2018年映画ベストテン!!

年末という事で、
本ブログで紹介した、今年公開の映画作品、
その個人的好みのベスト10を、カウントダウン形式で紹介してみます。

今年は、例年に無い当たり年

いや、
ボジョレーヌーボーでは無く、
本当にそう思います。

その、
群雄割拠の2018年において、
見事ベスト10内に入った作品は何か?

あくまで、私の感性でのランキングですが、
楽しんで頂ければ幸いです。

 


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公開日は日本での日付となっております。

ある程度のあらすじと解説も書かれておりますので、その点ご留意下さい。

 

 

 

 


2018年4月20日公開

 

超一流の映画監督であるスティーヴン・スピルバーグが、
映画、ゲーム、漫画作品、
様々なジャンルから寄せ集めたオタクポップカルチャーの総集篇映画を作っちゃった!!

新人監督がやるなら納得できますよ。
作風が決まってないですからね。

しかし、
巨匠と言われる監督が、
他人が作った多数のキャラクターが入り乱れる、
こんな作品を作っちゃいかんでしょ!!

楽しすぎるワ!!

ストーリーがどうの、
内容がどうの言うよりも、
作品内に存在するネタを見つけるだけで面白い作品。

10年後の技術、
20年後の社会という、
極身近な未来を描いているという点もポイントが高いです。

そして何より、
この作品を一番楽しめるのは、日本人なのではないのか?

そう思わせる程の日本贔屓も嬉しいですね。

 

 

 


2018年9月28日公開

 

謎の?
地球外生命体?
の所為で、人類の殆どが死に絶えてしまった世界。

そのモンスターは、聴覚が異常に発達しており、
生き残った人類は、
襲撃を免れる為に、なるべく音を立てない生活を送る事を余儀なくされていた、、、

 

こういう、ワンアイデア系のホラー映画は、
その「ネタ」が作品の評価のキモになる場合が多いです。

しかし、本作は、
そのワンアイデアを使って「家族愛」というテーマを描く事に注力した作品なのだと言えます。

本作で、
監督、脚本、そして「父親」役を務めたジョン・クラシンスキーの情熱ほとばしる、

「俺の伝えたい事は、コレだ!!」
という、紛れもない主張。

この熱さに、
ホラー映画ながらも、
観終わった後には、爽やかさすら感じる作品となっております。

 

 

  • 第8位

ドラゴンボール超 ブロリー

 

 

*画像は少しお待ち下さい

 

 

2018年12月14日公開

 

今年、
映画自体は豊作でしたが、
アニメ映画は「コレ」と言った作品が無かったなぁ、、、

そんな事を思っていた年の瀬に、
思わぬ爆弾をぶつけて来たのが、
この『ドラゴンボール超 ブロリー』です。

 

元々、「ブロリー」というキャラクターは、
『ドラゴンボール』本篇に登場しない外伝キャラでありながら、
屈指の人気を誇っていました。

本作では、
その昔の設定を変化させて、
新たに生まれ変わったNEWブロリーとして、
悟空やベジータ、フリーザ達と戦闘を繰り広げます。

 

本作がいいのは、
もう、殆どアクションのみ!!

上映時間中、
ブロリーの大暴れを観る事が出来ます。

「良いんだよ、コレで、良いんだよ」
孤独のグルメの五郎さんならそう言いそうな、

正に、期待していて、それを上回る食傷ぶりのバトル描写を観せてくれるのです。

 

前とは違う、
でも、
違うキャラになったブロリーでも、
やっぱり大暴れ。

初登場から25年経って、
ようやく日の目を見た感のある、
ブロリーの活躍に大満足の一本です。

 

 

  • 第7位

バーフバリ 王の凱旋

 


2017年12月29日公開

 

厳密に言うと2017年公開作品ですが、
私が観たのは、2018年だったという事で、
一つ、よしなに。

 

という訳で、
新年一発目に観た作品が、この『バーフバリ 王の凱旋』でした。

「凄く、景気が良い!!」

今思えば、2018年の映画豊作ぶりを象徴する一本だったと言えます。

 

さて、その内容は、
エンタメの極致を極めし、インド映画の真髄と言えるもの。

アクション、ロマンス、ユーモア、そして、因果応報譚、、、

これぞ、物語の鉄板、
王道展開のど真ん中を突き進みながら、
それでいて、
堂々とした面白さ!!

普通なら、
ちょっとバカバカしくて、
映像化するのにためらうようなストーリー、ビジュアルイメージでも、

それでも、インド映画なら、
「バーフバリ」なら、奇を衒わずにやってみせる。

う~ん、カッコ良いとは、正にこの事

 

本作は、実は続篇。

しかし、
前作を全く観ていなくても、
雰囲気で察しがつき、充分楽しめるという親切設計。

(上映時には、何と前回のダイジェスト付きでした)

面白い映画を観たい、
そういうアバウトな欲求を持っている人にも、
自信を持って勧められる逸品です。

 

 

  • 第6位

スリー・ビルボード

 


2018年2月1日公開

 

見知らぬ他人にウンコを投げつけられ、
その相手が分からない時、
貴方はどうしますか?

黙ってウンコを拭きますか?
次回はウンコを当てられないように鍛えますか?
「ここではウンコを投げないで下さい」という法律でも作りますか?

本作『スリー・ビルボード』は、
自分が投げつけられたウンコを、
また別の他人に投げ返さんとする話です。

 

何を言っているのか分からねーと思うが、
ありのままに、
本作の印象の片鱗を味わって頂けると、
ポルナレフも言っております。

 

世の中に存在する、突発的な不条理。

それは、
端から見るだけだったら喜劇ですが、
当事者にとっては、瞋恚の炎を燃え立たせる程の苦悩。

自分がその立場に陥った時、
一体どんなスタンスで、後人生を生きて行けばいいのか?

本作は、
泣き寝入りや忘却を拒み、
人々に忌み嫌われ、それでも足掻きながら「自らの正義」を全うせんとする人々の物語なのです。

 

そう、端から見れば確かに滑稽。

しかし、
いつか、自分も同じ目に会うかもしれない。

そう思うと、
笑い捨てる事の出来ない真摯さに満ちた作品だと言えるのではないでしょうか。

 

 

  • 第5位

グレイテスト・ショーマン

 


2018年2月16日公開

 

本国、アメリカでは、批評家から全く評価されず、
しかし、
観客からの評価を高かったという作品。

何故か?

実は本作、
批評家気取りのご機嫌を取るより、観客が観て面白いものを見せる
と言った、実在した人物バーナムの半生を基にして作った作品だからです。

リアル批評家達、激おこだったんでしょうね。

 

本作『グレイテスト・ショーマン』はミュージカル映画。

音楽が印象的で、素晴らしいのです。

特に、
本作のメインテーマとも言える「THIS IS ME」。

劇中で歌うのは、
サブキャラのヒゲ女役を演じたキアラ・セトラ。

本作の主人公バーナムは、
積極性だけが取り柄の、お気楽無責任人間。

しかし、
そんな彼が作った「サーカス」が居場所となった、
虐げられし人々。

その弱き者、除け者達が
「我々はここにいる!」と高らかに、

主役そこのけで、サブキャラ達が一丸となって堂々と歌い上げるからこその感動

 

人間、意図せずに人の大事な場所を作ったり、
また、意図しなかった場所が、大事な場所になったり、

結局、何が起こるか分からず、
だからこそ、
日々、ベストを尽くすしかない。

そういう事を、勇気と元気を持って表現した作品なのです。

 

 

  • 第4位

デッドプール2

 


2018年6月1日公開

 

今年は続篇モノの映画も多く公開されましたが、
その中でも、最も面白かった作品が『デッドプール2』でした。

何故、『デッドプール2』が続篇として面白かったのか?

それは、
制作側が作品自体を愛し、
前作の何がウケてヒットしたのか、
それを正確に理解しているからなのです。

つまり、
前作のファンが、
続篇で観たいモノを、ちゃんとみせてくれた

その当たり前の事が、案外難しい。
そして、嬉しい。

それをやってくれたのが『デッドプール2』なのです。

 

アクション、ヴァイオレンス、ユーモア、ロマンス、復讐譚、、、

実は、物語の面白い要素がてんこ盛り。

デッドプール自体のキャラで誤魔化されていますが、
実は、緻密な構成の展開。

案外、人を笑わせるのって難しいんです。

それを、いとも簡単にやってのける。

俺ちゃん、まじリスペクトっす。

 

 

  • 第3位

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

 


2018年4月27日公開

 

「アベンジャーズ」シリーズに代表される、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」。

その核心、最も重大な事件が起こるのが、
本作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』です。

 

このシリーズは、単純な続篇では無く、

多数の作品を共通の世界観で繋ぎ、
スケール感とストーリーを拡張する事で、
ドラマティックさを、より演出していくシネマシリーズなのです。

 

アベンジャーズを引っ張るのは、
3人の主役、
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー。

本作は、その3人の視点を切り替えつつ物語が進みます。

そして、
その3つの視点を透徹する存在として、
本作のヴィラン(悪役)、ラスボスたるサノスが居ます。

というか、むしろ、
本作の主役はサノスと言って良いほどの、
獅子奮迅の活躍ぶりを見せます。

信念を持って行動する者は、
悪役だってカッコ良い!!

 

いままで積み重ねて来た「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品の中で、
間違い無く一番面白かった作品。

即ち、
今年の一番はこれで決まりだ!!

観た瞬間にそう思い、
嬉しいながらも、
コレを超える作品は無いだろうなと、
寂しい思いを味わったのですが、

まさか、その思いを覆してくれる作品があったなんて、、、

 

 

  • 2位

カメラを止めるな!

 


2018年6月23日公開
(先行公開は2017年11月4日)

 

面白い映画、
凄い映画、
そんな映画は多数あれど、

観ている間、
本作『カメラを止めるな!』程に楽しい気分を味わえる作品は、他にありません

それ程のライブ感。

まるで、
自分も撮影スタッフの一人として、
映画製作の現場にいるかのような臨場感。

出演者の喜怒哀楽は、
そのまま観る人間の喜怒哀楽に直結し、

だからこそ、謎の達成感と高揚感が生まれるのです。

 

冒頭の37分のゾンビ映画「ONE CUT OF THE DEAD」は、何とノーカット。

しかし、
実際にこれを観た生の感想は、
「凄い事やってるけれど、大して面白い訳では無いよな…」
と、
世間の大絶賛の評価に疑問を呈さずには居られません。

…からの、

後半での怒濤の追い上げが、
実は本作の一番のキモ。

日本人の大好きな、
伏線のあれやこれが回収されてゆくキモチ良さが快感なのです。

 

その後半が始まる初っ端、
監督が自らの熱い想いを暴露してしまいます。

コレがいい!!

普段、何かを我慢して生きて行く事を余儀なくされている人ほど、
このシーンに快哉を叫ばずには居られません

 

兎に角、面白くて、楽しい!!

もう、
これが今年の一番で決まりじゃん!!

 

そんなふうに考えていた時期が俺にもありました、、、

 

 

楽しさナンバーワンは、
間違い無く『カメラを止めるな!』。

しかし、
衝撃度で言えば、やはり今年のナンバーワンは、、、

 

 

 

  • 1位

ヘレディタリー/継承

 

 

*画像は少しお待ち下さい

 

 

2018年11月30日公開

 

ぶっちゃけ、
どんなに辛い事があっても、
「死ぬよりはマシか」とか
「死ぬ気になれば、何だって出来る」とか
普段は思っちゃいますよね。

そんな甘っちょろい考えを打ち砕く、

むしろ
「死んだ方がマシだ」
と、観る人間を絶望のどん底に叩き落とし、
踏みつぶし、
磨りつぶし、
人間の尊厳の一片すら残してくれない

これ以上ない、
史上最凶のショッキングムービー、
ここに誕生!!

 

鑑賞中、
両手は常に胸の前でガードの構え、

鑑賞後、その夜は、
あまりの怖さに、悪夢を観るという、

その精神崩壊、トラウマ級の衝撃は、

ホラーというジャンルを超えた、
10年に一本クラスの怪作

間違い無く2010年代を代表する作品の一つ、
それが本作『ヘレディタリー/継承』です。

 

本作のテーマは、
「家族の崩壊」。

そして、
微に入り、細を穿つようにねちっこく、しつこく描写されるリアルさに、

観客は、感情移入せざるを得ません。

楽しいなら良い。

高揚感があるのなら良い。

でも、
ホラー映画で不快感を共有させるとはどういう事だ!!

恐ろし過ぎるワ!!

 

そうです。

「家族の崩壊」とは、
観客でも、誰にでも起こり得る不幸、

だからこそ、身近に感じられる絶望感に、
逃げ場が無いのです。

 

切っ掛けは、
秘密主義者の、祖母の死。

ここから、

まるで一枚毎に板が大きくなるドミノ倒しの様な、
怒濤の恐怖の奔流がほとばしり始めます。

 

ラスト近くになると、
最早恐怖が裏返って、笑えて来ます。

観る人を、
そういう境地まで誘うトラウマ・ムービー。

さぁ君も、『ヘレディタリー/継承』を観て、
精神崩壊してみないか?

 

 

 

 

という訳です。

如何だったでしょうか?

まとめると、

1位 :ヘレディタリー/継承
2位 :カメラを止めるな!
3位 :アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
4位 :デッドプール2
5位 :グレイテスト・ショーマン
6位 :スリー・ビルボード
7位 :バーフバリ 王の凱旋
8位 :ドラゴンボール超 ブロリー
9位 :クワイエット・プレイス
10位:レディ・プレイヤー1

となっております。

 

ぶっちゃけ、
良作がありながら、小粒な印象だった2017年に比べれば、
2018年は超豊作。

10位以内に入った作品どれでも、
2017年に入っていたなら、1位を獲っていたでしょう。

こんな豊作の年、
中々ないでしょうねぇ、、、

本当に、幸せな1年でした。

 

惜しくも10位以内に入らなかった次点の作品を挙げますと、

犬猿
レッド・スパロー
犬ヶ島
50回目のファーストキス
検察側の罪人
ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
判決 ふたつの希望
バーバラと心の巨人
止められるか、俺たちを
ボヘミアン・ラプソディ
アリー/スター誕生

などです。

いずれも、
今年じゃなければ、ベスト10に入っていた、
そう思わせる作品です。

 

 

改めて自分のベスト10を見てみるに、
こりゃ、アクション多いな、と苦笑してしまいます。

中学生か!?

とは言え、
明確なハッピーエンドは半数ほどで、
バッドエンドものも含まれているというラインナップ。

個人的には、
やはり、映画のラストにはカタルシスが来て欲しいので、
ハッピーエンドが欲しい所。

それでも、
映画の構成、ストーリー展開として、
説得力のある形ならば、
バッドエンドでも、面白い、それを教えてくれた1年でもありました。

 

また、作品のテーマとして、
「家族」を描いた作品が多い印象です。

「家族の崩壊」を描いた『ヘレディタリー/継承』、
親子で映画を作り上げた『カメラを止めるな!』、
愛する家族を殺す事で、試練を乗り越えた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、
「家族」を作ろうとする話、『デッドプール2』、
仲間達が、かけがえのない疑似家族となる『グレイテスト・ショーマン』、
「家族の崩壊」以降を描く『スリー・ビルボード』、
骨肉の争いがエスカレート!?『バーフバリ 王の凱旋』、
親の世代の因縁が、子供に繋がって行く『ドラゴンボール超 ブロリー』、
家族が絆を取り戻す話『クワイエット・プレイス』、
家族が失われた時代の、新たな希望?「VR空間」を描く『レディ・プレイヤー1』。

家族がないがしろにされがちな昨今、
「家族」をテーマにした作品を観て、
それについて考え直すのもまた、一興なのかもしれません。

 

 

では、来年も、今年以上に様々な作品を観て、
それを面白いと感じられるような感性を磨いて行きたいなと、
思っております。

 

 

2018年紹介映画作品の一覧はコチラのページから。

 


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