2019年映画ベストテン!!

さて、本来ならば、
去年末に合わせて公開したかった、
この、映画ベストテン!

遅ればせながら、
私の個人的な好みのランキングを発表してみたいと思います。

さて、
2018年は、過去最高クラス、中々のラインナップでしたが、

2019年は、
全体的に、それ以上の面白さだったと言えます。

いやぁ、
改めて考えると、
映画って、日進月歩の進化を遂げているのですね。

 


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題字クリック個別ページに飛びます。

公開日は日本での日付となっております。

ある程度のあらすじと解説も書かれております。

あくまでも、
個人的な好みのランキングである事に、ご留意下さい。

 

 

では、

  • 第11位

惡の華

 


9月27日公開

 

え?
ベストテンのカウントダウンで、
何故、11位から始まっているのかって?

いいじゃない、
だって、紹介したかったんだもん!

という事で、
本作『惡の華』は、
何故面白かったのか?

それはズバリ、
厨二の青春と、その蹉跌を描いているからです。

青春とは、厨二とは、
敗れ去るからこそ、尊い時間なのです。

そして何より、
本作の仲村佐和(玉城ティナ)の様な、
可愛くてイタい女性が憧れだったなぁ…

 

 

  • 第10位

ハッピー・デス・デイ

 


6月28日公開

 

毎年、公開されるB級映画は数あれど、
その中でも、
ピカイチの面白さを誇ったのが、
この作品。

本作は、
ぶっちゃけ、今ではありふれた感すらある、
「時間ループ系」の映画。

朝起きた、主人公のツリーは、
殺人鬼に殺され、
同じ日を繰り返します。

これの、何が面白いのかと言いますと、
兎に角、
ツリーがビッチ過ぎる!!

しかし、
何度死んでもめげずに死に続ける(ループを続ける)アホっぷりに、

いつしか観客は、
彼女を応援している事でしょう。

正に、アイディアの勝利。

 

そして、
続篇『ハッピー・デス・デイ 2U』もありますが、
第二弾が、
微妙につまらないというのも、また、B級映画っぽい所です。

 

 

  • 第9位

サマー・オブ・84

 


8月3日公開

 

1984年を舞台に、
一夏の少年の冒険を描く本作。

乱暴に一言で言うと、
「ダークな『スタンド・バイ・ミー』」。

町を騒がせる殺人鬼。

少年デイヴィーは、
隣人の警察官、マッキーが犯人だと睨み、
仲良しの4人組で、彼を監視するのだが、、、

夏の終わりは、少年時代の終わり

少年が大人になるイニシエーションとは、
内定要因、外的要因、様々ありますが、

本作では、
ホラー映画ならではの通過儀礼の様子が拝めます!

舞台の年代設定も、
何処か、懐かしいというか、
おとぎ話的な雰囲気に満ちています。

 

 

  • 第8位

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

 

 

 

12月20日公開

 

個人的に、
毎年、無理矢理にでも、ランキング内にアニメ映画をぶっ込みたいですが、

本作は、
文句無しのランクイン。

それでも、
長尺版をランクインさせるとか、どういう事?
と、お思いかも知れません。

しかし、
本作は、ただの、リメイク作ではないのです。

加わった追加シーンが、作品のトーンを変えているのです。

「あり得たかもしれない未来」を描く事で、
より、今、生きて居る幸せと尊さを感じる。

そんな作品と言えます。

 

 

  • 第7位

THE GUILTY/ギルティ

 


2月22日公開

 

日本での公開日は、2月22日。

こう、並んでいるのを見ると、
「耳」に見えなくもないですね。

こういう、無理矢理な関連づけをしましたが、
本作は、その上映時間の殆どが、
おじさんが電話で会話するバストアップの画で占められています。

そして、何と、これが面白い!

警察の電話センターに勤めるアスガーは、
リアルタイムで進行する誘拐事件の電話を受け付ける。

彼はこれを、
電話口のみで解決しようと奮闘するのですが、、、

いやぁ、完全に盲点。

画面に変化が無くとも、
電話の会話に集中する事で、
我々は、主人公アスガーと共に、
相手側の状況を、一生懸命想像する事になり、

それにより、
画面に映っていなくとも、
想像力の光景が、目の前に拡がるのです。

正に、
一発アイディアが勝利した作品と言えます。

 

 

  • 第6位

フリーソロ

 


9月6日公開

 

ロッククライミングにおける、危険な競技、
命綱無し、道具無し、単身、
滑り止めのチョークと、生身のみで「山」によじ登る事を、
フリーソロと言います。

本作は、
前人未踏の難所にフリーソロで挑む、
アレックス・オノルドの様子を描く、ドキュメンタリーです。

普段、我々は、
結果、功績を後で知って、
その人間を天才と讃えます。

しかし、
天才が、天才と言われる所以は、
目的を達成する意思力、努力、計画、
人生における、持てる力を全て注ぎ込んでいるから

本作では、その過程の様子を、たっぷりと追いかけています。

また、その天才ぶりを描写する反面、
アレックス・オノルドの人間味もたっぷり映しているのが、
本作のミソ。

カメラがあると集中出来ないとゴネてみたり、
自分のファンの可愛く、性格の良い娘と付き合ったり、
そして、その娘が、サゲマンだとボヤいてみたり、、、

リアルな人間の全身全霊が観られるからこそ、
本作には、リアルな感動と面白さがあります

 

 

  • 第5位

荒野にて

 


4月12日公開

 

少年は、荒野を行く、馬一頭を道連れに。

本作は、
少年が大人へと成長するビルドゥングスロマン。

しかし、
そこには、胸のすく様な大活躍がある訳では無く、
どうしようも無い窮状を乗り越えんとする少年の、
青春の奮闘と葛藤が描かれています。

父と二人暮らしのチャーリーは、馬が好き。

自宅近くの競馬場で知り合った馬主の所でバイトを始めますが、
ある日、
父が怪我をしてしまい、、、

青春とは、
道無き荒野を己の力のみで突き進む事にも似ています。

本作は、
そんな若かりし頃の不安と必死さ、
そして、無垢なる美しさを、思い出させてくれるのです

 

 

  • 第4位

アベンジャーズ/エンドゲーム

 


4月26日公開

 

2008年から始まった、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の最終回と言える作品、
それが、本作『アベンジャーズ/エンドゲーム』です。

よくぞ、
10年以上の長きに亘って、
作品のクオリティを一定以上に保ちつつ、
ストーリーを、ここまで紡ぎ上げてくれました。

その「締め」を、どう行うか?

これは、もの凄い困難とプレッシャーがあった事でしょう。

本作は、
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から続く物語。

全宇宙の半分の生命の虐殺に成功したサノス。

このサノスに叛逆する者達の戦いを描いた作品です。

ストーリー的には、
暗く、シリアスにならざるを得ない展開。

しかし、
本作は、DCでは無く、マーベル映画。

どんなに辛く、苦しい時でも、笑いとユーモア感覚を忘れない、
まるで、黄金期の週刊少年ジャンプ漫画みたいなノリです。

オールスターキャストを活かしつつ、
シリアスとユーモアを行き来して、
意外性のある展開と、
ド派手なアクションで楽しませる。

正に、これぞ、
エンタテインメントの見本市をいう作品。

本作こそ、
シリーズもの映画の頂点と言える作品なのです。

 

 

それでは、
残りは、3本。

ある程度、予想は付くかもしれませんが、
続きをどうぞ!

 

 

  • 第3位

ジョーカー

 


10月4日公開

 

陽気なマーベル作品が面白いという舌の根が乾かぬ内に、
シリアスなDCコミックを推す、この節操の無さに震えよ!

本作は、
原作を知っている必要は、全く無し。

圧倒的なドラマにて、観る者の心を鷲づかみにします。

精神科病棟の入院歴があり、現在も薬が手放せず、
福祉センターでカウンセリング受け、
母と同居する青年アーサー。

典型的な貧困層、
所謂、下級国民である彼は、

コメディアンになりたいという夢に縋りつつ、
街頭ピエロのバイトで、日々、食いつないでいた。

しかし、
世間や社会から、
散々踏みつけにされ、ぺっちゃんこに潰され続けたアーサーは、
遂に、どん底を突き破ってしまいます。

破れた、穴の暗黒から生まれたのは、
最凶のヴィラン、ジョーカー。

本作は、
人が、人生を踏み外す過程を、
圧倒的な執念で描き上げた力作

明確に、
「この瞬間にジョーカーになった」というものは、ありません。

しかし、
選択の連続の結果が、人生と言えるのなら、
その全てが、
悲劇を生み出すべく積み重ねられたものなのかもしれません。

 

 

  • 第2位

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

 

 


8月30日公開

 

日本でも、タラちゃんの愛称で親しまれている、
クエンティン・タランティーノ監督、
そして、
主演、レオナルド・ディカプリオ
共演、ブラッド・ピット。

これで、面白くならないハズが無い!
そして、実際、面白いのが凄い!!

かつての西部劇のTVスター、リック・ダルトン。

時代は変わり、
映画全盛期に乗り遅れ、
現在は、干され気味で自信喪失気味。

リックの専属スタントマンのクリフ・ブースも、
腕は良いが、扱いにくい乱暴者という評判にあえいでいた。

この落ち目の二人が、
映画産業で、もう一花咲かせようという奮闘を描きつつ、
副奏曲として、

昇り龍の映画監督、ロマン・ポランスキーと結婚した女優、
シャロン・テートの日常が描かれます。

舞台は、
1969年のハリウッド。

ヒッピー集団、マンソン・ファミリーが引き起した、
「シャロン・テート事件」を、題材にした作品です。

私は、何も知らなくても、問題無く楽しめましたが、
本作を楽しむには、前知識として、
「シャロン・テート事件」の事を、簡単に調べておいた方が良いと言う声も、よく聞きます。

本作で描かれるのは、
フィクションが、現実を超え得るという、
衝撃と感動

物語への愛と、素晴らしさを謳った傑作と言えます。

 

 

それでは、第1位の発表です。
錚々たる作品を抑え、
栄えある1位に輝いた「王」は、いったい、何なんだ~!?

 

 

 

  • 1位

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

 


5月31日公開

 

Long live the king !」(王を称えよ!)

フィクションも、現実も、
圧倒的な破壊力で踏みつぶした!

それが怪獣の王、
「神」たる存在のゴジラだ!!

怪獣映画に期待する事、
それは先ず、
怪獣が大暴れする事、これが絶対条件。

その上で本作はさらに、
怪獣同士の大バトルを描きつつ、

人知を超えた、自然災害としての怪獣の恐怖の側面をも描写します。

怪獣の描写をメインに据えた上で、
これを損なわないレベルで、
人間ドラマも、ちゃんと描かれている、

観客が観たいモノ、
テーマとして描くべきモノ、

本作は、
そのバランス感覚が素晴らしいのです。

ゴジラとムトーの戦いから5年。
対怪獣の秘密組織「モナーク」のエマ・ラッセル博士は、
遂に、怪獣と交信し、ある程度意のままに操る「鳴き声」を発見する。

その直後、
その「鳴き声」を発する装置「オルカ」を兵器として運用すべく、
環境テロリストがモナークの秘密基地に襲撃してくる、、、

ゴジラ、モスラ、ラドン、そして、キングギドラ!!

大怪獣が暴れ回る本作は、
過去の「ゴジラ」シリーズへのオマージュを盛り込みつつ、
現代版にブラッシュアップされた怪獣を、
迫力満点に暴れさせています。

観たかったものを、
素直に観せてくれる。

王道こそ、一番面白い
これぞ、エンタテインメント映画と言える作品です。

 

 

如何だったでしょうか?

まとめますと、

第1位:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
第2位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
第3位:ジョーカー
第4位:アベンジャーズ/エンドゲーム
第5位:荒野にて
第6位:フリーソロ
第7位:THE GUILTY/ギルティ
第8位:この世界の(さらにいくつもの)片隅に
第9位:サマー・オブ・84
第10位:ハッピー・デス・デイ

と、なっております。

 

ベスト10のラインナップを見てみますと、

ドラマ、アクション、エンタメ、ドキュメンタリー、アニメと
ジャンルは様々、

B級、低予算映画、アイディア勝負作品も盛り込まれつつ、
上位は、安定の大作で占められています。

 

また、本年は、
物語(フィクション)の力について語った作品が多く見られました。

フィクションの力を称える、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。

自らの妄想と現実のギャップに苦しむ、『ジョーカー』。

観客の想像力を喚起する『THE GUILTY/ギルティ』など。

そして、
青春物語、
少年が、大人へと成長する作品というテーマの作品が多いのも特徴です。

『荒野にて』『サマー・オブ・84』
そして、
戦時下、少女が日常の中で大人へと向かう『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』などが上げられます。

 

また、ベスト10内に入った作品はいずれも、
複数回の鑑賞に堪え得る作品です。

何度も観ると、
その度に、新発見がある。

そういう、
映画ならではの魅力に満ちた作品達だと言えます。

 

全体として見ますと、
過去最高レベルだった、
2018年と互角かそれ以上の面白さでした。

こんな幸運、
2年連続であるのか!?

それとも、
これが、日進月歩で進化する、
映画の面白さなのか!?

2020年も、期待したいと思います。

 

 

  • オマケ

ランク外の注目作品としては、

惡の華
マンディ 地獄のロード・ウォリアー
縄文にハマる人々
移動都市/モータル・エンジン
ハロウィン
名探偵ピカチュウ
オーヴァーロード
プロメア
ベン・イズ・バック
海獣の子供
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
凪待ち
COLD WAR あの歌、2つの心
トイ・ストーリー4
マーウェン
ジョン・ウィック:パラベラム
クロール ー凶暴領域ー
楽園
ロボット2.0
閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー
IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。
盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~
『ドクター・スリープ』
映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!
カツベン!

を推します。

また、
推しではありませんが、
というか、鑑賞してガチ切れした、
2019年の映画を語る上で、
絶対に避けて通れない作品として、
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
という作品があります。

 

 

2017年の映画ベスト10ランキングは、コチラのページ

2018年の映画ベスト10ランキングは、コチラのページとなっております。

 

 

 

 


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