ドラマ『孤独のグルメ』。
この作品は饒舌な内面描写により、名言が多いです。
その中でも、個人的に印象に残った比喩表現を集めてみました。
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井之頭五郎の名言、ドラマパートが青。
井之頭五郎の名言、食事シーンが赤。
久住昌之氏の名言がオレンジ。
お店の人が言う台詞が茶色。
ゲストキャラは緑。
実店舗のスタッフさんの言葉はピンク。
名台詞
(話数、タイムライン)
ワンポイント解説
という形です。
(話数、タイムライン)の所のアンダーラインをクリックで、そのエピソードに飛びます。
*タイムラインはBDソフト準拠となっております。
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比喩表現
あの人、この地を知り抜いている。京成小岩の諸葛亮孔明
(2-6、01:02:57)
お店の常連客にオススメ料理を教えてもらった五郎さん。
確かに美味い!そして辛い!
丁々発止と食を楽しむ常連客は、正に食の軍師。
諸葛亮孔明を味方に付けた五郎さんは、食を堪能します。
伊豆でラブリィ、伊豆n’t she lovely
(3-3、01:17:57)
ビューティフルなイチゴのスイーツに出会った五郎さん。
イチゴを賛美する一言だが、
即興で出たセリフとは思えない程の完成度。
「伊豆で出会ったイチゴちゃんは『伊豆の踊子』の踊子の如くに、愛らしいよね?」
とスティーヴィー・ワンダー風に謳い上げたセリフなのである。
胃袋がすっかり常夏だ、少し冷まそう
(1-12、01:36:35)
熱いそばを食べてホットになった五郎さん。
ここでデザートを投入するべく、クールなセリフをさらりと言えるダンディさよ。
いや、惑わされちゃいかん、誘い玉に手を出すと軸がブレる
(3-2、47:00)
豚料理に誘われて入ったお店で、焼きビーフンに心惹かれる。
しかし、五郎さん、この誘惑を断ち切って、先ずは当初の予定通りに豚尽くしの料理を注文する。
そう、豚に誘われて入った店で、別のものに手を出してしまったら本末転倒。
狙い球を絞った注文で、ヒットを狙うべし!!
色白でプリプリつるん、べっぴんさんだなぁ
(2-7、01:37:36)
焼蛤目当てで入った店で、出て来たのはまさかの酒蒸し。
しかし、これが当たりを引いた。
その蛤の美しさに見とれざるを得なかった五郎さんであった。
いわしに料理を付けただけで、急に魅力的なおかずの群れが回遊し始めた
(3-12、01:52:25)
いわし料理が群れをなして目の前にいる感じが、目に浮かぶ。
一旦料理に例えたものを、
さらに元の魚に例え直すという技巧ぶりが光る名台詞と言えるだろう。
うおォン! 俺はまるで人間火力発電所だ!
(1-8、01:31:14)
焼肉の熱気にあてられた五郎さんがヒートアップ。
ホットになる体、ふるえるぞハート、燃え尽きるほどヒート!!
食い尽くし、エネルギーとして燃やし尽くす勢いの発露である。
美味い、ウナギと白い飯、最強、西京線胃袋行き、快速!
(3-1、27:49)
最強を西京とかけている単純さの、身も蓋もなさ。
このストレート具合もいいが、
その連想に「快速」を加える事で、胃袋にダイレクトに届くドライブ感をも演出している。
美味すぎる、美味すぎ良太郎
(3-10、56:34)
これはもう、意味は特にない、
単純に言葉尻からの連想、親父ギャグである。
因みに、杉良太郎さんは、歌手や俳優をやっている人です。
うん、これもアリだ、大アリ、大アリクイだ
(1-5、15:43)
ゴキゲンな食事につられて、五郎さんの奔放な独白が自由闊達に拡がって行く。
大アリからのアリクイの連想、そして、アリクイの如くに食べ尽くしてやるという意思も感じられる、密かな名言である。
美味しさに理屈は要らない。俺の口は世界を股にかける遊牧民だ
(3-5、26:03)
食に理屈も国境も無い。
大地をさすらう遊牧民の如く、
美味しい物を求めてさすらう男に障害は無いのだ。
おぉ、おぉ、この美味さ、未知との遭遇、いい、E.T.!
(3-1、19:53)
初めて食べたものが、想像を絶する美味さを見せた。
それはさながら、スティーヴン・スピルバーグの名作映画2本分のコラボレーションレベルの喜びを見せる!
なんとも贅沢かつ完成度の高い台詞ではないか!!
おお、かなり、パリッ
(3-9、19:57)
かつてパリにいた時、よく食べたというキッシュ。
この日本の地で再び食べてもボリューム有り。
外側がパリッとしていてパリと引っ掛けている、、、
こんな細かいギャグ、誰が気付くの?五郎さん!?
買い食いに最適、オモチャっぽい味
(3-7、01:11:52)
ちょこっと食べるジャンクなおやつ。
メインターゲットを子供に振っている感じ。
でも、だからこそ誰が食べても美味しい味、
それがオモチャっぽい味なのだろう。
噛み切るんじゃない、食いちぎるんだ
俺は正に、百獣の王、うぉぉぉおん
(2-4、02:12:45)
ドデカい串に豪快に刺さった肉。
この迫力に対抗するには、己の野生を呼び覚ますしか無い!!
「筋肉はゴリラ!牙は狼!燃える瞳には原始の炎が宿っていた」(漫画『バイオレンス・ジャック』より)
そう、食欲を剥き出しにし、食いちぎらんばかりのドライブ感を解き放つのは、今なのだ!
来ちゃったなぁ、麦入り炭酸飲料が
(4-1、31:16)
『孤独のグルメ』、というか、
「ふらっとQUSUMI」最頻のビール。
最も登場回数が多い飲料だけに、その比喩表現も多彩。
今回は、ぱっと見、お子様でもOKっぽい印象を与えますが、
まぁ、勿論駄目ですよ。
今日は、あの…お茶ですかね、ウーロン茶のような、ちょっと良い気持ちになるお茶を…
(3-5、29:49)
色が似ているってだけで、紹興酒をウーロン茶って、
イヤイヤ、観てたらわかりますって、それがウーロン茶じゃない事くらい、飲み方で!!
くべる、燃やす、くべる、燃やす、くべる、燃やす!
(2-5、27:53)
自らを蒸気機関車に例える五郎さん。
まるで燃料の様にご飯をかき込む。
ドンドコ食べて、ドンドコエネルギーへ!
ガツガツ食べて新陳代謝を活発化させるべし!
栗、アローン
(2-10、41:10)
家族連れでかき氷を食べる様子を尻目に、
五郎さんは孤独に栗かき氷を食する。
マロンな自分の状況を食べているものと引っかけているのだ。
こう皆さん達、こうやってね、一枚ずつ焼いて食べるでしょ、食べっと、途中から段ボール食ってる様になるんですよ
(2-3、01:40:52)
世話焼のオーナーが、自らの美学に基づいた焼き方、食べ方を教示してくれる。
下手に焼いた肉の例えが「段ボール」とは言い得て妙である。
この頭とかね、色々ほじっていくとね、お宝があるって言うね
(3-4、02:13:45)
金目鯛の頭煮。
この圧倒的な存在感を前に、食べられる部分を探すのが、実は楽しくて美味しい。
ちまちまとほじって、美味い部分を発掘するのだ!!
酒飲みの、まるで救いの手の様なね
(3-5、32:29)
染み入る様なお粥。
これは、酒で荒れに荒れた胃袋を優しく包み込んで暮れるような、
そう、まるで救いの手の様な安らぎをもたらしてくれるのです。
さぁ、何を買う、何を食う、商店街トローリングだ
(2-9、14:45)
事務所飯という決断を下した五郎さん。
砂町銀座商店街にて食材を選び尽くす。
その言葉から総浚いを決意している事が窺える。
ガッツリさらって、バックリ食べるべし!
大の大人が鍋の沸騰ごときで慌てふためいて、立合いで転がされた様なものだ。落ち着け
(2-8、02:03:24)
山芋千切りを堪能していた五郎さん、
不意の鍋の沸騰に思わず席を立つ。
ちょいと恥ずかしいが、それを後に引かない沈着さも同時に見える。
肉を焼き、飯を食う。俺の箸は蒸気機関のピストンだ
(3-6、58:27)
肉を焼き、ご飯を構え、食べる。
焼いて食べるをリズミカルに繰り返す焼肉という行為は、
さながら規則正しいリズムを刻む蒸気機関車の如くである。
肉を食って体内は燃焼中!
どんどこ燃料をくべるのだ!!
喉から南国が入って来た
(1-12、01:28:38)
パイナップルジュースを飲んだ五郎さんが一言。
期待通りの味とパフォーマンスで、一気に気分を現地へと運んだ。
尖兵としての役目を存分に果たしたジュースである。
マグロ、赤貝、サンマ。今、俺の胃袋には大漁旗がはためいているぞ
(2-7、01:39:20)
魚介尽くしの食事により、腹の中は正しく大海原。
ドンドン美味い物詰め込んだら大漁達成!
体が大漁旗を揚げて喝采している、
そんなイメージが遺憾なく発揮されるのだ。
まるで巨人の内蔵が剥き出しになっている様だ
(1-8、01:16:25)
煙を吐き出す工場を眺める五郎さん。
剥き出しの鉄骨を内臓に例えるのが独特だが、
それをさらに、胃袋や腸に連想させるという、いかにも食い意地が張った五郎さんらしい例えである。
店は、何処も独立国だ。ここは、こういう国なんだなぁ
(3-5、16:34)
お店には、それ独自のカラーが確実に存在する。
その雰囲気、客層などに依って作られる空間は、
正に一個体(オリジナル)。
我々は食の感性で以て、各国を渡り歩いているのだ。
麦ジュース!
(2-12、02:15:57)
黄色い泡の、「大人のファンタ」麦ジュース。
飲めば驚き、気分は喜び。
久住さん御用達の逸品である。
麦スカッシュ
(3-6、01:05:16)
柑橘類をソーダ水で割った飲み物、スカッシュ。
…まぁ、例のあれも、スカッシュと言えないことは無い、、、のか!?
虚しい、ご飯が無いだけで既に俺は敗戦処理投手の様な気分だ
(3-12、01:49:00)
思い切って入った立ち飲み屋、おかずはあれどご飯モノはあらず。
期待外れ感、ただよう食事。
美味しくても、なんだか義務感で食べている感じ。
負け試合でも真面目に投げる事を強いられる敗戦処理投手に例えるとは、言い得て妙である。
飯とホルモンと俺。この三角ベースを回り続けてたい
(3-2、52:23)
白飯にホルモンを載せ、それを掻き込む。
この至福の境地がいつまでも続けばいい。
そんな願いが込められた、
まるで「部屋とワイシャツと私」みたいなリズム感溢れる台詞である。
メニューで神経衰弱が出来そうだ
(2-10、49:35)
前の壁にも、後ろの壁にも、あっちこっちにメニューが張られている。
同じ物もあるが、でも微妙に違う。
比喩表現ではありますが、事実なのがまた面白い所。
屋久島の猿みたいな、芋洗って食べたらみんながネ、真似したみたいな
(1-1、21:58)
つくねを生ピーマンで食べる方法はお客さん由来、それが広まったというエピソードを聞いた久住さんの言葉。
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