戦ったドクター・ストレンジに助けを求める。
ストレンジの魔法で、
世界からスパイダーマン=ピーター・パーカーという記憶を消そうとするが、
それが失敗。
その副作用にて、
多世界(マルチバース)から、
スパイダーマン=ピーター・パーカーという事実を知る人物を呼び寄せる事となる、、、
本作は、
それで呼び寄せられた人物というのが、
かつての映画で描かれたヴィラン(敵役)達、
グリーン・ゴブリン
ドクター・オクトパス
サンドマン
リザード
エレクトロ
という最悪のメンバー。
しかも、
昔の出演者がそのまま役柄を続投するという豪華さ。
苦境に陥ったピーターは、
友人のMJやネッド、
ストレンジの協力で何とか対処しようとするが、、、
本作は、
かつてのボスキャラが勢揃いするという豪華さもさることながら、
少年が、
スーパーヒーローである事を自覚し、
一人の青年として自立するまでを描く成長物語でもあります。
また、
『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』と違い、
予告篇にて、
本篇の内容を巧妙に隠していたのが、素晴らしい。
やっぱりね、
本篇の最重要機密を予告で使ってしまと、
作品自体の面白さをも左右するという事を、
本作と「ドクター・ストレンジ」の差で思い知らされました。
如何だったでしょうか。
あくまでも、個人的な好みによるランキングとなっております。
何だか、
スーパーヒーロー映画とホラー映画に塗れたランキングでしたが、
正しく、本年を象徴していると言えるのではないでしょうか。
まとめると、
第1位 :スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
第2位 :女神の継承
第3位 :TITANE/チタン
第4位 :ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
第5位 :NOPE/ノープ
第6位 :ボイリング・ポイント/沸騰
第7位 :ブラック・フォン
第8位 :RRR
第9位 :THE BATMAN ーザ・バットマンー
第10位:シン・ウルトラマン
です。
他のオススメ作品といたしまして、
『コーダ あいのうた』
『KAPPEI カッペイ』
『ナイトメア・アリー』
『アンビュランス』
『シャドウ・イン・クラウド』
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
『トップガン マーヴェリック』
『犬王』
『四畳半タイムマシンブルース』
『X エックス』
『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』
『ザ・ディープ・ハウス』
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
『ファイブ・デビルズ』
『ブラックアダム』
『THE FIRST SLUM DUNK』
『マッドゴッド』
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
があります。
そちらも併せて、
要チェックや!!
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