アベンジャーズは敗北し、サノスは消えた。代償はあまりにも大きかった。しかし、ネビュラの証言から、サノスは農園に引きこもっていると判明。残った仲間に、駆け付けたキャロル・ダンヴァースを加え、サノスに奇襲を仕掛けるのだが、、、
監督は、アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソの兄弟。
マーベル・シネマティック・ユニバースでは、
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
に続いて、本作が4作目。
出演は、
アイアンマン/トニー・スターク:ロバート・ダウニー・Jr.
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース:クリス・エヴァンス
ハルク/ブルース・バナー:マーク・ラファロ
ソー:クリス・ヘムズワース
ブラック・ウィドゥ/ナターシャ・ロマノフ:スカーレット・ヨハンソン
ホークアイ/クリント・バートン:ジェレミー・レナー
ウォーマシン/ジェームズ・”ローディ”・ローズ:ドン・チードル
アントマン/スコット・ラング:ポール・ラッド
キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース:ブリー・ラーソン
ネビュラ:カレン・ギラン
ロケット:(声)ブラッドリー・クーパー
サノス:ジョシュ・ブローリン 他
映画シリーズとして、
世界一の興行収入を誇る、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」
11年の歴史、
そして、22作品目の本作が、
とうとう、マーベル・シネマティック・ユニバースの一区切りとなります。
『アイアンマン』(2008)
『インクレディブル・ハルク』(2008)
『アイアンマン2』(2010)
『マイティ・ソー』(2011)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
『アベンジャーズ』(2012)
『アイアンマン3』(2013)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
『アントマン』(2015)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
『ドクター・ストレンジ』(2016)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)
『ブラックパンサー』(2018)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
『アントマン&ワスプ』(2018)
『キャプテン・マーベル』(2019)
11年に及ぶシリーズの集大成
それが、本作『アベンジャーズ/エンドゲーム』なのです。
前作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にて、
メンバーの大半が消えました。
ぶっちゃけ、
思うじゃないですか、
「あ、増えすぎた登場人物を整理したな」
「予算かかり過ぎるから、登場人物を減らしたな」と。
しかし、
そんな心配はご無用、
全シリーズ、
全登場人物が総出演、
あの場面、
名シーンの数々が蘇ります!
出演者に払ったお金だけでも、
どんだけ~!?
と、観ていて心配になってくる程。
しかし、
それを実現するのが、
本作の凄い所なんだよな~
3時間強の上映時間に、全てをぶち込んだ
今までシリーズを追いかけてきたファンに対する、
サービス精神旺盛の作品となっております。
観ていて、
こういう事があった、
そういう事が起こった、
ああいう戦いがあった、と、
色々な思い出が蘇り、
感慨無量で、
ちょっと泣けてきますね。
さて、
本作は前作のシリアスさを引き継ぎ、
重苦しい雰囲気で物語が進んで行きます。
しかし、
そこはエンタテインメント。
中盤は趣向を変え、
ちょっとコミカルさも加え、
冒険が始まります。
そして、
ラストは大活劇!
よくぞ、
よくぞここまでやってくれた。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の終了時点で、
ハードルは上がりに上がっています。
本作は、
その期待を裏切らない、
かつ、
意外性に満ちた展開が待っています。
物語には、
始まりがあれば、
終わりもある。
少し寂しいけれど、
しかし、
我々は終わりを納得し、
受け入れざるを得ないのです。
いわば、
マーベル・シネマティック・ユニバース、第一部、完!
最終回に、瞠目せよ!
-
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のポイント
喪失から立ち直る物語
インフィニティ・ストーンを巡る冒険、再び
シリーズの集大成
以下、
これまでの「マーベル・シネマティック・ユニバース」を含めた、
内容に触れた感想となっております
スポンサーリンク
-
敗北感と人生
本作『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での手痛い敗北から始まります。
前作は、大願成就のサノス物語であったが故に、
アベンジャーズ側としては、
その敗北を受け入れざるを得ません。
人生、
手痛い敗北を受けたら、
その後、どう生きていけば良いのか?
日常の些事に謀殺され、過去を忘れる者、
過去を振り返りつつ、それを地道に乗り越えようとする者、
あてども無い痛みを、他人に八つ当たりする者、
全く別の、新たなる人生の幸せを見出す者、
敗北感に打ち拉がれ、自堕落に過ごす者 etc…
印象深いのは、
スティーブとトニーの違いです。
キャプテン・アメリカたるスティーブ・ロジャースは、
第二次世界大戦時の、
つまり、過去の栄光を象徴する英雄です。
その彼は、
過去の痛手を受け入れようとするスタンス。
一方、
アイアンマンたるトニー・スタークは、
最新技術を駆使して、先へと進んで行こうとする人物。
彼は、
過去に囚われず、
未来の希望を新たに見つけています。
過去の栄光たるキャプテン・アメリカと、
未来への象徴たるアイアンマン。
二人の対比が、
敗北後の人生の生き方にも、現われているのですね。
思えば、
本作の監督、ジョー&アンソニー・ルッソは、
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から
「マーベル・シネマティック・ユニバース」に参加し、
その後、
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』と監督しています。
故に、
物語の中心には、キャプテン・アメリカが居り、
その対立軸として、アイアンマンが置かれ、
ダブル主人公的な印象を受けます。
キャプテン・アメリカは、
「ウィンター・ソルジャー」では組織や政府に裏切られ、
故に、
ヒーロー活動を監視するという、組織、政府主導のソコヴィア条約が提唱された「シビル・ウォー」では、
トニー・スタークを始めとする仲間と対立し、決裂する事になり、
そして、
「インフィニティ・ウォー」では、
仲間が個別で動いてしまって、敗北を喫します。
しかし、
スティーブ・ロジャースの敗北は、
立場、個人的信条は違っても、
その実、トニー・スタークも、同じ敗北を同時に喫しているのです。
個々の局面(それぞれの映画作品)では勝利しつつも、
その実、
敗北への道を進んでいた二人は、
結局、
「インフィニティ・ウォー」にて手痛い報いを受けます。
しかし、
その敗北から、
本作は立ち上がろうとする物語なのです。
クライマックス、
象徴たる「シールド(楯)」を破壊されたキャプテン。
それでも立ち上がると、消え去った仲間が遂に集結、
あの名台詞、
「Avengers Assemble !!」が遂に聞けます。
今、遂に、散り散りになった仲間達が、
再び一堂に会、蘇るのです。
その時の、トニー・スタークも印象的。
過去に戻り、
その時、自分の父の若かりし頃に出会ったトニー。
父は、
「大義より、個人の幸せを優先してもいい」と言います。
しかし、
ギリギリの土壇場、
ドクター・ストレンジと目線を交わしたトニーは、
彼が、指を一本立てるのを見ます。
「1400万605通り」の未来から、
唯一の勝利の筋道を見たというストレンジ。
その1は、「唯一」。
トニーは、
唯一の勝利の為に、
個人の幸せより、大義を優先します。
父を殺した暗殺者「ウィンター・ソルジャー」を庇ったキャプテン・アメリカ。
信条もさる事ながら、
個人的感情からも、トニーとスティーブは決裂してしまいます。
トニーは、父という過去に縛られ、それでスティーブと仲違いへと至りました。
しかし、最後の最期、
父(の言葉)を超える事で、
トニーは、未来への希望を紡ぐのです。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の全ての流れを汲み、
尚且つ、
ストーリー的には、
『アベンジャーズ』から、
『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
までのスティーブとトニーの物語の流れを、
綺麗に回収している、
そういう集大成が、本作であると言えるのです。
-
インフィニティ・ストーン集め、再び!
ストーリー的には
スティーブとトニーの物語が、
「アベンジャーズ」シリーズを引っ張っていましたが、
設定的に「マーベル・シネマティック・ユニバース」を繋いでいたのが、
「インフィニティ・ストーン」です。
「インフィニティ・ストーン」を巡る物語は、
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で初登場し、
その後は、
各作品毎に、個別の重要アイテムとして、
登場しつつ、
実は、その個別の物には関係があり、
それを狙い、集めるサノスという設定が、
全ての物語のバックボーンとして繋がりを作っていました。
その流れを汲み、
「インフィニティ・ウォー」では、
サノスがストーンを集める物語でしたが、
本作はうって変わって、
アベンジャーズがストーンを集める物語へと変化します。
そのストーン集めの契機を作るのが、
前作ではハブられていた組の、
アントマンこと、スコット・ラング。
彼は、
コミックリリーフ的な役割も果たし、
重苦しい雰囲気一辺倒だった物語に、
ユーモアの風も吹き込みます。
実戦やオイシイ活躍は無くとも、
展開的には、
かなり重要な役割をアントマンは果たすという訳です。
ここから、
まるで、『ドラゴンボール』のドラゴンボール集めの如くに、
「インフィニティ・ストーン」集めが始まるのですが、
その冒険がまた奇妙。
量子論を交えた、
時空間を超えた冒険が始まります。
ぶっちゃけ、冒頭の部分は暗くて、
デッドプールなら「DCユニバースかよ!?」とツッコみそうになると思いますが、
ここから、俄然面白くなってきます。
ローディとスコットの掛け合いや、
ブルースとエンシェント・ワンの会話でも説明されますが、
過去を変えても未来は変わらず、
別の分岐が、別の未来を作ってしまうという設定。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』方式では無く、
『ドラゴンボール』の「人造人間編」の方式ですね。
力技で、
観客を納得(煙に巻いて)させて、
各自出発する先は、
なんと、
過去の「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品!?
これ程、
懐かしく、豪華な展開があるでしょうか?
完全に一見さんお断りですが、
今まで観てきたファンにとっては、
これ以上無いサプライズとご褒美です。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の、その後の世界、
『アベンジャーズ』の戦闘終結後の世界、
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で、
ピーター・クィルがストーンを見つける直前の世界、
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で、
王妃フリッガが死ぬ直前の世界。
こういう事があったな、
と懐かしく思い出しつつも、
興味深いのは、
タイムトラベル系の作品は、
過去に過度に干渉する展開を嫌いますが、
本作は、
過去をグチャグチャにしている点。
後で石を、
元の所に還すから、と言いつつも、
更なる混乱を巻き起こしているのが笑えます。
個人的に出色だと思ったのは、
スティーブがセプターのストーンを回収したシーン。
エレベーターにて、
「S.H.I.E.L.D」の幹部のジャスパーや、
ブロック・ラムロウと乗り合わせる場面です。
このシーン、
実は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で同様のシーンがあった、
謂わば、セルフオマージュ。
前回は大立ち回りが演じられましたが、
今回は、
「ハイル・ハイドラ」の一言で難局を打破するのが、
小憎らしい演出です。
スコット・ラングの登場で、
場の雰囲気を明るくし、
観客が緊張感で一杯だったところに、
少し、テンションを緩める部分を挿入する。
この「ストーン集め」の部分は、
そういう効果もあります。
が、
ネビュラが「トロイの木馬」として、
アベンジャーズ本部に乗り込む辺りから、
緩んだ緊張感が、
再び絶望と共に張り詰めて行く、
この展開の波の作り方が実に上手い。
観ていて、関心しきりです
-
正に、クライマックス
ストーリーの中心にいる、
スティーブとトニー。
サブキャラとして、
必要充分に目立つナターシャとクリント。
まさかのメタボ体型で情緒不安定、
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の時に開眼した、
コメディタッチを交えたキャラクターとして活躍するソー。
ぶっちゃけ、
ソーがベストコンディションなら、
サノス普通に倒せるんですがね…
そして、
すっかり頭脳を活かした後方支援キャラになってしまったブルース。
ハルクの大暴れが観られないのはちょっと残念ですが、
人は、
5年もあれば、丸く変われるという実例なのかもしれませんね。
言い難い事を言っちゃう、
ツッコみキャラの役割を担うローディは、
例えに映画ネタを交えてくるので、
観ているコチラとしても、親近感が湧いてきます。
コメディリリーフのスコット。
毒舌が大人しくなった、
マスコットキャラのロケットに、
暴走天然娘のネビュラ。
遅れて来る最強主人公、キャロル。
すっかり、
彼達のみで、最終戦が行われると思っていました。
しかし、
サノスが全部隊、
『アベンジャーズ』の時と、
「インフィニティ・ウォー」の時の部隊を投入するのに対抗して、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の、
全、アベンジャーズ側が集結するのは、
感動の一言ですね。
別作品のクロスオーバーと言えば、
『ドラゴンボール』に
『Dr.スランプ』のアラレちゃんが出演したり、
『バイオレンスジャック』に
永井豪作品のキャラが出演したり、
『ブラックジャック』に、
手塚治虫作品のキャラクターが出演したり、
色々思い浮かびます。
しかし、
本作の出演は、ゲスト出演というより、
それぞれの作品での、
これまでの「インフィニティ・ストーン」絡みの因縁の決着を付ける為の、
最終戦的な意味合いも含んでいるのです。
つまり、
それぞれの作品と地続きであり、
全作品のエンディングが、一同に集まった感があります。
正に、感動の一言。
戦闘以外のキャラでも、
「マイティ・ソー」の王妃フリッガ役のレネ・ルッソ、
ソーの恋人役だった、ジェーン役のナタリー・ポートマン、
ご存知「スパイダーマン」のメイおばさん役の、
マリサ・トメイ、
S.H.I.E.L.D の高官、
アレクサンダー・ピアース役のロバート・レッドフォード、
『アイアンマン3』にて、
アイアンマンを助ける少年、ハーレー・キーナー役を演じ、
葬式にも出席していたのは、タイ・シンプキンス、
『アイアンマン』の第1作目の監督であり、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の成功の流れを作った功労者の一人、
ハッピー・ホーガン役のジョン・ファブロー
そして、
毎回毎回、カメオ出演を果たしている、スタン・リー etc…
ほんのちょっとしか出ないキャラクターでも、
ちゃんと出演してくれている、
彼達にも、思い出が一杯詰まっているのが、
泣けてきますね。
そして、最終戦、
まず、口火を切るのは、
「ビッグスリー」事、
キャプテン・アメリカ、
アイアンマン、
ソーの三人。
メタボのソーや、
戦闘勘がなまっているトニーと比べ、
一番弱いハズのスティーブが、
一番善戦していたのが興味深いです。
見所はやはり、
スティーブの「ムジョルニア」と「シールド」を駆使した連続攻撃。
「使えるのは知っていた」と、
ドヤ顔で語るソーが可愛いですね。
後半、
アベンジャーズ集結後。
アベンジャーズの強キャラ、
ソーはメタボで戦闘力低下、
ストレンジは洪水を止めて、戦闘不参加、
ワンダはサノスと対峙し、タイマンでは圧倒するも、砲撃を喰らってしまい、
キャロルはいつもの如くに、最も遅れてやって来ます。
…君たちが矢継ぎ早にかかれば、
もっと楽にサノス倒せていたでしょ!
と、やっぱりツッコみたくなりますが、
まぁ、
それだと、
ストレンジが見た唯一の勝利の道では無くなってしまうのでしょうね。
(と、解釈します)
それでも、
クライマックスの戦闘シーンは見所が多いですね。
ドラゴンを殴る、ジャイアントマンとか、
女性ヒーローキャラが集結したり、
特に、
ペッパー・ポッツが「スーパーヒーロー・ランディング」で登場するのは、
遂に来たか!
と、胸が躍りましたね。
『アイアンマン3』では、トニーより強かったし、
戦えるのは知っていたと、
思わず言ってしまいます。
個人的には、
トニー版「インフィニティ・ガントレット」を、
クリント
→ブラックパンサー(ティ・チャラ)
→スパイダーマン(ピーター・パーカー)
→キャロル・ダンヴァース
と、まるでラグビーの様にパスを繋いで行く展開、
これ、胸熱ですよね。
これが、
→サノス
→トニー
と渡って行くのが、
なんだか、
全ての展開を含めた最終的な決着として、
感慨深いですよね。
サノスが「キサマに使えるハズが無い!」
みたいな事を言った後、
それを受けたトニーの最後のキメ台詞が
「I am IRON MAN !」
これは、
「俺は鉄の男だから、使えるんだよ!」
という啖呵であり、
そして、
マーベル・シネマティック・ユニバースの第1作目『アイアンマン』のラストシーン、
トニー・スタークが、自分がアイアンマンであると告白した
「I am IRON MAN」という台詞と繋がっているのですね。
かくして、
第1作目と最終作(第23作目)が繋がり、
時空を股に掛けた『アベンジャーズ/エンドゲーム』、即ち、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の壮大な円環は閉じ、
正に、大団円を迎えるという訳です。
そして、
全てを悟ったサノスの、
消えゆく潔さもまた、良しです。
アイアンマンは燃え尽き、
キャプテン・アメリカは引退、
ソーは自分探しの旅に出る。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」は、
これにて一区切り。
しかし、
ドクター・ストレンジも、
キャプテン・マーベルも、
本作では、イマイチ消化不良。
また、
スペース・ストーンを持って消え去ったロキの行方も気になるところ。
メインは居なくなっても、
きっと、また新しい
「マーベル・シネマティック・ユニバース」が展開される。
終わった寂しさがあれど、
今後の期待を残しつつ、
作品は幕を閉じます。
その幕引き、
スティーブはペギーと幸せに暮らしましたとさ。
そう、
物語の終わりは、ハッピーエンドが良い。
戦士にも、
幸せな人生があったのだ、
トニーも、
少なくとも、5年は幸せな時を過ごしたに違いない。
それが、
観る者の希望に、きっとなる。
終わり方としては、
綺麗に終わった。
私は、
本作『アベンジャーズ/エンドゲーム』、
そして、
他作品を相互に繋いで、
一つの大きな流れとして、
単独でありながら、
続き物としても楽しめる、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」という世界観に、
感謝を込めたいと思います。
ありがとう、
そして、さようなら、
「アベンジャーズ」、
スティーブ、トニー、ソー!
*現在公開中の新作映画作品をコチラのページで紹介しています。
クリックでページに飛びます。
スポンサーリンク