ドラマ『孤独のグルメ』。
この作品は饒舌な内面描写により、名言が多いです。
その中でも、個人的に印象に残った箴言、
そして様々な人が語る蘊蓄関連の名言を集めてみました。
スポンサーリンク
井之頭五郎の名言、ドラマパートが青。
井之頭五郎の名言、食事シーンが赤。
久住昌之氏の名言がオレンジ。
お店の人が言う台詞が茶色。
ゲストキャラは緑。
実店舗のスタッフさんの言葉はピンク。
名台詞
(話数、タイムライン)
ワンポイント解説
という形です。
(話数、タイムライン)の所のアンダーラインをクリックで、そのエピソードに飛びます。
*タイムラインはBDソフト準拠となっております。
-
箴言
アンティーク家具の魅力って、幸せな物だからじゃないかって思うんです
(3-7、01:16:13)
年月を経ても使えるアンティーク家具は、
使った人大事にされたからこそであり、その証である。
物に愛着を持って、大事に使うっていうのは、幸せな事なのですよ。
いや、行ってみよう、ここで店を代えても、それは妥協の選択でしかない気がする
(2-1、13:34)
ちょっと入り辛い店があって躊躇してしまう事もあります。
でも、そんな怖じ気に負けて可能性を捨てたら、美味しいものを食べる機会をみすみす見逃す事になるのかもしれません。
食事だけじゃない、勇気が要る事をする時、やらない理由を探すより、思い切ってやってみる事が肝要なのです。
いや、引っ張られるな!ブレるな!マイペース、マイウェイ。心のままに頼むんだ
(3-8、01:55:08)
安いおかずが並ぶ飲み屋にて、400円クラスの高級おかずを頼むものが居た。
しかし、それに対抗心を燃やして引きずられてはいけない。
食は値段では無い、バランスなのだ、
それが五郎流『孤独のグルメ』。
自分のスタンスを貫く事が勝利を呼ぶ。
つまりはそういう事なのだ。
インスタント上等、いや、インスタントこそ良し、の味だ
(4-2、01:01:14)
インスタントと一言で言っても、それがマズイ訳では無い。
料理は素材のみならず。
組み合わせ次第で如何様にも美味さは変わる。
むしろ、チープな感じが、周りを引き立て、
カジュアルな美味さが食欲を加速させる事もあるのだ。
要は、何事も使い方次第、なのである。
男っていうものは、仕事も遊びも中途半端が一番いかん
コレッと決めた事は、もう、トコトンやらなきゃ何事も為し得んぞ
(2-4、01:48:31)
酒を飲みながら、下戸の五郎さんにくだを巻く片岡先輩。
しかし、言っている事は正しい。
トコトンやってこそ、成功する、いや、為し得るまでやる事が成功なのだ。
カレーは強い。何処の国の誰と戦っても、最後には自分の世界に引きずり込んで、勝つ
(2-11、01:33:39)
老若男女、誰がいつ食べても美味しい、それがカレー。
異国産まれでも、日本人の心にまさかのジャストフィット。
どんな料理でも、カレーが出れば、それで嬉しさ倍増。
そんな気持ちをちょっと格好良く表現している。
恋をしてさ、ホレて、ホレて、惚れ抜いて、その人だけの為に世界中の綺麗な物、集めて来い
(1-6、32:45)
五郎さんに輸入雑貨のイロハ、その心構えを語る友人、吉野。
彼の輸入雑貨商としての哲学の根本には、「愛」があるのだ。
大切な誰かの為に、何かをする力を得る。
そういう事も大事である。
こういう店は何処かと比べられる味じゃないんだ
(2-10、01:00:17)
大衆割烹で出て来たスパゲッティを食べる青年。
彼は「そこらのイタ飯屋より美味い」と言う。
それに対する五郎さんの独白。
何かと比べる、相対的なものじゃない。
美味しい食べ物というものは、その「場」が作用している事も多いのだ。
そこで食べるから美味しい、そういう雰囲気の店もある。
ここでいい、いや、ここがいい、いいに違いない
(1-5、10:27)
目の前にふと、止まった、この偶然の出会いを必然とするセリフ。
一方、いつも側にいる愛しい人、そんな馴染みの相手に言う甘いセリフの様でもある。
ここは、オススメに身を任せよう
(2-6、52:42)
注文に迷った時、心の声が聞こえない時。
その時は、自分が選んだこの店の感性を信じて、
お店自身のオススメに身を任せてみる事も、時には必要なのである。
さすれば、道が拓かれようぞ。
30代、40代、まだパシリなんだパシリ、なぁ、一人前は50になってから一人前なんだ
(2-1、23:18)
高齢化社会においては、最早そのレベルを通りこして、65からが人生本番の体。
織田信長は人生50年と言ったが、むしろそこから始まるのが現代なのだ。
ま、当たって砕けろだ、失敗したら後悔すればいい
(1-4、01:21:45)
ぱっと見では、何が出てくるか分からないお店。
不安でも、恐れがあっても、兎に角飛び込んでみればいい。
そんな勇気を後押ししてくれるセリフです。
先ずは、メニューを組み立てる楽しみ、食の戦略を楽しんだ方が、良いんじゃないのかぁ
(2-11、01:24:44)
常連で頼む物が決まっているのか、
雑誌か何かで食べるものを決めて来たのか。
一瞬で注文を完了した人に向けて放った五郎さんの独白。
これは、五郎さんの哲学であり、『孤独のグルメ』という作品自体のテーマである。
メインとおかずのバランス、数、彩り。
そして、頼む順番。
これらを考慮する事で、食は総合的なエンタテインメント、
且つある種の競技性をも得るのだ。
やっぱりね、卵でも醤油でも肉でも、本物を食べなきゃいけないんですよ
(2-3、01:36:09)
美味しい物を、美味しく食べる幸せ。
そして、この店は確かに美味しい物を出しているんだというオーナーの矜持がさりげなく込められている力強いセリフです。
漁師にとって、一番の失敗って何だと思う?
それは失敗しない事だ
失敗をする事によって分かる事がある、失敗をしなきゃ見えない事もある
それを知らずに、ずっと来ちまう事ほど、怖いことはねぇんだよ
(2-7、01:24:32)
人間、無謬ではいられない。
失敗を認め、そこから学ぶ事で、より新しい可能性が拓ける。
確かにその通りだと唸らされる。
そして、失敗した後輩を優しく諭すのに、これ以上の言葉もないだろう。
笑っていれば、道は拓ける
(2-8、01:57:02)
辛い事があっても、
へこたれず、愚痴に塗れず、ため息なんか吐いてる暇なんてないぞ。
進んでいけば、それが道になる。
そして、笑っていれば、良い道になる。
そういう希望の込められた言葉である。
-
蘊蓄
あの、食べる寸前にこの根っこ、セリの根っこを食べないと、きりたんぽ
(2-10、01:08:09)
セリの根っこを食べないときりたんぽじゃないと言う店員さん。
ものの十秒ほどサッと茹でるだけ。
シャキシャキして美味しいそうです。
おっと危ない、こういう店は黒板メニューに宝物が潜ませてあるんだ。見落としてなるものか
(3-7、1:19:27)
メニューを貰っても、それに目を落して決められたレールを走るだけでは、「食の構成」はままならない。
ちゃんと壁のメニュー、
即ち、短冊や黒板にてオススメを敏感に察知する事が、
初めての店でも柔軟に対処する秘訣であるのだ。
一人焼肉出来るか出来ないかってのはね、大人かどうかという感じがしますね
(1-8、01:35:59)
大人の定義って何?
その疑問に久住さんが答えてくれた!!
これが、『孤独のグルメ』で言う大人の線引きである。
ちゃんこ鍋は、あの、鳥を使いますんですけども、それがですね、あの、豚と牛は四つん這いで、負けで。それで鳥を使いますんです
(2-8、02:18:16)
ちゃんこ鍋っていうのは、鳥を使うという。
こういうジンクスを大事にしているんですね。
豆と寒天、これが美味い甘味屋は信用出来る
焼肉屋で言えばキムチの様な店の試金石だ
(2-1、09:02)
外で食事をする時、店を判断する「試金石」みたいな基準を持っている方も多いと思われます。
かく言う私も、ケーキ屋を判断する試金石は、シュークリームとロールケーキだと思っています。
どんな店にもあるものがちゃんと美味しいと、きっと他のものも美味しいハズ。
基本が信用出来る店が、やっぱり一番美味しいんですよね。
ライオンも、シカを仕留めたら最初に食べるのは草の詰まった胃袋だと聞いた事がある
(2-4、02:05:57)
肉しか食べない肉食獣。
ビタミンはどう採っているの?
その疑問の答えがここにある。
草食動物を胃袋ごと食べることで野菜を採る。
あまりにも豪快すぎる肉食動物イズムである。
割にね、今の人ってね、あのワサビってツンて来るから嫌だって、そんな事無い、マイルド、本物はね、もっとマイルドなんですよ
(3-3、01:39:03)
ワサビの事を熱く語る「かどや」のご主人。
鼻からツンと来るワサビの風味が魅力ですが、むしろマイルドに美味しいのが本物のワサビなのだと語ります。
一体本物って何だ?
私も本物食べたーい!
*他の名言集はコチラ。クリックで該当ページに飛びます。
ふらっとQUSUMI 食事全集も合わせてどうぞ。
スポンサーリンク